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「日本帝国の申し子 Ⅱ」

投稿者: acura95_87 投稿日時: 2004/03/13 09:04 投稿番号: [1939 / 3669]
「日本帝国の申し子」カーター・J・エッカート著   抜粋

趙磯溶のような萌芽派の韓国人学者は、日本の庇護のもとで著しい社会経済的発展があったという考え方を否定する。しかし、それでは京城紡織株式会社に代表される朝鮮人資本家の発展にっいてはどう考えればよいのか。あまりにも明白なこのような発展の現実を説明しようとすれば、植民地支配の影響を認めざるをえないのではないか。

この明白な矛盾に対する巧妙な解決策として、趙をはじめとする韓国人学者は「民族資本」という概念に注目した。今日韓国で使われている多くの歴史用語と同様に、この表現はマルクス・レーニン主義にルーツがある。厳密な意味では、「民族資本」とは植民地下の朝鮮人プチブル(小市民階級)を指すが、彼らは本国の支配的な帝国主義ブルジョアジーと、帝国主義と結託した朝鮮の強大なブルジョアジー(いわゆる「買弁」資本家)の両方と競争し対抗する人々のことである。

北朝鮮の学者たちは「民族資本」と「買弁資本」を使い分け、さらに研究を進めている。金日成に対するうんざりするような大賛辞にもかかわらず、この区別によって彼らの研究にはある種の分析的な明断さと深みが加えられている。韓国も最近になってようやく追いついてきた。韓国では1980年代になるまで民族資本と買弁資本の区別はほとんどなされておらず、概して、すべての朝鮮の資本は区別なく民族資本と呼ばれていたのである。

この陳腐な説によると、植民地時代の朝鮮の資本はすべて民族資本ということになるので、当然ながら反日的で、植民地の権力構造とも日本の資本主義とも対立していたということになる。趙機溶は、おそらく朝鮮の資本主義の発展に関しては韓国で最も権威ある学者である
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