したたかな欧州社会
投稿者: sustainabilitian 投稿日時: 2010/04/01 22:54 投稿番号: [49 / 67]
「風土」をお読みになっているとのこと、まじめに読むと難解で、およそ家族旅行でお父さんが読むには不似合いだと思いますが、気候風土と社会制度との関係は分かりやすいというか、少し安直な感じもするほどだったと思います。
ここで紹介したのは、先進国日本にとって重要な仲間であるはずの欧州に関して、最近はメディアの都合で、そのしたたかで現実的な環境問題への取り組みが歪曲して伝わるのが一般的なので、欧州の現実を理解する上での偏見を減らすのには役立つと思います。
その欧州の中でも、特別環境問題に熱心な北欧諸国は、北国なので今のところは暖房に費やされるエネルギーが非常に高いのですが、イタリア並みの南国である日本も徐々に北欧並みに近づいているそうですから、工業技術で優位に立つことに自惚れて、社会全体での効率化という基本性能の涵養に怠惰になっているという日本の現実を考えると、欧州の政策例は参考になります。
ゴミの処理、揮発油税、暖房システム、公共交通、リサイクル、リユースなど、恵まれた環境で使い捨て文化が成熟した日本とは少し異なる形で、欧州には、近代化を常に疑いながら進化した社会のしたたかさを感じられるような例で溢れています。
今すぐに石油の輸入が止まれば、日本の社会はパニックに陥りますが、欧州では少しだけ以前の暮らしに戻るだけでなんとか過ごせる準備が出来ていて、欧州連合はその水準を新たな参加国に求めるため、無理のない形でシステムが拡大していっています。
日本も数年前まではそういう路線に近づいていたのですが、最近では世界の流れに完全に逆行していて、環境問題を考えたときにどう見ても辻褄が合わない事象は、そうした日本の特殊な事情を反映していると言ってよいでしょう。
これは メッセージ 46 (oomoriyan66 さん)への返信です.
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