秦郁彦『慰安婦と戦場の性』
投稿者: bosintang 投稿日時: 2001/04/21 23:50 投稿番号: [105 / 3669]
『昭和史の謎を追う』以来、慰安婦問題を追及し、吉田清次の詐話を証明してみせた著者による、渾身の力作。
本書をもって、90年代に突如噴出した「慰安婦問題」は過去のものとなった。
慰安婦問題爆発の経緯、大戦当時の公娼制の実態、戦地慰安所の実証的分析、諸外国における「戦場の性」の考察、慰安婦たちの証言の検証、河野談話が出された背景、クマラスワミ勧告がはらむ問題点、アジア女性基金、今後の争点など、慰安婦問題についてのあらゆる論点が多角的にとりあげられている。
クマラスワミ報告書において、北朝鮮は「20万人の朝鮮人女性を慰安婦を強制徴集して虐待、ほとんどを殺害」などという荒唐無稽な申し立てをしているが、諸々の資料から推して、慰安婦の総数は多くて2万人前後、内訳は日本人4、現地人(中国では中国人、インドネシアではインドネシア人)3、朝鮮人2、その他(台湾人、オランダ人など)1で、その9割は生還、募集において官憲による組織的な強制連行はなく、待遇は内地並、と推定している。
日本糾弾派がいうような20万人が毎日20人の客をとらされていたというのが真実ならば、全軍で400万回、全兵力300万人が戦争もせずに毎日1・3回慰安所通いをしなければならないという計算になる。
これは、人口20万人の南京で30万人が虐殺されたという主張と似たバカバカしさだ(著者はかつて『南京事件』(中公新書)で南京事件についても実証的な研究を発表している)。
今回の中学校歴史教科書で、慰安婦関連の記述が自主的に削除または抑制されたが、本書がそれに与えた影響は大きいと思われる。
今後、慰安婦問題は本書を読まずして語れない、といっていい。
秦郁彦『慰安婦と戦場の性』(新潮選書、1999)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/contents/-/books/4106005654/249-8922641-4702757
これは メッセージ 104 (bosintang さん)への返信です.
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