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Re: >ルーズベルト陰謀論のない<解説1

投稿者: samurai_03_japanjp 投稿日時: 2005/10/25 23:54 投稿番号: [9596 / 15709]
大半、赤城艦長やhonky氏が解説なさっていますので、補足程度に(できるのか!?^^;)

1.零戦はB−29を迎撃可能か?
答え:「余程の幸運に恵まれれば、可能」
解説:まずは、基本的な性能から(一部)
<B-29>
発動機:ライトサイクロン社R-3350-空冷星型複列18気筒排気タービン過給器付2200馬力×4基
最大速度:550km/h(高度7600mにて)
実用上昇限度:10250m

<零戦(末期の52型甲)>
発動機:栄三一甲型(離昇1,130馬力)×1基
最大速度:559.3km/h(高度6,000mにて)
実用上昇限度:10800m

最高速度、実用上昇限度、共に零戦が「わずかながらに」上回っています。
で、どうして「余程の幸運に恵まれれば、可能」なのかと言いますと。

大気圏内では、高高度になるに従い、空気が薄くなります。
零戦も、B−29も、所謂「レシプロ機」
エンジンシリンダーに空気を入れて、圧縮し(高温になる)、そこに燃料(ガソリン)を噴霧して
シリンダー内で爆発させ、その動力を使って、プロペラを回し、飛行する。

当然、空気が薄くなれば、その分エンジン内に取り込める空気量も少ない訳で。
空気量が少ないと、十分なシリンダー内の燃焼爆発ができない訳で。
必然的に、エネルギー不足で馬力が落ちます。
そうなると、能力を出し切れなくなる。

じゃ、どうするか?
答え「空気量を強制的に増やす」
で、重要になるのが、B−29の発動機に付いている「過給器」というやつ。
強制的に、不足しがちな空気を、薄い自然状態から無理無理取り込み、圧縮してシリンダーに送り込む。
そうやって、空気量不足を補い、性能の低下を防ぐ。

この「過給器」の性能が、日米で「雲泥の差」だったのです。

日本の技術では、機械式の「スーパーチャージャー」それも「一段二速式」と呼ばれる、些か旧式なやつ。
一段とは、過給器が1個の事。二速は、空気圧縮用のコンプレッサーが2個の事。
これだと、低空用コンプレッサー(高度3000m位まで使用)
高空用コンプレッサー(高度6000〜7000m位まで使用)
過給器(6000〜7000m位まで性能発揮)
で、6000〜7000m以上になると、空気を取り込み圧縮する能力が不足します。
で、結局「ふらふらと、浮かぶように飛行する事は可能」程度の状態になります。
当然、速度はがた落ち。運動性も無いに等しい。10m上昇するにも、
酸欠状態のマラソンランナーの如く。
とても、迎撃戦闘が出来る状態じゃありません。

対しまして、B−29。
こちらは「排気タービン過給器」という、優れものを装備していました。
*現代の車に装備されてある、ターボチャージャーと同じものです。

高温高圧の排気ガスのエネルギーを利用しているため効率がよく、
特に高回転域で効果が高くなります。
このため、小排気量エンジンでも大排気量エンジン同等の出力を確保しやすくなり、
「小型軽量のエンジンで大出力を得る」という相反する条件を満たし得ます。
また、航空機の場合はエンジン出力のロスを伴わずに過給が可能なため、
気圧の低い相当な高々度に至っても性能を維持することが可能となります。

結論:「B−29は、高度10,000mで時速550km/hで自在に飛行できた。
零戦は高度10,000mでは、時速500km/h以下で千鳥足の飛行しか出来なかった。」

結局、零戦では(と、言うより、日本陸海軍戦闘機隊では)実質、B−29の高々度爆撃は迎撃不可能に近かった。です。
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