Re: 銀行利子の“常識的な範囲”は分かる
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/10/15 23:48 投稿番号: [48612 / 62227]
|鯨類生態学読本
|「IWC改訂管理方式」
|CLA自体は資源量と過去の捕獲頭数だけでよかったが、この作業には対象鯨種の
|生物特性の情報が必要である。複数系群が混在する水域があるか否かなどは
|海区の定義に不可欠な情報であり、自然増加率や死亡率などは将来の資源回復や
|維持が見込まれるか否かを見積もるときに必要になる。それがなければ、
|可能性がありそうな数値や仮説でもって代用するしかないが、言うまでもなく
|系群情報が欠落しているときは海域の細分化が安全策になる。
なるほど、ここで「生物特性の情報」として、「複数系群が混在する水域」と
「自然増加率や死亡率」を併記して、両者同等の重要度を持つかのように
世論操作をしているのですね。
普通、生物学的特性というと「自然増加率や死亡率」のほうを意味して、
「複数系群が混在」というのは分類学上あるいは管理上の特性ということに
なるのだけれど、まあそれはどうでもいいです。
肝心なのは、「自然増加率や死亡率」をいくら精緻化しても、捕獲可能数
算定の向上にはほとんど寄与しないのに対し、「複数系群混在」の時間/
空間特性を明瞭にすることが、捕獲可能数算定に決定的に重要だということ
です。
この点をこれまで不明確にしてきた日本側の思惑というのはいろいろ
考えられるけれど、
1)そもそも日本近海の系群構造が複雑すぎて、まともな商業捕鯨がほとんど
円滑に行われえないだろうことを予期していたので系群問題を曖昧にしてきた。
2)系群(Stock)という英語を、通訳、翻訳者が機会的に「資源」と
訳してきたために、水産庁、水研、鯨研の多くの人々が、IWCで議論されている
系群問題の意味を理解できなかった。
3)なんだかわからないけれど、とにかく調査捕鯨は日本の権利だ、で押し通して
おけば当分切り抜けられる。
ぐらいが、すぐに思いつく要因かな。
これは メッセージ 48607 (crawlingchaos_g さん)への返信です.
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