Re: 川端裕人のまとめ方
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/09/04 16:48 投稿番号: [47243 / 62227]
>君のお得意の、ペダンティックなジャーゴンは不要です。
特に難解な専門用語(ジャーゴン)は使っていないつもりですが。
逆に【家畜=「人に食べられるためにいる」】という説明不十分な短い表現を、
牧畜の歴史や、野生生物の相互関連性の広さと、家畜の自然との関連の「狭さ」
という対比で説明してみたつもりなのですが。
家畜と野生動物の違いを説明されると、「牛は殺してよいのに、なぜ鯨やイルカを
殺してはいけないのだ?」という、単純素朴な反・反捕鯨論の欧米人攻撃が成り
立たなくなるから困るということですか?
それならわかります。
>知能が高かろうが低かろうが、捕獲は必ず何らかの影響を与えます。
>そもそも捕鯨に反対する一般的な理由はそんな行動学的な根拠ですか?
1)捕獲は知能の高低と無関係に、数量的、物理的に減少効果を与える。
2)記憶能力、学習能力、快不快感受能力のある動物は、不快の繰り返しに
対応してネガティブに反応するから減少効果がその分大きくなる、です。
>単に「より知能が高い方が人間ぽい」だけでしょう。
人間ぽい、と言うか「より複雑な環境への適応をしている」と言うかは
表現法の問題でしょうね。
後者のほうが、より実証的、客観的でしょう。
イルカや鯨の聴覚は人間より遠くの、海盆規模の音声を聞くことができる
ということが、たとえばフランスの子供向け百科事典(ラルース)に
わかりやすく図解されてます(分冊の日本語訳あり)。
知覚能力(知能)としては人間よりはるかに優れてるわけですね。
最近、この聴覚に関する研究がずいぶん進んでるようです。
イルカの長い顎の骨が、空洞状態になっていて、ちょうど管楽器や弦楽器の
共鳴機構のような働きをしているということがわかっています。
この共鳴空洞に自然界には存在しない強い特定波長の音が入ってくると、
空洞内の毛細血管が破裂します。破裂した血管から、顎骨空洞内の脂肪粒や
気泡が血管内に入ると、血管の他の部分を詰まらせたり、毒性が生じて
機能障害を起こすということまでわかってます。
潜水艦のpingや、イルカ追込み漁の金属性騒音をはじめとした人為的
海中騒音が一時的な錯乱だけではなく、継続的なネガティブ効果を与える
ということの説明になってますね。
これが戦後増加し続けているストランディングの原因らしいと、欧州系の
ドキュメンタリー番組ではわかりやすく説明されてます。
海洋生物研究予算の60%を軍事予算に頼っている米国や、なぜだか
米国右派に追随することが習慣になっている日本では、こういう
テレビ番組はやらないみたいですね。
そのほうが精神の平安が保てて幸せだというのなら、まあそういうのも
環境適応の一種だから理解できないこともないけれど、単に知らないから
やらないというだけなら、ただのアホです。
>感情云々も同様。また君の先の投稿を援用するならば、100年先500年先に
>「その価値観が意味を持っていると考える理由はありますか」
上の聴覚というのは、わりに無機的な知覚機能ですが、最近の鯨類研究だと、
もっと「人間ぽい」脳機能、感情機能、他者の感覚を推測する能力などが
鯨類にはあるらしいということがわかってきてますね。
こういう機能も、たとえば社会性の形成というふうなな形での自然環境への
対応ストラテジーなわけですから、100年先にも500年先にもその価値(ヴァリュー)
があると言って間違いないんじゃないですか?
少なくとも人間の短期的金銭価値より広い意味を持ったヴァリューだとは
言えると思います。
感情機能、他者の感覚の推測能力というのは、紡錘細胞が特定の脳領域に
分布しているという、以前は人間と大型類人猿に特有と考えられていたことが、
ザトウクジラ、ナガスクジラ、シャチ、マッコウクジラでも見いだされた
ということを根拠にしています。
こういうことはEncyclopedia of Marine Mammals(海洋哺乳類エンサイ
クロペディア)の Ethics and Marine Mammals(倫理と海洋哺乳類)という
項目にちゃんと書いてあります。
日本の専門家やジャーナリストはどうしてこういう基本的な必読文献を
読まずに発言してしまうのでしょうかねえ。
(つづく)
特に難解な専門用語(ジャーゴン)は使っていないつもりですが。
逆に【家畜=「人に食べられるためにいる」】という説明不十分な短い表現を、
牧畜の歴史や、野生生物の相互関連性の広さと、家畜の自然との関連の「狭さ」
という対比で説明してみたつもりなのですが。
家畜と野生動物の違いを説明されると、「牛は殺してよいのに、なぜ鯨やイルカを
殺してはいけないのだ?」という、単純素朴な反・反捕鯨論の欧米人攻撃が成り
立たなくなるから困るということですか?
