朴枝香教授インタビュー(8)
投稿者: chaamiey 投稿日時: 2006/07/29 14:32 投稿番号: [276 / 1474]
『青少年版
解放前後史の再認識』を作る
朴枝香ソウル大学教授インタビュー(下)
『解放前後史の再認識』、韓国近.現代史についての真摯な討論引き出す
[ニューライト・ドット・コム編集部 / 2006-05-16 ]
http://www.new-right.com/read.php?cataId=nr02000&num=1566
(翻訳8)
○歴史は「偶然」と「構造」の出会い
(問) 左派的歴史解釈は真理独占主義に陥るようですね。
歴史は総合的な流れとして見なければならないと思います。マルクス主義では巨大な構造がなければならないと考えますが、私はそうは思いません。巨大な構造が歴史的に作用する時もありますが、個人のちょっとした動機が歴史の巨大な流れを変えることもあります。代表的なものが、イギリスの宗教改革だと言えます。 イギリスのヘンリー8世は、離婚をして息子を得るために宗教改革をしたのではないですか? それはつまらない動機ですが、その結果、イギリスが新教国家になって以後、歴史におびただしい影響を及ぼすようになります。本当に重要な、歴史的転機になった事件です。 歴史はすべてのものに開かれた思考を持たなければなりません。マルクス主義史観では理解ができないのです。
(問) マルクス主義が何か明快に言ってくれるように見えますが、私もある時期からそれを信じなくなりました。 例えば元帝国の建設も、チンギスハーン個人の個性が強かったのだと見ますが。
そうですよ。遊牧民に帝国という概念はあり得ません。チンギスハーンのことを大帝国を建設した目的的人間だと判断せずに、個人の欲望や独特の環境、そういったことを総合的に見なければなりません。それを構造の中に入れることは歪曲だと思います。もちろん、時には構造が重要です。フランス革命は構造の中から出てきました。しかし、すべてのものがそうではないのです。マルクス主義はそういう風にばかり見ますが、それはそれでまた一つの偶像を作ることになります。
(問) マルクス主義の図式性と単純さのため、それを学問的に利用する人々がたくさんいます。
マルクス主義史学は、第2次大戦後のヨーロッパでこの上なく大きな影響力を振るいましたが、1980年代に入って、ポストモダニズムがそういう虚像を壊してくれました。マルクス主義者たちは歴史を図式的に見ますが、歴史と言うものはそうではないです。歴史には偶然の要素がすごく多いです。ポストモダニズムは、歴史において、つまらない要素にも重要なものがあるという事実を教えてくれました。
○歴史に「個人」を見つけたサッチャー、イギリスの歴史を変える
(問) キパラン出版社から新刊を準備していると聞きましたが。
英国史の制度的な面や政治的な側面を書いた本があります。その本の副題は、保守と改革のドラマでして、制度については書きましたが、人々の情緒とか文化的な側面は扱うことができなかったです。それを補うために、今度は文化的な面を主に扱いました。「イギリス人の国民性は何か」について書いた本です。私が専攻した英国史に対しては強い愛着があります。 イギリスは多くの国の中の一つというより、多くの面で模範になるに値する歴史を持った国だからです。資本主義、議会民主主義のように私たちが日常経験している制度は、ほとんど皆イギリスで始まったでしょう? 新しいことが始まる時にはすごい葛藤が生じるのに、血の対決を呼ばなかったのは何故なのか、があります。イギリスの歴史を良く知らなければなりません。イギリス史を知らせることを使命と思っています。残念ながら、我が国の人々は「イギリス史はつまらない」と思うようですが。
(問) 私も運動圏時代に、急進性のない英国史はつまらないと思いました。
ダイナミックなものがないと言うのは、それは事実ではないです。市民社会と言えばフランスと言う印象ですが、それはイギリスから来ました。韓国人は、イギリスの漸進的民主革命の過程はよく知らないで、ロシア、フランスの革命に魅力を感じますが、これは間違いです。血を流さずに革命を成功に導いて来たイギリスの歴史を知らせることに、使命感を感じています。
(続く)
