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つづき

投稿者: bosintang 投稿日時: 2003/03/23 23:47 投稿番号: [1369 / 3669]
  この人が日本語ができるということを知るべきでなかった――そう私が思ったと言う意味は,そのことに甘えて日本語で話す機会が増え,二人ともドイツ語の勉強が乱されるからという理由などではなかった。かれにとっては,母語である朝鮮語を奪い,教育勅語を暗唱させ,宮城遥拝を強いた,その日本のことばが,ドイツ語よりも堪能で,感情の表現により適しているというその屈辱感をおしても,なお日本語を使わざるを得ないし,そのことを百も承知の上で,やはり彼の日本語を聞かねばならぬという私のたちばの気まずさである。

  ドイツ語での口頭発表がうまく行かなかったときなど,かれは,朝鮮が植民地になっていたとしても日本のではなく,いっそドイツのもとにあったら,こんな苦労は味わわずにすんだであろうと言った。こうした感慨には深い根がある。

  日本は,日本語を通じて朝鮮の人たちに何を与えたであろうか。この韓国の学者が言うように,押しつけられた日本語は,その財宝として教育勅語を与えた。一方で,押しつけられたかもしれないドイツ語はゲーテを与えただけでなく,マルクスやエンゲルスも与えたはずだった。



この韓国人学者が「教育勅語」の暗唱を強要されたとするなら,この人は日本で教育を受けたことになる。なぜなら,朝鮮半島で強要されたのは,1936年に植民地のために特別に制定された「皇国臣民の誓詞」だから。
著者は,本文でもこの問題に触れていて,朝鮮半島では教育勅語を暗唱させたうえに,それをもっとやさしくした「皇国臣民の誓詞」をも暗唱させた,というふうに書いているけれど,それは事実と違うはず。
日本に移住(または留学)しておいて,「言葉を奪われた」もないもんだ。
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