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忘れられた沖縄の偉人、漢那憲和 序文

投稿者: u26699jp 投稿日時: 2004/01/26 04:21 投稿番号: [8501 / 49973]
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=2000549&tid=jf9qa4nbpa5fa5mc0oaha4k4xoa2a47a4f&sid=2000549&mid=1956


天皇の艦長   沖縄出身提督漢那憲和の生涯       恵隆之介

          序                                  沖縄県知事   西銘順治

  郷土沖縄にとって最大の悲劇であった第二次世界大戦が終了して、すでに40年の歳月が流れようとしている。

  この戦争と、それに先立つ時代の著述は数多く出されているが、とかく県内のそれは、感情やイデオロギーが先行して叙情の域を脱していないものが少なくない。

  しかし、本土や欧米の歴史家たちは、すでに多くの確実な史料を収集し、しかも、それらに内面的理解を以て接し、それによって歴史を冷厳に分析して未来に資そうとしている。そしてまた、時代を超えて変わらぬ人間の内面をも明らかにしているのである。

  歴史を創るものは常に人間である。戦前の歴史を伝えるものとして、公私の記録と共に個人の伝記は欠くべからざるものである。すでに、他府県では当時の政治家や軍人について確実な研究に基づく伝記が数多く著され、その出身地の青少年たちは先人に道を問うべくそれを耽読している。

  このたび、ここに戦前の沖縄の代表的人物であった漢那憲和先生の伝記が、恵隆之介君によって公刊されることになったのは、誠に喜ばしいことである。これは、漢那先生の高潔な人格を長く世に伝えるのみならず、その業績を通じて沖縄現代史の不透明な部分にも一つの光明を与えてくれることになるであろう。

  私が、この序文を書くにいたったのは、沖縄現代史から忘れ去られていた漢那憲和先生を、青年、恵隆之介君が苦心惨憺して史料を収集し、一冊の本にまとめあげた、その情熱に感服したからである。さらに私自身も、かつて海軍に奉職したことがあり、そのとき、著名な高級士官のほとんどが漢那先生の薫陶を受けていることを聞くに及んで、郷土の誇りを新にしていたのである。

  願わくは、本書の出版が郷土の文化界、そして青少年の未来に寄与できることを祈って止まない。

    昭和60年1月



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故西銘順治氏が県知事時代に寄せた序文である。

私如きがこれに論評を加えることはできない。

敢えて付言するならば、その結びの言葉に、1県のリーダーとしての切なる願いが凝縮されているように思えてならない。
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