朴枝香ソウル大学教授インタビュー(下)
『解放前後史の再認識』、韓国近.現代史についての真摯な討論引き出す
[ニューライト・ドット・コム編集部 / 2006-05-16 ]
http://www.new-right.com/read.php?cataId=nr02000&num=1566
(翻訳8)
○歴史は「偶然」と「構造」の出会い
(問) 左派的歴史解釈は真理独占主義に陥るようですね。
歴史は総合的な流れとして見なければならないと思います。マルクス主義では巨大な構造がなければならないと考えますが、私はそうは思いません。巨大な構造が歴史的に作用する時もありますが、個人のちょっとした動機が歴史の巨大な流れを変えることもあります。代表的なものが、イギリスの宗教改革だと言えます。 イギリスのヘンリー8世は、離婚をして息子を得るために宗教改革をしたのではないですか? それはつまらない動機ですが、その結果、イギリスが新教国家になって以後、歴史におびただしい影響を及ぼすようになります。本当に重要な、歴史的転機になった事件です。 歴史はすべてのものに開かれた思考を持たなければなりません。マルクス主義史観では理解ができないのです。
(問) マルクス主義が何か明快に言ってくれるように見えますが、私もある時期からそれを信じなくなりました。 例えば元帝国の建設も、チンギスハーン個人の個性が強かったのだと見ますが。
そうですよ。遊牧民に帝国という概念はあり得ません。チンギスハーンのことを大帝国を建設した目的的人間だと判断せずに、個人の欲望や独特の環境、そういったことを総合的に見なければなりません。それを構造の中に入れることは歪曲だと思います。もちろん、時には構造が重要です。フランス革命は構造の中から出てきました。しかし、すべてのものがそうではないのです。マルクス主義はそういう風にばかり見ますが、それはそれでまた一つの偶像を作ることになります。
(問) マルクス主義の図式性と単純さのため、それを学問的に利用する人々がたくさんいます。
マルクス主義史学は、第2次大戦後のヨーロッパでこの上なく大きな影響力を振るいましたが、1980年代に入って、ポストモダニズムがそういう虚像を壊してくれました。マルクス主義者たちは歴史を図式的に見ますが、歴史と言うものはそうではないです。歴史には偶然の要素がすごく多いです。ポストモダニズムは、歴史において、つまらない要素にも重要なものがあるという事実を教えてくれました。
○歴史に「個人」を見つけたサッチャー、イギリスの歴史を変える
(問) キパラン出版社から新刊を準備していると聞きましたが。
英国史の制度的な面や政治的な側面を書いた本があります。その本の副題は、保守と改革のドラマでして、制度については書きましたが、人々の情緒とか文化的な側面は扱うことができなかったです。それを補うために、今度は文化的な面を主に扱いました。「イギリス人の国民性は何か」について書いた本です。私が専攻した英国史に対しては強い愛着があります。 イギリスは多くの国の中の一つというより、多くの面で模範になるに値する歴史を持った国だからです。資本主義、議会民主主義のように私たちが日常経験している制度は、ほとんど皆イギリスで始まったでしょう? 新しいことが始まる時にはすごい葛藤が生じるのに、血の対決を呼ばなかったのは何故なのか、があります。イギリスの歴史を良く知らなければなりません。イギリス史を知らせることを使命と思っています。残念ながら、我が国の人々は「イギリス史はつまらない」と思うようですが。
(問) 私も運動圏時代に、急進性のない英国史はつまらないと思いました。
ダイナミックなものがないと言うのは、それは事実ではないです。市民社会と言えばフランスと言う印象ですが、それはイギリスから来ました。韓国人は、イギリスの漸進的民主革命の過程はよく知らないで、ロシア、フランスの革命に魅力を感じますが、これは間違いです。血を流さずに革命を成功に導いて来たイギリスの歴史を知らせることに、使命感を感じています。
(続く)
これは メッセージ 275 (chaamiey さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/4za5aba5fbbqnabcbc_1/276.html