自然の恵み利用の持続可能な社会実現

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キーワードはエントロピー

投稿者: sustainabilitian 投稿日時: 2010/05/20 23:20 投稿番号: [59 / 67]
自然の恵みの清泉も、下水が混じり合ってからでは、これを分離するには莫大なエネルギーが必要になるので、人が少しだけ山を登る労と、これを混じらないように保存する労とで、清らかな水として利用することが可能になるのと同じで、人間の知恵を結集して、再生が可能なレベルでの自然の恵みを効率よく活用して、これを豊かな人間の営みを実現するのに利用するのが、このトピックのテーマではないかと解釈しています。

たとえば、太陽光のエネルギーは、ほとんどは利用されることがないまま宇宙に再放射されますが、一部が植物によって取り込まれて、その反エントロピー的な活動によって炭素固定がなされ、それを摂取する動物のエネルギー源となったり、加工されて木材になったり燃料になったりして、その頂点に人間の活動があるという形になります。

太陽電池や風力発電は、太陽光やそれに起因するエネルギーを直接取り込んで、エントロピーが低い状態のエネルギー源である電力として取り込んでいることが特徴です。

この電気を使ってコンプレッサーを回し、反エントロピー的な機関によって使用したエネルギーの数倍の熱を外気から取り込んで、家の中の生活を豊かにするのがヒートポンプによるエアコンやエコキュートですから、この流れは自然の恵みをうまく利用していると言えます。

燃料を動力にするのは効率が悪く、蒸気機関車の効率は5%程度、自動車のエンジンは最大で30%もの効率でエネルギーを動力に変換できますが、自動車のエアコンはその変換した後の動力の一部を使ってコンプレッサーを回すので、その意味では効率が良いのですが、元の効率が最大でも30%ですし、そもそもそうまでして涼しい環境が必要かという考え方もあります。

電車の場合は加速して運動エネルギーに変換された電気エネルギーは、減速の際に発電して架線に戻しているのに対して、自動車の動力変換に無駄が多く、変換された運動エネルギーも最終的には熱に変換されて捨てられます。

電車の場合はそういう効率の良いシステムが構築できても、自動車や船や飛行機は持ち運び可能なエネルギー源として、油やウランが必要になりますが、その必要がない限りは、効率の悪いシステムで油やそれに代わるものを生産する必要はありませんね。

あとは、同じ面積で太陽光を受けた場合、藻で油を作るのが良いのか、太陽電池で電力を作るのが良いのか、田んぼで米を作るのが良いのか、杉やヒノキを育てるのが良いのか、人間の営みとの関係で適切なものを選択していくことが、自然の恵みで成り立つ社会へとつながるはずです。

ただ、その藻は、腐った水の中から栄養素を取り込みながら光合成をおこなうようですから、その意味では反エントロピー的な活動の度合いが高い植物であるとは言えると思います。
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