プラズマの世紀 Eye in the Sky

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科学が霊性を発見する時 4

投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2010/03/29 19:16 投稿番号: [3130 / 10174]
      アミ小さな宇宙人(エンリケ・バリオス著)より引用

      *       *       *       *       *

「エッ!   何が?」
「杏子とか西洋すももとか言うやつ」
「杏子が好きなの?」
「ぼくの星じゃ、とても貴重がられているんだよ。われわれの土地でも
栽培を始めたけど、まだまだ地球のものほどおいしくは作れないんだ。
だから杏子畑にはよく“UFO”が出現するんだよ‥‥」
  と言って赤ん坊のような無邪気な高笑いをした。
「じゃ、盗むわけ?」
  と驚いて聞いた。
「盗む?   盗むってな〜に?‥‥」
  とアミは、とぼけて聞いた。
「人のものを取ることだよ」
「ああ、また、所有の問題か。われわれにはどうもわれわれの世界の
“悪い習慣”を避けることができないようだね。でも、たかが杏子を
五個か六個、取ることがねえ」
  と笑って言った。
  おかしかったけど何か同意できなかった。果物一つにしろ、百万ドル
にしろ、盗むことには変わりないと思った。
「どうして地球では、何か必要なものをタダで取ることがいけないんだい?」
  とアミがぼくに聞いた。

「何言ってんの。もし、何ももらえないとしたら、誰も苦労して働きは
しないよ‥‥」
「じゃ、愛がないんだね。エゴイズムだよ。代償が何かもらえないなら、
何も与えないなんて‥‥」
  アミは何か真剣になって言う時には、思慮深いほほえみをたたえた
独特の表情をする。
  ぼくが杏子畑の持ち主だとしたらどうだろうと想像してみた。ぼくが、
苦労してせっかく作った杏子を、誰かがやって来て一銭も払わずに
取りはじめる。やがて、今度は、“ならず者”が、トラックを乗りつけて
杏子をみんな持っていってしまう。ぼくはなんとかやめさせようとする
けれど、杏子を山積みにしたトラックの男は少し遠のいてからぼくを
からかってこう言う。
「やーい、やーい、おまえさんには、愛がないのかい。エゴイストめ、
ハッハッハッ‥‥」
「まったく、なんという人間不信だ!」
  アミはぼくの頭の中に描いていたスクリーンの“映画”を見て、ため息
をつきながら言った。
「文明社会では、誰も人を“利用したり”なんかしない。いったい、その
男は、トラックいっぱいに積んだ杏子を、どうしようっていうんだい?」
「もちろん、売るに決まっているじゃない‥‥」
「われわれは誰も売ったり買ったりなんかしないよ。第一、お金なんか
存在していないんだからね‥‥」
  これには少しまいった。文明世界にはお金がないということを、
すっかり忘れていた。



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