ユダヤ人(再メンゴ)
投稿者: kinky_dick 投稿日時: 2002/07/27 16:58 投稿番号: [60921 / 99628]
アシュケナジム」の項では、「最初はライン地方のユダヤ人を意味した」とし、「第二次世界大戦前には、全世界のユダヤ人口一六五〇万の90%はアシュケナジムであった。ナチスのホロコーストはこの比率を大きく低下させた」と記している。
「ユダヤ人」の項では[東方ユダヤ人]を区分し、以下のように説明する。「ロシア、ポーランドなど東ヨーロッパ諸地域にも多くのユダヤ教徒が居住していた。その一部はスペインでの迫害を逃れて移住した人びとであったが、他のかなりの部分は、ハザル王国の滅亡とともに各地に離散したユダヤ教徒であった。……彼らは十九世紀後半に帝政ロシアの迫害と貧困を逃れるため大量に西ヨーロッパ諸国、さらにアメリカへと移住した」
「ハザル族」の項では「王族は、九世紀の初めユダヤ教に改宗した」としている。
さてそこで、「アシュケナジム」の一員で、ハンガリー生まれのユダヤ人、アーサー・ケストラー(故人)が著わした『The Thirteenth Tribe, The Khazar Empire and its Heritage』(『第十三支族、カザール帝国とその末裔』)の日本語訳が『ユダヤ人とは誰か』と題して出版されていた。この本の主張は、大変に強力な「カザール起源説」である。
アーサー・ケストラーは、やはり『世界大百科事典』に詳しく載っている有名な作家であった。一九〇五年にブダペストで生まれ、ウィーン大学の学生時代からシオニストとして活躍している。だから決して、いわゆる「反ユダヤ主義者」などではない。一九四五年にはロンドン・タイムズの特派員としてイスラエル建国前のパレスチナにいた。一九五六年にはイギリス王立文学会特別会員となり、一九六四年から一九六五年にはカリフォルニアのスタンフォード大学の行動科学研究所特別会員だった。著書には、日本でも有名な『スペインの遺書』や『真昼の暗黒』『黄昏の酒場』『見えない手紙』『夢遊病者』『コール・ガールズ』がある。さらにニュー・サイエンスの『機械の中の幽霊』『ホロン革命』などを著した思想家としても知られている。
彼が『ユダヤ人とは誰か』を出版したのは一九七七年であった。ところが一九八三年、同書の訳者解説によれば、「彼の死を報じた新聞はその業績とともに彼の多くの著書を紹介したが、本書は著書名の中には挙げられていなかった」。『世界大百科事典』の「アーサー・ケストラー」の項にも、この本の名は記されていない。しかし、「本書」は最初から無視されていたのではなかった。
「この本が初めて世に出た頃には『ニューヨーク・タイムズ』でさえ次のような賛辞を贈っていた。『ケストラーの優れた書物は非常に興味深いものである。その手腕、優雅さ、博学などはもちろんのこと、それににもまして著者そのものがそれらすべてを駆使して真実を導き出そうとした努力、さらにその結論には大いに敬意を表するに値するものがある』。『ウォール・ストリート・ジャーナル』も同じように称賛していた。『興味を持つためにユダヤ人であることが何も必要条件とはならない。……今日のヨーロッパのユダヤ人達は本当に聖書が言っているセム系のユダヤ人なのか。それとも大多数は改宗したカザール人の子孫なのか。このコンパクトで興味をそそる本は……この問題に潜んでいる悲劇的かつ皮肉な結論を暗示し……それゆえに人々の心を魅了してやまないであろう』」
ただし『ニューヨーク・タイムズ』の書評の扱いに関しては、先に紹介したユダヤ系ジャーナリストのリリアンソールが、「書評欄の片隅に目立たないように押しこめられていた」と批判している。リリアンソール自身も、ケストラーより二、三年先に『イスラエルについて』を著し、次のように指摘していたという。
「東西ヨーロッパのユダヤ人たちの正統な祖先は、これらの八世紀に改宗したカザール人たちであり、このことはシオニストたちのイスラエルへの執念を支える一番肝心な柱を損ないかねないため、全力をあげて暗い秘密として隠されつづけてきたのである」
詳しい論争に立ち入る余裕はないが、なにしろカザール(ハザル、ハザール)自体が、とてつもなく広い南ロシア平原地帯の騎馬民族であり、中世の「失われた歴史」の民なのである。おそらくは、色々な人種、民族、文化の混合体だったのだ。揚げ足取りの議論も絶えないことだろう。
