思い出②(夫との出会い)
投稿者: sefide2003jp 投稿日時: 2003/02/01 06:19 投稿番号: [375 / 3876]
私は当時渋谷でOLをしていた。仕事は楽で、いかに楽しく遊ぶかに悩むような毎日を過ごしていた。いわゆる三高と呼ばれる彼氏とそろそろ結婚しようかと話し合いはじめた頃、現在の夫と出会ってしまった。
外国人が賃貸住宅を借り難いのは当時も今も変わりはない。その点を踏まえ、そのガイジンは仲介業の事務所を私の会社の近くで営んでいたのだった。
(イエローキャブを連れてヘラヘラしているようなオトコだな)彼の整った外見から、私は決め付けた。人を見る目には自信があった、ハズだった。
「週末は、代々木公園で外国人労働者支援グループの通訳として、イラン人達の労災や賃金不払い問題の相談を受けているんですよ」と彼は言った。遊んでそうな外見からは信じることができなかった。
_既にイラン人の家族連れと友達付き合いがあった私は望むと望まざると彼らの苦労は知っていたし、頼まれれば病院や役所に行ったりすることもあった。
でもそれは暇を持て余したOLが(人助けをする善人の私)を感じる為の新しいアソビだった。_
そんな欺瞞に満ちた、エセ善人の22の私にとって、哀れむ余地の無い堂々としたそのガイジンは正直言ってオモシロかった。
<注>
あえてガイジンというのは、当時の私にはガイジン(外の人、アウトサイダー)と外国人(外国から来た人)の区別がつかないくらいレベルだったことを明らかにしておきたいからです。
事務所を立ち上げる前は、配管工やバーテンをしていた、と彼は言った。日本人にイジワルをされ言い返すことも出来ないのが悔しくて日本語を必死に覚え、生活するにはせめて平仮名、カタカナの読み書きが必要だと独学で学んだのだと言う。
彼の事務所にはアイヌ人差別に関する切り抜きがあり、フリカナが振られていた。何でこんなものに興味を持っているんだろう??って私は思った。
「漢字はなかなか覚えられなくて」と残念そうに言う彼に対し「これは積み重ねだからねえ」と偉そうに私はコメントした気がする。
でも間もなく私は自分の無知さを知る羽目になる。日本の法律や歴史や時事問題に詳しい彼から、難しい質問をされ、ほとんど答えられなかったからだ。そんなこと考えたこと無かった。
だって知らなくても日本では生きていけるから。
これは メッセージ 1 (jin114jp さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834682/l4a4n9qa1va5a4a5ia5sa1wa4ka4da4a4a4fa4a4a4ma4a4a4m65a4a8a4f_1/375.html