上田正昭のお仕事 3
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2007/01/05 19:49 投稿番号: [454 / 1474]
(続き)
「この刀は百済王が「侯王」たる「倭王」に与えたものである。銘文のどこに「献上」、「貢献」、「奉る」、「贈る」の意味があるのか。「献上する」相手を第一「侯王」とよぶはずはないではないか。」
あのぉ、吉祥語説とかは無視?銘文の表と裏の非連続性の指摘は無視ですか。はぁ、そうですか。
「百済王が「侯王」とみなした「倭王」に下賜した刀と、私はみるのである。」(p.14)
不思議なことに、主張が「みなした」に後退してますね。「侯王たる倭王」が証明されているならば、ここで「みなした」と書く必要はありません。自信のないのがばれるような書き方は、素直ではありますが、論文としては如何なものでしょう。まあ、これは保留して、上田の考察を見てみましょう。
それなら、「侯王」という用例が百済にあったのかどうか。そのことがただちに問題になろう。ところが五世紀の百済には、百済王のほかに、(中略)地名をおびた王が存在した(坂本義種「五世紀の百済大王とその王・侯」、「朝鮮史研究会論文集」四)。これは百済において王・侯の属王が存在したことを物語る。
え〜と、坂本じゃありません。坂元です。ちなみに、坂元氏にとって五世紀百済の王・侯の存在は証明対象ではなく前提です。当該論文「はじめに」の冒頭は「五世紀の百済には、「百済王」以外に「王」・「侯」が存在しており」という一文から始まります。上田君、他の処でも「五世紀後半の百済に、大王とその下に王・侯が存在したことが実証されている」(前出上田「解説」)、なんて言ってますが、誤読です。一回学部に戻って、論文講読の基礎から勉強しなおした方が良いんじゃないですかねえ。
というか、それ以前に、坂元が考察しているのは「王」・「侯」であって「侯王」ではありません。「「侯王」という用例が百済にあったのかどうか」と問題提起しておきながら、何をごまかしているんですか、と。
実は他にも大問題があるのですが、それは後ほど。
「もちろん、事例は史料の制約によって五世紀後半に限られており、その制約によってそれ以前に遡及させることができない。」
分かっているならやるなよ、などと突っ込みたいところですが、もうしばらく待ちましょう。
「しかし、いわゆる冊封関係を中国王朝の立場からのみ考えるのは史実にそくしたものなのかどうか。」
そう言うセリフは、中国以外の立場で冊封体制を構築していた史実を提示してから言いなさい、と。まぁ、村山正雄氏が同様の指摘を既にしてますが。
(続き)
「この刀は百済王が「侯王」たる「倭王」に与えたものである。銘文のどこに「献上」、「貢献」、「奉る」、「贈る」の意味があるのか。「献上する」相手を第一「侯王」とよぶはずはないではないか。」
あのぉ、吉祥語説とかは無視?銘文の表と裏の非連続性の指摘は無視ですか。はぁ、そうですか。
「百済王が「侯王」とみなした「倭王」に下賜した刀と、私はみるのである。」(p.14)
不思議なことに、主張が「みなした」に後退してますね。「侯王たる倭王」が証明されているならば、ここで「みなした」と書く必要はありません。自信のないのがばれるような書き方は、素直ではありますが、論文としては如何なものでしょう。まあ、これは保留して、上田の考察を見てみましょう。
それなら、「侯王」という用例が百済にあったのかどうか。そのことがただちに問題になろう。ところが五世紀の百済には、百済王のほかに、(中略)地名をおびた王が存在した(坂本義種「五世紀の百済大王とその王・侯」、「朝鮮史研究会論文集」四)。これは百済において王・侯の属王が存在したことを物語る。
え〜と、坂本じゃありません。坂元です。ちなみに、坂元氏にとって五世紀百済の王・侯の存在は証明対象ではなく前提です。当該論文「はじめに」の冒頭は「五世紀の百済には、「百済王」以外に「王」・「侯」が存在しており」という一文から始まります。上田君、他の処でも「五世紀後半の百済に、大王とその下に王・侯が存在したことが実証されている」(前出上田「解説」)、なんて言ってますが、誤読です。一回学部に戻って、論文講読の基礎から勉強しなおした方が良いんじゃないですかねえ。
というか、それ以前に、坂元が考察しているのは「王」・「侯」であって「侯王」ではありません。「「侯王」という用例が百済にあったのかどうか」と問題提起しておきながら、何をごまかしているんですか、と。
実は他にも大問題があるのですが、それは後ほど。
「もちろん、事例は史料の制約によって五世紀後半に限られており、その制約によってそれ以前に遡及させることができない。」
分かっているならやるなよ、などと突っ込みたいところですが、もうしばらく待ちましょう。
「しかし、いわゆる冊封関係を中国王朝の立場からのみ考えるのは史実にそくしたものなのかどうか。」
そう言うセリフは、中国以外の立場で冊封体制を構築していた史実を提示してから言いなさい、と。まぁ、村山正雄氏が同様の指摘を既にしてますが。
(続き)
これは メッセージ 453 (toapanlang さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/4za5aba5fbbqnabcbc_1/454.html