喫茶室「一服汁」

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茶ングムの戦い ニダラ・メ 4

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/06/09 21:29 投稿番号: [6733 / 19672]
  第2の現場に向かったチャングムとジャスティナ、やっぱり最初は聞き込みです。
「すいません」
  現場近所の居酒屋「卓加乾(タッカカン)」に入って声をかけます。こんな昼間から営業しているんですね。客も何人か入っています。本日のおすすめは「蔚山直輸入の鯨」だそうです。
「いらっしゃぁぁい」
  店主が敬礼のようにこめかみにあてた右手を華麗に翻して上前方に伸ばします。それにあわせて客たちが椅子からこけます。
「チャングム!汝(じぶん)もこけなあかん!」
  懐からポシンたんが言いました。
「け、けど三枝師匠と新喜劇はあんまり関係ないよぉ」
「ええねん!ここはノリや!」
  仕方なくチャングムはジャスティナの手をとって一緒にこけました。

「おお、あいかわらず二人ともノリがいいねぇ。今日は何の用だい?」
  店主の甘納豆(カン・ナプドゥ)が笑います。
「は、はい。こないだの火事についてお話をうかがいたいのです」
「ああ、あの時はカンバンにした直後だったからね。暖簾をしまうために外へ出たら火事が起きていたんだよ。それで現場に行ってみると、走り去る怪しいやつがいたんだ」
  ジャスティナが目を輝かせました。
「どんなヤツでした?」
「・・・・・・わからへん」
  ここでまた客たちが一斉にこけました。いい仕事しています。
「追っかけたんだが、追いつけなかったんだよ。むちゃくちゃ足が速くてねぇ。たとえるならピンポンダッシュってやつかなぁ」
  怪しいやつの顔は分かりませんが、作者の語彙が貧困なことはよくわかりました。いちおう李朝時代なんだからカタカナ語はやめい!
「ただねぇ。夜目にもはっきりと赤い帯が目立ったね」
  どうやら第1の現場と同一犯の可能性が高いようです。

「え!店長も見たの!」
  そのとき、客のひとりが立ち上がって言いました。
「あたしが見たのも赤い帯の男だったわ。足はむっちゃ速かったわ」
「え?茉梨(マルリ)さんも見たの?」
  店長はそういってその女性客――夏茉梨(ハ・マルリ)を見ました。
「一週間ほど前だったかなー。夜に南大門の近くを歩いていてそんなヤツを見たのよ。で、そいつが走ってきた方向を見ると火事が起こってたのよ」
  チャングムとジャスティナはうなづきました。二人は店長とマルリの言葉を記録し、礼を言って店を出ました。次は現場検証です。
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