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盲留学生:鍼灸技術、母国に伝えて

投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2008/12/11 09:49 投稿番号: [2194 / 4080]
  都内に開院の韓国・金治憲さん、半生本を出版

  ◇13カ国50人指導   自立の手助け
  世界中の視覚障害者を日本に招き、鍼灸(しんきゅう)の技術を学ばせてそれぞれの母国に戻す活動を続けてきた韓国人の金治憲(キムチーフン)さん(62)=東京都板橋区=がこれまでの半生をまとめた「盲留学生」(毎日新聞社刊、1575円)を出版した。全盲のハンディを抱えながら障害者の自立のために奔走する姿を生き生きとした筆致で描く。金さんは「障害者の理解に少しでも役立てばうれしい」と話している。

  金さんは韓国・全羅南道出身。ソウル盲学校を卒業後「視覚障害者の自立率が高い日本で暮らそう」と22歳で自費留学。千葉県内の盲学校で鍼灸の免許を取得し、大学にも進学。その間、都内に鍼灸院も開いた。

  持ち前の明るさと努力で夢を実現させた金さんは「周りの人の支えがあったから、これまでやってこられた。今度は私が鍼灸の技術を伝える手助けをしたい」と思い、世界中の視覚障害者を日本に招く活動を始めた。

  だが、目が見えず日本語も満足に話せない障害者を日本に呼ぶことは並大抵のことではなかった。金さんは障害者たちを自宅に泊めマンツーマンで語学を特訓。食事のマナーや電車の乗り方、トイレの使い方も教え、ホームシックになれば必死に励ました。

  これまで受け入れた視覚障害者は韓国、ブラジル、ケニアなど13カ国50人。そのうち半数以上はすでに母国に戻り現地で盲学校の教師などとして活躍している。99年からは、それぞれの母国に鍼灸院を設立する計画も進めている。出版された本には、留学生と過ごした日々がつづられている。

  金さんは「障害者でも技術があれば自分の力で生活できることを伝えたかった。自国に戻った盲留学生を訪ねながら、世界中を旅することが今の私の夢です」と語った。

  問い合わせは毎日新聞社出版営業部(03・3212・3257)へ。【川上晃弘】

毎日新聞   2008年12月10日   東京夕刊



http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081210dde041040066000c.html
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