それならわかります。
>知能が高かろうが低かろうが、捕獲は必ず何らかの影響を与えます。
>そもそも捕鯨に反対する一般的な理由はそんな行動学的な根拠ですか?
1)捕獲は知能の高低と無関係に、数量的、物理的に減少効果を与える。
2)記憶能力、学習能力、快不快感受能力のある動物は、不快の繰り返しに
対応してネガティブに反応するから減少効果がその分大きくなる、です。
>単に「より知能が高い方が人間ぽい」だけでしょう。
人間ぽい、と言うか「より複雑な環境への適応をしている」と言うかは
表現法の問題でしょうね。
後者のほうが、より実証的、客観的でしょう。
イルカや鯨の聴覚は人間より遠くの、海盆規模の音声を聞くことができる
ということが、たとえばフランスの子供向け百科事典(ラルース)に
わかりやすく図解されてます(分冊の日本語訳あり)。
知覚能力(知能)としては人間よりはるかに優れてるわけですね。
最近、この聴覚に関する研究がずいぶん進んでるようです。
イルカの長い顎の骨が、空洞状態になっていて、ちょうど管楽器や弦楽器の
共鳴機構のような働きをしているということがわかっています。
この共鳴空洞に自然界には存在しない強い特定波長の音が入ってくると、
空洞内の毛細血管が破裂します。破裂した血管から、顎骨空洞内の脂肪粒や
気泡が血管内に入ると、血管の他の部分を詰まらせたり、毒性が生じて
機能障害を起こすということまでわかってます。
潜水艦のpingや、イルカ追込み漁の金属性騒音をはじめとした人為的
海中騒音が一時的な錯乱だけではなく、継続的なネガティブ効果を与える
ということの説明になってますね。
これが戦後増加し続けているストランディングの原因らしいと、欧州系の
ドキュメンタリー番組ではわかりやすく説明されてます。
海洋生物研究予算の60%を軍事予算に頼っている米国や、なぜだか
米国右派に追随することが習慣になっている日本では、こういう
テレビ番組はやらないみたいですね。
そのほうが精神の平安が保てて幸せだというのなら、まあそういうのも
環境適応の一種だから理解できないこともないけれど、単に知らないから
やらないというだけなら、ただのアホです。
>感情云々も同様。また君の先の投稿を援用するならば、100年先500年先に
>「その価値観が意味を持っていると考える理由はありますか」
上の聴覚というのは、わりに無機的な知覚機能ですが、最近の鯨類研究だと、
もっと「人間ぽい」脳機能、感情機能、他者の感覚を推測する能力などが
鯨類にはあるらしいということがわかってきてますね。
こういう機能も、たとえば社会性の形成というふうなな形での自然環境への
対応ストラテジーなわけですから、100年先にも500年先にもその価値(ヴァリュー)
があると言って間違いないんじゃないですか?
少なくとも人間の短期的金銭価値より広い意味を持ったヴァリューだとは
言えると思います。
感情機能、他者の感覚の推測能力というのは、紡錘細胞が特定の脳領域に
分布しているという、以前は人間と大型類人猿に特有と考えられていたことが、
ザトウクジラ、ナガスクジラ、シャチ、マッコウクジラでも見いだされた
ということを根拠にしています。
こういうことはEncyclopedia of Marine Mammals(海洋哺乳類エンサイ
クロペディア)の Ethics and Marine Mammals(倫理と海洋哺乳類)という
項目にちゃんと書いてあります。
日本の専門家やジャーナリストはどうしてこういう基本的な必読文献を
読まずに発言してしまうのでしょうかねえ。
(つづく)
これは メッセージ 47191 (corax_lupus さん)への返信です.
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