韓カテ資料室

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

イ・ヨンフン教授特別講義 11(2)

投稿者: chaamiey 投稿日時: 2006/07/17 22:17 投稿番号: [264 / 1474]
結論 : 「民族主義史学」から「自由主義史学」へ

<解放前後史の再認識>特別講義(11)民族は超歴史的実体ではなく、歴史的に流動する概念

[イ・ヨンフン(ソウル大教授、『解放前後史の再認識』共同編集者)]
2006-06-30
http://www.new-right.com/read.php?cataId=nr03007&num=1742


                 (翻訳その2)

   大韓帝国が滅亡したのは、そのような知性が不足して、そのようなリーダーシップが欠けていたからです。そんな根本的なことに関連して率直に言えば、21世紀初めの今日の韓国の知性も、貧弱なのは同じです。その水準では、歴史の真正な発展はまことに遅い歩みで進みます。去る60年間の建国史において、経済と政治は見事な発展を成しました。対照的に、知性の水準は相変らず見劣りがします。見方によっては、朝鮮時代の性理学が蘇っている分野もあるようです。その時代の歴史を総合的に省察して教育する能力が、大変不足しているように見えます。そのために、過去史に対する記憶が分裂状態になるしかないのかも知れません。

   私は、そういう記憶の分裂症状が身体の外科的症状として現われたのが、現在進行中の「過去史清算」だと思います。今の政権が成立して以後、おおよそ13個の特別法が制定された上に、年間おおよそ1500億ウォンの予算を投入して、遠くは1894年の東学農民一揆の歴史まで遡って是非を正すという、「過去史清算」作業が着手されました。私がこの作業に非常に批判的な理由は、決して、清算の対象となる人々の個人的なでき事を取り上げて是々非々を選別するからではありません。この作業そのものが、将来、韓国の現代文明を失敗に追い込んでしまうかも知れない不吉な兆候と感じられるからです。すべての成功は、その内部に失敗の要因を孕んでいると言います。正しく、そういう要因として不吉だからです。

   過ぎ去った20世紀の歴史にまだ是非を正すべき問題が残っているという分裂的な記憶には、また、その恨(ハン)の症状としての、大韓民国は最初から過ちによって生まれたという建国史の否定には、民族を歴史の単位として設定する「民族主義史学」が前提に置かれています。民族を基礎単位に設定する限り、 国が滅び、また南北二つに分かれた歴史を見て、まともな歴史だと言えないのは、あまりにも当然のことです。

   その次はどうなりますか? 統一が成れば歴史の正義が回復したと言えます。その厳格な信託の前では、大韓民国の歴史的位置は見すぼらしくてしょうがないです。早く歴史の舞台から引っ込む準備をしなければなりません。
   ひどい言い方だと言わないでください。皆さんの息子や娘が学んでいる中・高等学校の教科書が、皆さんの現代史と統一をどんな風に教えているのか、行間を意識しながら綿密に読んで見てください。私の言葉が事実であることを確認できるでしょう。

   民族は、そのように歴史を超えた実体ではありません。民族は、20世紀になってから、韓半島の住民集団に親しまれる概念として接近してきたのに過ぎないのです。また、民族は、これから新しく展開される歴史と共に、迅速に他の形態と概念に変わって行くでしょう。そのように、「民族」は歴史的に流動する概念なのです。
   私は、これまでの講義でこの点を繰り返し強調して来ました。民族が分断されたと言えども、そうやってできた国家の歴史を過ちだと言う、どんな根拠と妥当性もありません。分断された民族が一つに統合されればより良い国家の歴史が開かれるだろうと言う期待も、何の根拠と妥当性も持つことができません。

   民族の代わりとなる歴史の基礎単位は何でしょうか? 人類の長い歴史において、近代文明はやがて、我々人間の本性を「理性ある利己心」と理解するに至りました。人類の文明史は、そういう本性を持つ人間たちが、お互いに信じ、頼って、分業しながら、より広い範囲にかけてより有機的に統合された秩序を作って来た、進化の歴史です。家族、親族、村、協同組合、市場、階級、利益団体、学校、教会、官僚制、国家、民族等々がそういう文明的秩序体ですね。正に、そういう文明の歴史で20世紀の韓国史を再構成すれば良いのです。言い換えれば、民族の代わりをする歴史の基礎単位は、「理性ある利己心」の個々の人間だと思います。その人間の本性とは、具体的には、自由、人権、協働、思いやりの美徳です。正しくそういう本性と美徳の人間たちを観察の対象にして、彼らが立てて来た信頼と反目、協働と対立の歴史を、家族から国家に至るまでの多様な水準にわたってそのまま描写するのが、私が追い求める20世紀の歴史です。


[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)