自然の恵み利用の持続可能な社会実現

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規模の憂鬱

投稿者: kagaku_to_gijutsu 投稿日時: 2010/03/06 17:55 投稿番号: [23 / 67]
  はじめまして。
  ここでは、皆さんが真摯に議論されていて、いいトピックですね。

  少し私の思うところを書きますが、ご容赦ねがいます。
  自然の恵みの範囲で、維持できる社会を求めるトピ主さんの思いは貴重です。
  しかし、なかなかそうは行かないのは、人間社会の規模がすでに地球環境とつりあっていないから(と、私は思います)。

  食料然り。
  消費物資然り。
  エネルギー然り、です。

  人類が生存するに足る食料だけなら、今の農地で十分でしょうが、総ての人が肉食したい、そのために家畜飼料を育てねばならないとなると、農地は不足します。砂漠に近いような草原で穀類を育て、緑の原始林を農地に転換しなければならなくなります。

  もし、江戸時代並の生活をするなら、日本では木や竹、若干の鉱物資源と、あとはリサイクルできりもりできるかもしれません。
  しかし、鉄筋コンクリートマンションに住み、自家用車を保有し、家具調度や季節ごとにファッションを楽しむなら、その物資をどこかから入手しなければなりません。

  エネルギーに至っては、再生可能なエネルギー源だけで自給することは不可能です。製鉄所の話題が出ていましたが、18世紀まではヨーロッパでも木材木炭で製鉄していました、が、産業革命が起こってそれでは回らなくなり、北欧を中心に森林がどんどん原野に代わるなか、熱源を石炭に切り換えたのです。
  その時代の百倍、千倍の鉄鋼を得るためには、もはや生成可能な木材だけでは製鉄は成り立ちません。
  更に再生可能熱源は、セメント工業、火力発電所などと競合しています。
  また電力も、太陽光、風力等々だけで賄えないことも明白です。

  質的には代替するものは開発できても、今の経済を支えるに足る量を賄うものは、今はありません。
  しかも、幸いにも世界はなんとか平和で安定しており(餓死・凍死・疫病死する人々は少数です)、その結果中国・インド・ブラジルなどの大国で経済成長が続いています。彼らが我々並の生活水準を求めることを責めることはできません。

  それがますますの規模の拡大を求めます。
  わが国の経済も、そういった市場無しには成立しません。

  今の生活水準を維持するためには、再生不能な有限資源を消費せざるを得ないのです。
  それが憂鬱の原因です。
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