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ユダヤ人(再メンゴ)

投稿者: kinky_dick 投稿日時: 2002/07/27 16:55 投稿番号: [60920 / 99628]
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-61.html

Web無料公開『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る

補章:ストップ・ザ・「極右」イスラエル(4)

(その61)「ユダヤ人」の九〇%はタタール系カザール人だった
  「ユダヤ人問題は百科事典編集者にとって最大の難問題の一つですよ」と語るのは平凡社の社員だった知人、百科事典のベテラン編集者である。   日本で現在も版を重ね、続けて発行されている百科事典の中では、平凡社の『世界大百科事典』がいちばん古い。初版以来、版を重ねるたびに、各項目の記述を再検討し、必要なら改訂するのだが、その際いつも、「ユダヤ人」の「血統」問題で苦労したというのだ。
  もちろん、二千年前にエルサレム神殿が破壊され、ディアスポラ(離散民)となって以来の歴史だから、当然、各地での混血は生ずる。しかし、ここでいう難問題の「血統」は、それとはまったく質を異にしている。
  結論を先にいうと、世界中の「ユダヤ人」の約九〇%は血統的に見ると、もともと、かつてのユダヤ王国起源、つまり、先の「ヴィデオ」のナレーションのような「モーゼに率いられてエジプトを出たユダヤの民」の末裔ではないのだ。大部分は、ユダヤ教に国ごと改宗したタタール系民族で、南ロシアに七世紀から十世紀にかけて周辺諸民族を帝国支配下に置いていたカザール(英語で「Khazar」、ハザルとも記す)王国起源なのである。
  私はこの事実を、湾岸戦争中に読んだ『ユダヤ人とは誰か』で初めて知って驚き、他の資料を当たってみた。単行本も何冊か発見したが、特に、平凡社の世界百科事典に記述があったので、すでに以前から「知るひとぞ知る」類いの問題だったことが確認できたのだ。
  これは、歴史ファンにとっては、実に魅力的な歴史ロマン大発見であろう。パレスチナ問題という当面の障害さえなければ、歴史ファンにとってもともと、ユダヤほど興味深い題材はない。日本にだって古事記や日本書紀などがあるが、世界的に見て、旧約聖書にかなう古代文献はない。エジプトやメソポタミアから未知の古記録が発見されるたびに、世界史の謎を解くカギの一つとして、様々な議論の中心になっている。
  ところが、あれだけ自分の民族の歴史に執着してきた「ユダヤ人」(ユダヤ民族、より正確にはユダヤ教徒)が、二千年前にエルサレム神殿破壊、ディアスポラ(離散民)となって以来の歴史を、自ら積極的に語ろうとはしないのである。奇妙な話なのだが、下手にさわると、反ユダヤだ、ナチだ、ヒットラーだとまでいわれかねない。危険な政治問題となるために、歴史ファンが公然と議論もできず、歴史学者もオソル、オソル。まさに「さわらぬ神に祟りなし」という表現がピッタリの状態だったらしい。私自身も歴史ファンの一人として、なんとか、こういう魅力的ロマンを自由に議論できる平和な状態にしてほしい、と願わずにはいられないのだ。
  ユダヤ人は、むしろ、ユダヤ教徒の集団として考える方が実態に合っているが、ディアスポラには二つの大きな流れがあった。現在のイスラエルでも、その象徴として首席ラビ(指導的聖職者)が二人おかれている。流れの一つはセファルディム、もう一つはアシュケナジムと呼ばれている。
  セファルディムの語源はスペイン(エスパーニャ)と同じで、パレスチナ地方からスペインに流れた集団を祖先としている。言葉もスペイン語をたくさん取り入れたラディノ語を使っていた。セファルディムは中世にスペインから追われ、主に北アフリカに移り住んだ。人種的特徴は、現地のアラブ人に近く、肌色も褐色が多い。
  アシュケナジムの語源には諸説あるようだが、ドイツの意味とも解釈され、やはりドイツ語を沢山取り入れたイディッシュ語を使っていた。
  そこで、「百科事典編集者にとって最大の難問題の一つ」という話を検証してみよう。確かに、そのつもりで『世界大百科事典』(平凡社、一九八八)をめくると、それらしき苦労が感じられる。いくつかの項目を比較検討しないと実像に迫りにくい記述なのだ。
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