文化人類学4
投稿者: ditgtedgbbdc 投稿日時: 2002/07/27 15:44 投稿番号: [60874 / 99628]
一般的にいえば、文化の進化を100年あるいは1000年単位の長い時間の枠組みで考える場合には、どうしても物質的基盤を重視しなければならない。しかし、比較的短い時間の中でみるならば、生態学的な枠組みの中で象徴や観念がはたす役割を考えるのも有効な方法である。これは、たとえば少数民族のアイデンティティの形成や宗教的活性化運動の研究の場合にあてはまる。
V 人類学の方法
人類学者は、それぞれの研究テーマによって、多岐にわたる方法を採用している。
1 考古学的研究の方法 考古学資料をあつかう人類学者にとっては、編年を決定する作業がなによりも重要である。過去の人間の活動は、発掘によってえられる遺物から知ることができる。それを時間の順序にしたがってきちんとならべるのが編年である。考古学資料の年代決定の方法としては、放射性炭素による測定法がもっとも広くもちいられている。
この方法の理論的な基礎は、動植物の体内にはきまった量の放射性炭素(炭素14)がふくまれているという点にある。動植物が死ぬと、炭素14は一定の速度で崩壊してふつうの炭素になる。そこで木片や綿繊維、炭化物などにふくまれている放射性炭素の量を測定すれば、かなり正確な年代を決定することができる。ただし、この方法では7万〜6万年以前の資料は測定することができない。
数百万年前にもさかのぼる東アフリカの化石人類の年代を測定する場合には、別の放射性物質が利用される。放射性のカリウム40がきわめてゆっくりした速度で崩壊してアルゴン40になるという事実を応用した測定法であり、カリウム・アルゴン法とよばれている。
→ 年代測定法
2 文化人類学の研究方法
文化人類学の調査では、ひとつのコミュニティや社会システムの中で、徹底した観察をおこなうというのが基本である。人類学者は、まずコミュニティの生活にはいりこみ日常的な接触と観察をおこなう中で、そこの人々との友好関係を確立しなければならない。このフィールドワークの第1段階だけでも数週間から数カ月を必要とする。現地語を習得しなければならないとしたら、その期間はさらに長くなる。かつての民族誌学者は、まず、その土地の文化や社会システムにくわしい有力な情報提供者をさがしだして概括的なデータを収集し、それに調査者自身の直接の観察結果をてらしあわせて、データを完成させた。
しかし複雑に変化しつつある社会での調査には、別の手法も要求される。現代社会における食生活や健康維持の方法、余暇の過ごし方などをしらべるときには、サンプリング(抽出法)などによる体系的な面談調査がとりいれられている。経済活動を分析する場合には、市場での取り引き、労働時間、農業収穫量や漁獲量などの詳細なデータが必要になる。パーソナリティの研究では、さまざまな心理テストが採用されてきた。教会などが保管している古文書や、その土地固有の言語で書かれた記録、政府機関の文書など、さまざまな文書資料も分析の対象になる。
調査データが多様化し、複雑になるにつれて、数千あるいは数万にもおよぶ個別の情報をいかに管理するかが問題となる。複雑な文化変化の動向や、経済活動と社会的相互行動との関係を把握したり、多民族間の相互関係を分析するときなどは、統計的手法による検証も必要になっている。
しかし、このような新しい技術的・数量的調査法が、フィールドワークという基本的な調査法にとってかわるわけではない。情報提供者からのきめ細かな聞き取りをおこなうのは、儀式や象徴体系などの文化現象について緻密な分析と同様に、人類学の方法の中で依然としてもっとも重要な部分なのである。
V 人類学の方法
人類学者は、それぞれの研究テーマによって、多岐にわたる方法を採用している。
1 考古学的研究の方法 考古学資料をあつかう人類学者にとっては、編年を決定する作業がなによりも重要である。過去の人間の活動は、発掘によってえられる遺物から知ることができる。それを時間の順序にしたがってきちんとならべるのが編年である。考古学資料の年代決定の方法としては、放射性炭素による測定法がもっとも広くもちいられている。
この方法の理論的な基礎は、動植物の体内にはきまった量の放射性炭素(炭素14)がふくまれているという点にある。動植物が死ぬと、炭素14は一定の速度で崩壊してふつうの炭素になる。そこで木片や綿繊維、炭化物などにふくまれている放射性炭素の量を測定すれば、かなり正確な年代を決定することができる。ただし、この方法では7万〜6万年以前の資料は測定することができない。
数百万年前にもさかのぼる東アフリカの化石人類の年代を測定する場合には、別の放射性物質が利用される。放射性のカリウム40がきわめてゆっくりした速度で崩壊してアルゴン40になるという事実を応用した測定法であり、カリウム・アルゴン法とよばれている。
→ 年代測定法
2 文化人類学の研究方法
文化人類学の調査では、ひとつのコミュニティや社会システムの中で、徹底した観察をおこなうというのが基本である。人類学者は、まずコミュニティの生活にはいりこみ日常的な接触と観察をおこなう中で、そこの人々との友好関係を確立しなければならない。このフィールドワークの第1段階だけでも数週間から数カ月を必要とする。現地語を習得しなければならないとしたら、その期間はさらに長くなる。かつての民族誌学者は、まず、その土地の文化や社会システムにくわしい有力な情報提供者をさがしだして概括的なデータを収集し、それに調査者自身の直接の観察結果をてらしあわせて、データを完成させた。
しかし複雑に変化しつつある社会での調査には、別の手法も要求される。現代社会における食生活や健康維持の方法、余暇の過ごし方などをしらべるときには、サンプリング(抽出法)などによる体系的な面談調査がとりいれられている。経済活動を分析する場合には、市場での取り引き、労働時間、農業収穫量や漁獲量などの詳細なデータが必要になる。パーソナリティの研究では、さまざまな心理テストが採用されてきた。教会などが保管している古文書や、その土地固有の言語で書かれた記録、政府機関の文書など、さまざまな文書資料も分析の対象になる。
調査データが多様化し、複雑になるにつれて、数千あるいは数万にもおよぶ個別の情報をいかに管理するかが問題となる。複雑な文化変化の動向や、経済活動と社会的相互行動との関係を把握したり、多民族間の相互関係を分析するときなどは、統計的手法による検証も必要になっている。
しかし、このような新しい技術的・数量的調査法が、フィールドワークという基本的な調査法にとってかわるわけではない。情報提供者からのきめ細かな聞き取りをおこなうのは、儀式や象徴体系などの文化現象について緻密な分析と同様に、人類学の方法の中で依然としてもっとも重要な部分なのである。
これは メッセージ 1 (magekuri さん)への返信です.
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