民族の共存
投稿者: kazetokomorebi 投稿日時: 2003/02/02 20:29 投稿番号: [1415 / 2453]
この芸術祭に参加するアブラハム・エイロットは、「民族の共存」という
テーマに賛同し、第1回目から参加。ユダヤ人。
建国前に生まれ、キブツで荒地を開墾し、畑仕事や牧畜で
共同生活をおくっていた。集団農場での生活は苦しかった。
でも、キブツには、理想を実現しようとする強い精神があり、
人々には真の一体感があって、配当もみな平等だった。彼の家には、
「夢の扉は開かれている」「涙は笑顔に変わる」と題される作品が置かれていた。
しかし紛争が激しさを増す中で、アブラハムの描く絵は大きく変わり、
「パレスチナ人は、共存を望んでいないのか?」という不信感を
抱くようになった。武力に訴えるパレスチナの抵抗運動が、
人の体を蝕む癌細胞のように見えた。
共存への希望が閉ざされていく恐怖が今はあると言う。
アハラム・シブリ。彼女は、イスラエル国籍を持つアラブ人。
アラブの写真家で、この芸術祭の主旨に賛同し参加。
1948年のイスラエル建国で土地を追われたアラブ人は、
パレスチナ難民となりその数70万人。
アラブの家にはユダヤ人が住み、今は廃墟となっている。
写真家を目指したのは、パレスチナ難民の物語を伝えたかったから。
ヨルダン西岸のキャンプにいる難民は、未解決の大きな問題である。
これがいつしかイスラエルへの反発に変化し、イスラエルと
ユダヤ人に対して不信感も持つようになった。
インティファーダ(パレスチナ人の武装蜂起)だけが問題視され、
社会に騒乱をもたらしているのではないかというが、
そもそもの問題は、この社会に「共存」という言葉がないこと。
イスラエルという国があって、たまたまこの国に生まれて
いわば所属しているだけ。芸術祭では共存を強く訴えているが、
国家の考えでも多くのユダヤ人の意見でもない。
イスラエルは共存を望んではいないのではないかという疑問があると言う。
ユダヤ人・アラブ人共存の都市ハイファにも自爆テロが発生。
死者の中にアラブ人も含まれていた。
アハマド・カナーンはイスラエル国籍を持つ美術のアラブ人教師。
彼も、対立ではなく共存を訴える芸術を作るのが使命だと考えている。
社会に不満を思っていても暴力に訴えるのは自分たちにとってマイナス。
自分の考えを訴えるには芸術的な方法で。しかし、生徒たちの意見は、
「最近ユダヤ人との交流が少なくなった」「イスラエル国民であることで、
パレスチナ人に『裏切り者』と罵られた」と、表情が重い。
カナーンは「カギと舟」と題される作品を芸術祭に出品した。
カギはパレスチナ難民の元の家の鍵を表す。そして、舟は漂流を表す。
これだけで、十分自分たちの言いたいことが伝わるはず。
他、ユダヤ人作家(小説)の作品もあった。社会に生きる少数派・弱いものの
立場を理解したい。そういった作品だ。
テーマに賛同し、第1回目から参加。ユダヤ人。
建国前に生まれ、キブツで荒地を開墾し、畑仕事や牧畜で
共同生活をおくっていた。集団農場での生活は苦しかった。
でも、キブツには、理想を実現しようとする強い精神があり、
人々には真の一体感があって、配当もみな平等だった。彼の家には、
「夢の扉は開かれている」「涙は笑顔に変わる」と題される作品が置かれていた。
しかし紛争が激しさを増す中で、アブラハムの描く絵は大きく変わり、
「パレスチナ人は、共存を望んでいないのか?」という不信感を
抱くようになった。武力に訴えるパレスチナの抵抗運動が、
人の体を蝕む癌細胞のように見えた。
共存への希望が閉ざされていく恐怖が今はあると言う。
アハラム・シブリ。彼女は、イスラエル国籍を持つアラブ人。
アラブの写真家で、この芸術祭の主旨に賛同し参加。
1948年のイスラエル建国で土地を追われたアラブ人は、
パレスチナ難民となりその数70万人。
アラブの家にはユダヤ人が住み、今は廃墟となっている。
写真家を目指したのは、パレスチナ難民の物語を伝えたかったから。
ヨルダン西岸のキャンプにいる難民は、未解決の大きな問題である。
これがいつしかイスラエルへの反発に変化し、イスラエルと
ユダヤ人に対して不信感も持つようになった。
インティファーダ(パレスチナ人の武装蜂起)だけが問題視され、
社会に騒乱をもたらしているのではないかというが、
そもそもの問題は、この社会に「共存」という言葉がないこと。
イスラエルという国があって、たまたまこの国に生まれて
いわば所属しているだけ。芸術祭では共存を強く訴えているが、
国家の考えでも多くのユダヤ人の意見でもない。
イスラエルは共存を望んではいないのではないかという疑問があると言う。
ユダヤ人・アラブ人共存の都市ハイファにも自爆テロが発生。
死者の中にアラブ人も含まれていた。
アハマド・カナーンはイスラエル国籍を持つ美術のアラブ人教師。
彼も、対立ではなく共存を訴える芸術を作るのが使命だと考えている。
社会に不満を思っていても暴力に訴えるのは自分たちにとってマイナス。
自分の考えを訴えるには芸術的な方法で。しかし、生徒たちの意見は、
「最近ユダヤ人との交流が少なくなった」「イスラエル国民であることで、
パレスチナ人に『裏切り者』と罵られた」と、表情が重い。
カナーンは「カギと舟」と題される作品を芸術祭に出品した。
カギはパレスチナ難民の元の家の鍵を表す。そして、舟は漂流を表す。
これだけで、十分自分たちの言いたいことが伝わるはず。
他、ユダヤ人作家(小説)の作品もあった。社会に生きる少数派・弱いものの
立場を理解したい。そういった作品だ。
これは メッセージ 1414 (kazetokomorebi さん)への返信です.
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