イスラエル大使館に電話で聞くと、日本語の上手な広報担当者が次のように答えた。
「ユダヤ人」の項では[東方ユダヤ人]を区分し、以下のように説明する。「ロシア、ポーランドなど東ヨーロッパ諸地域にも多くのユダヤ教徒が居住していた。その一部はスペインでの迫害を逃れて移住した人びとであったが、他のかなりの部分は、ハザル王国の滅亡とともに各地に離散したユダヤ教徒であった。……彼らは十九世紀後半に帝政ロシアの迫害と貧困を逃れるため大量に西ヨーロッパ諸国、さらにアメリカへと移住した」
「ハザル族」の項では「王族は、九世紀の初めユダヤ教に改宗した」としている。
さてそこで、「アシュケナジム」の一員で、ハンガリー生まれのユダヤ人、アーサー・ケストラー(故人)が著わした『The Thirteenth Tribe, The Khazar Empire and its Heritage』(『第十三支族、カザール帝国とその末裔』)の日本語訳が『ユダヤ人とは誰か』と題して出版されていた。この本の主張は、大変に強力な「カザール起源説」である。
アーサー・ケストラーは、やはり『世界大百科事典』に詳しく載っている有名な作家であった。一九〇五年にブダペストで生まれ、ウィーン大学の学生時代からシオニストとして活躍している。だから決して、いわゆる「反ユダヤ主義者」などではない。一九四五年にはロンドン・タイムズの特派員としてイスラエル建国前のパレスチナにいた。一九五六年にはイギリス王立文学会特別会員となり、一九六四年から一九六五年にはカリフォルニアのスタンフォード大学の行動科学研究所特別会員だった。著書には、日本でも有名な『スペインの遺書』や『真昼の暗黒』『黄昏の酒場』『見えない手紙』『夢遊病者』『コール・ガールズ』がある。さらにニュー・サイエンスの『機械の中の幽霊』『ホロン革命』などを著した思想家としても知られている。
彼が『ユダヤ人とは誰か』を出版したのは一九七七年であった。ところが一九八三年、同書の訳者解説によれば、「彼の死を報じた新聞はその業績とともに彼の多くの著書を紹介したが、本書は著書名の中には挙げられていなかった」。『世界大百科事典』の「アーサー・ケストラー」の項にも、この本の名は記されていない。しかし、「本書」は最初から無視されていたのではなかった。
「この本が初めて世に出た頃には『ニューヨーク・タイムズ』でさえ次のような賛辞を贈っていた。『ケストラーの優れた書物は非常に興味深いものである。その手腕、優雅さ、博学などはもちろんのこと、それににもまして著者そのものがそれらすべてを駆使して真実を導き出そうとした努力、さらにその結論には大いに敬意を表するに値するものがある』。『ウォール・ストリート・ジャーナル』も同じように称賛していた。『興味を持つためにユダヤ人であることが何も必要条件とはならない。……今日のヨーロッパのユダヤ人達は本当に聖書が言っているセム系のユダヤ人なのか。それとも大多数は改宗したカザール人の子孫なのか。このコンパクトで興味をそそる本は……この問題に潜んでいる悲劇的かつ皮肉な結論を暗示し……それゆえに人々の心を魅了してやまないであろう』」
ただし『ニューヨーク・タイムズ』の書評の扱いに関しては、先に紹介したユダヤ系ジャーナリストのリリアンソールが、「書評欄の片隅に目立たないように押しこめられていた」と批判している。リリアンソール自身も、ケストラーより二、三年先に『イスラエルについて』を著し、次のように指摘していたという。
「東西ヨーロッパのユダヤ人たちの正統な祖先は、これらの八世紀に改宗したカザール人たちであり、このことはシオニストたちのイスラエルへの執念を支える一番肝心な柱を損ないかねないため、全力をあげて暗い秘密として隠されつづけてきたのである」
詳しい論争に立ち入る余裕はないが、なにしろカザール(ハザル、ハザール)自体が、とてつもなく広い南ロシア平原地帯の騎馬民族であり、中世の「失われた歴史」の民なのである。おそらくは、色々な人種、民族、文化の混合体だったのだ。揚げ足取りの議論も絶えないことだろう。
イスラエル大使館に電話で聞くと、日本語の上手な広報担当者が次のように答えた。
これは メッセージ 60920 (kinky_dick さん)への返信です.
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