第四話 イラン人労働者へのインタビュー1
投稿者: hafez0211 投稿日時: 2010/06/02 01:32 投稿番号: [3644 / 3876]
第三話の話の続きをする前に、そもそも何故私がイランと関わるようになったのかを告白しておきたい。
「夢」
かつての私の夢は在野精神あふれるルポライターになることだった。
その夢が実力に見合うものかどうかは別として、私にはそれらしき活動をしていた時期がある。
90年初頭、イラン人労働者が街を圧巻していた頃のこと。
私は青山大学のちかくでOLをしていた。そして勤め先のビルの内装工事をしていたイラン人たちと知り合い、大変礼儀正しい態度に感心し挨拶を交わすようになった。
ある時彼らが「良かったらイラン料理をご馳走したいんですが行きませんか?センター街の奥にアリガプという素敵な店があるんです」と誘ってきた。
正直なところ、ちょっと怖かった。
(本当にこの人たちと出かけて大丈夫なのかしら?相手はイラン人よ。何か悪い考えでもあるのでは?)そう思いつつも好奇心の方が勝り、結局私はそのレストランに行くことにした。
行ってみるとお店も従業員も大変感じが良く、誘ってくれた人たちも明るく優しい人であることがはっきりとわかった。私はトイレに立つときは必ずバックごと持って行ったし、隙は見せないようにしようと構えていたのだが、彼らの礼儀正さを目の当たりにし、大変申し訳ないような気分になった。
「あなたのようにイラン人の僕らに対し、毎日丁寧に接してくれる人はいませんでした。だから友達になってもらいたいな、って話をして今日誘わせてもらったんです」
その言葉を聞いたとき私は胸を打たれた。
そして(自分の目でイラン人のことを知らなければいけない)と思った。
もともとマスコミの報道に偏りがあることは感じていたので、新聞は何紙か並行して読むようにはしていたのだが、それでもイランやイラン人に対しての情報と言うと「イランイラク戦争」「悪魔の死翻訳者殺人事件」「代々木公園で週末集まる異形の群れ」「偽造テレフォンカードを販売していた○○○を逮捕」といったものが多く、イラン人の素顔を追ったものを目にすることはそれまでなかった。
(よし、私がイラン人のことを書く!)
何故だかわからないが、私には確信があったのだ。
イランイラク戦争を終え国が疲弊して仕事が無いからといって、ただ外貨を稼ぐためだけに日本に出稼ぎに来たのではないのではないか?自国に対する愛国心が強いのは分かったが、愛国心があればこそ今は国を立て直さなければいけない時期なのではないか?
もしかしたら国に対し不満などがあるのではないか?
若気の至りとはいえ、そう思い込んでしまってからの私の行動は早かった。
ペルシャ語の小さな辞書を購入し、仕事帰りに渋谷駅周辺、新宿駅南口構内、京成上野駅周辺などイラン人が集まりそうな所に毎日立ち寄り、片っ端からイラン人に声をかけ、家族構成などの個人情報、日本へ来た理由、日本の印象、現在の職業、イランでの職業、日本で嬉しかったことや辛かったことなどを尋ねていった。
いきなり若い日本人女性に声をかけられビックリするものの、私がイラン人に好意を持っていること、そしてインタビューの趣旨を話すと、快諾して話してくれる人が多かった。
イランに行ったこともない私としては、彼らに失礼の無いよう、日本で発売されているイラン関連の本は通勤電車の中で濫読し少しでも理解に務めようとしていた。
面白いな、と感じたのは「日本に来て驚いたことはありますか?」と質問したところ「女性が街を歩いていること」と答えた人が複数いて、こちらがビックリして「イランでは歩かないのですか?」と尋ねると「もちろん出歩くことだってあるけど、買い物は男性がしてくる家庭が多いから道で女性を見かけることがオレの街ではあまり無かった」とか「女性が歩いていることもそうなんだけど、日本は街があちこちあるでしょー。イランは街が少ないんですよ」と言われ、未踏の地イランへの興味が深まったことだった。
