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宇宙の基本法 4

投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2010/02/23 12:40 投稿番号: [2967 / 10174]
      アミ小さな宇宙人(エンリケ・バリオス著)より引用

      *       *       *       *       *

「うん、ぼくはとても熱烈な恋をしているよ」
  と熱いため息をついて言った。
「さっきの女の人にでしょう?」
「人生にさ、宇宙に、人々に、そして愛に生きていることにね…」
  こんどはまた、別の女の人が彼の方にやって来た。痩せていて、
藍色に近い絹のような黒くて長い髪をして、透き通った緑色の目を
していた。さっきの女の人よりもいっそう美しく見えた。また、この男
の人は彼女を抱きしめたり頬にキッスしたり、じっと見つめあったり
ほほえみ合ったりしながら、おしゃべりして別れて行った。
  きっとこの人は、宇宙版のプレイボーイなんだろうと思った。
「地球に行ったことはありますか?」
「うん、何度か行ったよ。でも、ひどく悲しいところだからね…」
「どうしてですか?」
「一番最後に行った時には、ちょうど人々は、お互いに殺し合って
いたよ。それに食料飢饉もあって何百万人もの死者が出ていて、
都市はいたるところで崩壊し、捕虜収容所にはたくさんの人が抑留
されていた…それは、とても悲しかったよ」
  なんだか自分が、地球という惑星の野蛮人のような気がしてきて、
気が重くなった。
「地球にぼくのメッセージを持って行ってくれないかね」
  とやさしく笑って言った。
「はい、もちろん。で、それは何ですか?」
「愛、統一、平和だよ」
「愛、統一、平和?」
「うん」
  男は深くうなずいた。



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