新しい歴史教科書の構想(9)
投稿者: chaamiey 投稿日時: 2008/01/13 22:57 投稿番号: [803 / 1474]
1905〜1945年時期の教科書執筆の方向と内容
[李栄薫(イ・ヨンフン)/ソウル大学教授]
(翻訳9)
Ⅲ 代案(続き)
最後に、以上のような視点で植民地期の歴史を新しく書くなら、章、節の題目と目次の構成はおおよそ次のように編成した方が良いのではないかと思う。
第1章 日帝の朝鮮支配と植民地統治機構
1−1 20世紀初めの東アジア国際秩序
1−2 日帝の侵略と大韓帝国の保護国化
1−3 抗日義兵運動と愛国啓蒙運動
1−4 韓日合併と朝鮮総督府の統治機構
第2章 社会経済構造の変化と朝鮮人の動向</b>
2−1 近代的民法の施行と自由財産制度の成立
2−2 市場経済の移植と市場機構の拡充
2−3 対外貿易の増加と資本の移動
2−4 植民地資本主義の発展と民族企業家の成長
2−5 人口の増加と農村経済の動向
第3章 民族運動の展開
3−1 三一運動と大韓民国臨時政府の樹立
3−2 教育運動と実力養成運動
3−3 農民・労働運動と新幹会
3−4 民族文化の発展
3−5 海外の独立運動
第4章 戦争と解放
4−1 日本帝国主義の構造と矛盾
4−2 満州事変からアジア・太平洋戦争へ
4−3 軍需工業化政策の展開
4−4 農村振興運動と戦時動員体制
4−5 抗日武装戦線の発展
4−6 日帝の敗亡と民族の解放
第1章は、まず、1900〜1910年代にわたり韓半島を取り囲んだ国際秩序の激動、その中で展開された日帝の朝鮮侵略、大韓帝国の保護国への転落と韓日合併、これに抵抗した朝鮮人の抗日義兵と愛国啓蒙運動、それとは志向を異にした一進会の動向などを紹介する。続いて、保護国であった時期に統監府が植民地支配の基礎作業として施行した貨幤・財政・金融制度の改革についての紹介と共に、韓日合併後の朝鮮と日本との法的関係、朝鮮総督府の特殊な地位、地方行政制度を含む総督府の統治機構、総督府の同化主義政策とその類型的特質、朝鮮人の政治的無権利に象徴される支配政策の抑圧性などに対して記述する。
第2章は、植民地期に展開された社会経済構造の変化とそれに対する朝鮮人の対応の様相を見る。まず朝鮮民事令と土地調査事業の施行で近代的な自由財産制度が成立し、銀行・会社などの市場機構が発達して、対外貿易と資本流入が活性化することによって植民地朝鮮において資本主義経済が発達する様相を全体的に概観する。それと共に、朝鮮の中にも企業家と熟練労働者階層が成長する民族の対応様相を紹介する。農村では植民地地主制が伸張してその支配下で小農経済と 小農社会が発達したが、それに関しても均衡を合わせて敍述する。
第3章は、三一運動をきっかけにして活性化した民族運動と民族文化の発展に関して叙述する。まず三一運動と臨時政府の樹立、続いて国内で展開された教育運動と実力養成運動に対して紹介する。続いて、これらとは階級的性向を異にする農民運動と労働運動、それに基礎した民族協同戦線として 新幹会の活動とその歴史的意義に対して紹介する。また、これら政治的民族運動とは別に展開された学術・文学・芸術方面での発展の様相に関しても紹介する。ひいては、1920年代に北満洲と西満洲を舞台にして展開された項である武装闘争と中国と米洲など海外で展開された独立運動に対して敍述する.