「夢」
かつての私の夢は在野精神あふれるルポライターになることだった。
その夢が実力に見合うものかどうかは別として、私にはそれらしき活動をしていた時期がある。
90年初頭、イラン人労働者が街を圧巻していた頃のこと。
私は青山大学のちかくでOLをしていた。そして勤め先のビルの内装工事をしていたイラン人たちと知り合い、大変礼儀正しい態度に感心し挨拶を交わすようになった。
ある時彼らが「良かったらイラン料理をご馳走したいんですが行きませんか?センター街の奥にアリガプという素敵な店があるんです」と誘ってきた。
正直なところ、ちょっと怖かった。
(本当にこの人たちと出かけて大丈夫なのかしら?相手はイラン人よ。何か悪い考えでもあるのでは?)そう思いつつも好奇心の方が勝り、結局私はそのレストランに行くことにした。
行ってみるとお店も従業員も大変感じが良く、誘ってくれた人たちも明るく優しい人であることがはっきりとわかった。私はトイレに立つときは必ずバックごと持って行ったし、隙は見せないようにしようと構えていたのだが、彼らの礼儀正さを目の当たりにし、大変申し訳ないような気分になった。
「あなたのようにイラン人の僕らに対し、毎日丁寧に接してくれる人はいませんでした。だから友達になってもらいたいな、って話をして今日誘わせてもらったんです」
その言葉を聞いたとき私は胸を打たれた。
そして(自分の目でイラン人のことを知らなければいけない)と思った。
もともとマスコミの報道に偏りがあることは感じていたので、新聞は何紙か並行して読むようにはしていたのだが、それでもイランやイラン人に対しての情報と言うと「イランイラク戦争」「悪魔の死翻訳者殺人事件」「代々木公園で週末集まる異形の群れ」「偽造テレフォンカードを販売していた○○○を逮捕」といったものが多く、イラン人の素顔を追ったものを目にすることはそれまでなかった。
(よし、私がイラン人のことを書く!)
何故だかわからないが、私には確信があったのだ。
イランイラク戦争を終え国が疲弊して仕事が無いからといって、ただ外貨を稼ぐためだけに日本に出稼ぎに来たのではないのではないか?自国に対する愛国心が強いのは分かったが、愛国心があればこそ今は国を立て直さなければいけない時期なのではないか?
もしかしたら国に対し不満などがあるのではないか?
若気の至りとはいえ、そう思い込んでしまってからの私の行動は早かった。
ペルシャ語の小さな辞書を購入し、仕事帰りに渋谷駅周辺、新宿駅南口構内、京成上野駅周辺などイラン人が集まりそうな所に毎日立ち寄り、片っ端からイラン人に声をかけ、家族構成などの個人情報、日本へ来た理由、日本の印象、現在の職業、イランでの職業、日本で嬉しかったことや辛かったことなどを尋ねていった。
いきなり若い日本人女性に声をかけられビックリするものの、私がイラン人に好意を持っていること、そしてインタビューの趣旨を話すと、快諾して話してくれる人が多かった。
イランに行ったこともない私としては、彼らに失礼の無いよう、日本で発売されているイラン関連の本は通勤電車の中で濫読し少しでも理解に務めようとしていた。
面白いな、と感じたのは「日本に来て驚いたことはありますか?」と質問したところ「女性が街を歩いていること」と答えた人が複数いて、こちらがビックリして「イランでは歩かないのですか?」と尋ねると「もちろん出歩くことだってあるけど、買い物は男性がしてくる家庭が多いから道で女性を見かけることがオレの街ではあまり無かった」とか「女性が歩いていることもそうなんだけど、日本は街があちこちあるでしょー。イランは街が少ないんですよ」と言われ、未踏の地イランへの興味が深まったことだった。
これは メッセージ 3577 (hafez0211 さん)への返信です.