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韓洪九を読む (3)

投稿者: trek022 投稿日時: 2004/05/12 01:16 投稿番号: [2072 / 3669]
「満州国の影〜大韓民国が学んだ教科書」(続き)

>国家が市民の日常生活を規制し、訓育する兵営国家・規制国家である満州国の雰囲気は、維新時代(1972〜79年)のパク・チョンヒ治下の韓国社会にそのまま再現されました。月曜日は国民教育憲章の朗読から始まり再建体操で終わる愛国朝会、木曜日は査閲と分列行進に続いて教練朝会、国旗への宣誓、お昼の雑穀検査、学校と街での長髪取締り、学生と公務員を動員する早朝の清掃、十指の指紋を押捺する住民登録証(満州国では国民手帳)制度、限りなく繰り返される忠孝イデオロギー、検便の日、ねずみを捕まえる日など、私たちが経験した1970年代の学校生活と社会生活における規制の雰囲気は、まさに四十余年前の満州国の雰囲気そのままでした。

筆者も含め、わが国の三十代半ばから五十代前半までの人たちは、パク・チョンヒ時代の教育と兵営生活によって訓育された人たちです。1980年代後半以来、韓国社会はずいぶんと民主化されました。しかし、パク・チョンヒとその後継者たちに反対して闘ってきた人々のなかにも、パク・チョンヒ時代の残滓は依然として残っています。在日同胞に指紋押捺を強要する日本を批判しながら、私たちは、大部分の人権運動家を含めて、1999年の住民登録の更新に際して、何も考えずに十指の指紋を押しました。中学校・高校と兵営の雰囲気は1970年代に比べてどれほど変ったのでしょうか。もちろん、8.15解放以後の韓国社会に影響をおよぼしたのは満州国だけではありません。特に米国の影響は絶大なものでした。しかし、米国の影響が韓国社会を支配できる構造、兄貴の国・米国の意思が貫徹することを当たり前に受け止める思考方式こそが、父母の国・日本から訓育を受けた満州国の影だ、と言えば言いすぎでしょうか。
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