第4章は満州事変からアジア・太平洋戦争に至るまで日本帝国主義の膨脹とそれを規定した日本資本主義の構造と矛盾についての敍述を前提とした上で、その15年間植民地朝鮮であわただしく展開された農村振興運動,軍需工業化と戦時動員の諸般の様相を体系的に紹介する。続いて、それに対立して主に満洲と中国で展開された朝鮮人の抗日武装闘争と臨時政府傘下の韓国光復軍創設に対して詳しく紹介する。
最後に、日帝が敗亡する過程で韓半島をめぐって成立したアメリカ、中国、ソ連の間の新しい国際秩序の性格と特質に関しても、解放後の民族分断の前提条件と言う問題意識から適切に説明する。
先ほど告白したとおり、私は経済史を専門にするから社会史、政治史、文化史、特に独立運動史に明るくない。そのため、以上の論議において多くの誤りがあった可能性が大きい。論点が1ヶ所にかたより過ぎたかも知れない。そういう点は指摘があれば改める。そういう過程によって代案の新しい教科書が編纂されると信じる。関連の専門家の皆さんの積極的な関心と批判を期待してやまない。
(終) 『時代精神』
[李栄薫(イ・ヨンフン)/ソウル大学教授]
(翻訳9)
Ⅲ 代案(続き)
最後に、以上のような視点で植民地期の歴史を新しく書くなら、章、節の題目と目次の構成はおおよそ次のように編成した方が良いのではないかと思う。
第1章 日帝の朝鮮支配と植民地統治機構
1−1 20世紀初めの東アジア国際秩序
1−2 日帝の侵略と大韓帝国の保護国化
1−3 抗日義兵運動と愛国啓蒙運動
1−4 韓日合併と朝鮮総督府の統治機構
第2章 社会経済構造の変化と朝鮮人の動向</b>
2−1 近代的民法の施行と自由財産制度の成立
2−2 市場経済の移植と市場機構の拡充
2−3 対外貿易の増加と資本の移動
2−4 植民地資本主義の発展と民族企業家の成長
2−5 人口の増加と農村経済の動向
第3章 民族運動の展開
3−1 三一運動と大韓民国臨時政府の樹立
3−2 教育運動と実力養成運動
3−3 農民・労働運動と新幹会
3−4 民族文化の発展
3−5 海外の独立運動
第4章 戦争と解放
4−1 日本帝国主義の構造と矛盾
4−2 満州事変からアジア・太平洋戦争へ
4−3 軍需工業化政策の展開
4−4 農村振興運動と戦時動員体制
4−5 抗日武装戦線の発展
4−6 日帝の敗亡と民族の解放
第1章は、まず、1900〜1910年代にわたり韓半島を取り囲んだ国際秩序の激動、その中で展開された日帝の朝鮮侵略、大韓帝国の保護国への転落と韓日合併、これに抵抗した朝鮮人の抗日義兵と愛国啓蒙運動、それとは志向を異にした一進会の動向などを紹介する。続いて、保護国であった時期に統監府が植民地支配の基礎作業として施行した貨幤・財政・金融制度の改革についての紹介と共に、韓日合併後の朝鮮と日本との法的関係、朝鮮総督府の特殊な地位、地方行政制度を含む総督府の統治機構、総督府の同化主義政策とその類型的特質、朝鮮人の政治的無権利に象徴される支配政策の抑圧性などに対して記述する。
第2章は、植民地期に展開された社会経済構造の変化とそれに対する朝鮮人の対応の様相を見る。まず朝鮮民事令と土地調査事業の施行で近代的な自由財産制度が成立し、銀行・会社などの市場機構が発達して、対外貿易と資本流入が活性化することによって植民地朝鮮において資本主義経済が発達する様相を全体的に概観する。それと共に、朝鮮の中にも企業家と熟練労働者階層が成長する民族の対応様相を紹介する。農村では植民地地主制が伸張してその支配下で小農経済と 小農社会が発達したが、それに関しても均衡を合わせて敍述する。
第3章は、三一運動をきっかけにして活性化した民族運動と民族文化の発展に関して叙述する。まず三一運動と臨時政府の樹立、続いて国内で展開された教育運動と実力養成運動に対して紹介する。続いて、これらとは階級的性向を異にする農民運動と労働運動、それに基礎した民族協同戦線として 新幹会の活動とその歴史的意義に対して紹介する。また、これら政治的民族運動とは別に展開された学術・文学・芸術方面での発展の様相に関しても紹介する。ひいては、1920年代に北満洲と西満洲を舞台にして展開された項である武装闘争と中国と米洲など海外で展開された独立運動に対して敍述する.
第4章は満州事変からアジア・太平洋戦争に至るまで日本帝国主義の膨脹とそれを規定した日本資本主義の構造と矛盾についての敍述を前提とした上で、その15年間植民地朝鮮であわただしく展開された農村振興運動,軍需工業化と戦時動員の諸般の様相を体系的に紹介する。続いて、それに対立して主に満洲と中国で展開された朝鮮人の抗日武装闘争と臨時政府傘下の韓国光復軍創設に対して詳しく紹介する。
最後に、日帝が敗亡する過程で韓半島をめぐって成立したアメリカ、中国、ソ連の間の新しい国際秩序の性格と特質に関しても、解放後の民族分断の前提条件と言う問題意識から適切に説明する。
先ほど告白したとおり、私は経済史を専門にするから社会史、政治史、文化史、特に独立運動史に明るくない。そのため、以上の論議において多くの誤りがあった可能性が大きい。論点が1ヶ所にかたより過ぎたかも知れない。そういう点は指摘があれば改める。そういう過程によって代案の新しい教科書が編纂されると信じる。関連の専門家の皆さんの積極的な関心と批判を期待してやまない。
(終) 『時代精神』
これは メッセージ 802 (chaamiey さん)への返信です.
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