米澤邦男「捕鯨紛争の歴史」(10)
投稿者: r13812 投稿日時: 2011/06/06 21:16 投稿番号: [54317 / 62227]
合意の内容にも大きな問題がある。
合意される捕鯨枠は明らかに条約規定の保護を離れ、すべてIWC の合意に依存する。特
に沿岸捕鯨問題については、わが国のEEZ 内における主権的権利と抵触するおそれが強
い。又、この合意は捕獲のフェイズアウト合意であるとの先方主張を却けうる根拠を合意
案の中に見つけることもできず、5 年後の展望を与えるものはない。関係当局は、こうし
た疑念を含め、合意案に一字一句にいたるまでの細密な検討を行い、適切に対処されるこ
とを期待したい。
捕鯨問題は、捕鯨をこえた遥かに大きな展望を持つ。我々に限らず、反捕鯨グループに
とっても、海洋生物全体、世界の環境問題をにらんでの反捕鯨であろうし、又、豪・ニュ
ージーランドにとっては、南極領土主権主張に絡み、南氷洋における国際漁業などの経済
活動をできるだけ排除したいとする思惑もあろう。
又、この問題につき、既に日本の資本漁業は経済的興味を失っているのではないかとし、
捕鯨再開を断念したらどうかとする議論もあろう。それが事実かどうか筆者は知らないが、
事は国連海洋法を中心とする国際法制度と法支配に係る問題であり、そうした功利的な判
断は必要としないし、そのように捕鯨問題を特殊な問題として矮小化するような議論には
賛成できない。特に法を無視しても自らの倫理を他国に強要しうるとする英・豪・ニュー
ジーランドなどの姿勢を捕鯨問題に限ってのことかと筆者は問うてもいるのである。
有識者提供資料1
http://www.jfa.maff.go.jp/j/study/enyou/pdf/yushikisya3_5.pdfhttp://www.jfa.maff.go.jp/j/study/enyou/110601.html
これは メッセージ 54316 (r13812 さん)への返信です.
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