チャングムの戦い エピソード ゼエロ 2
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/06/05 09:48 投稿番号: [6503 / 19672]
島津侍を追っかける通信使。いつしか高野山に来ていました。
奥の院まで行くと、島津侍たちはとある石塔に花と線香を供えて手を合わせました。
物陰からそっとうかがう通信使たち。通りかかった僧に訊きます。
「あれは、島津様がお建てになった、高麗御陣のときの敵味方の死没者を祀った供養塔でして、年に何回かはご家中の方がああしてお参りされるのです」
「シッパル!侵略者どもの遺体と位牌を祀った軍国主義の象徴ニカ!」
「ああ、かんしゃくおこる!」
「戦犯どもをたたえるモングキめ!」
あのー、敵味方供養と言ったでしょ。
その夜、みんなが寝静まったころに、通信使たちはこっそりと供養塔に行きました。
「恥辱きわまりないこのジェントルマンを壊すニダ」
「おやめください!」
ソ・チョンスが止めるのも聞かず、正使の阿許洋(ア・ホヤン)が手斧を振り上げて打ちつけます。
その瞬間、供養塔が光り、数十条の光線が夜空に放射されました。
「ニダァっ?!」
「正使さまっ!」
阿正使はその場に斃れました。
「な、なんということを!」
騒ぎを聞いて駆けつけてきた僧たちが立ち尽くします。
「高麗の御陣で命を落とされた方々を敵味方の区別なくお祀りしてあるといったでしょう!あなたたちは日本人ばかりか朝鮮人の御霊(みたま)をも穢されたのですぞ!」
「解き放たれた御霊によって、あなた方だけではなく、朝鮮国にも大いなる祟りがございますぞ!」
見ると、斃れていた阿正使は目、鼻、耳、口の七つの穴――「七竅」――から血を噴き出して悶死しております。
事件はなんとか秘密裡に処理されましたが、朝鮮国としても何らかのかたちで謝罪の意を見せなければなりません。
ですが、張本人の阿許洋正使は既に死んでいます。その場にいた中で最も位の高かったソ・チョンスが責任を取らされることになり、済州島に流罪と決まりました。
「チョンスさま!」
「父上さま!」
「誰かが責任を取らなくちゃならないんだ。誰を恨んでもいけないよ」
妻のミョンイと娘のチャングムに見守られてチョンスは配流先へ旅立ちました。
これは メッセージ 6502 (toapanlang さん)への返信です.
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