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モラトリアム考3

投稿者: ts657738 投稿日時: 2004/09/19 01:29 投稿番号: [4460 / 62227]
(マヌケなインネン   その1)
  南氷洋のクロミンククジラ資源は最新の評価値が確定できません。確定したくない人達だっているのでしょう。
  これを指してクロミンクが減ったと主張したい向きもあるようですが、現代では目視調査だけではなく、生態調査を通じてクロミンククジラには死亡率が上昇すべき兆候が無い事が分かっています。
  確かに最新の評価が成立しない。
  南氷洋のクロミンクが100万頭なのか76万頭なのかわからない。しかし、千頭や2千頭ということではない。最低なら40万頭かもしれないし、50万頭なのかもしれない。そうしたレベルの生物なら一頭たりとも捕らせないというのは全くのイイガカリ。
  これは理屈なしにイイガカリ。インネンに過ぎません。

(マヌケなインネン   その2)
  RMSが完成しないからモラトリアムは解除できない。
  商業捕鯨をするならRMSが必要だと。
  では、ノルウェーが行っているのは一体なんでしょうか。あれは生存捕鯨でも、調査捕鯨でもなく、商業捕鯨そのものです。
  異議申し立てを行って商業捕鯨を行うならRMSは不要で、モラトリアムを解除するならRMSが必要になる。一体何事なのでしょうか。
  本来、商業捕鯨/生存捕鯨と分けるからおかしいのであって、RMPで捕獲枠が設定できない生存捕鯨なんておかしい。RMSなしでも商業捕鯨や生存捕鯨が実際にできているなら、合意可能なレベルから始めて必要に応じて改善していく事だって可能だ。RMSは科学ではない。捕鯨の運用ルール決めるだけのことでしかない。
  もっとも、RMSでインネン吹っかけるのも、来年までのことだろう。
  いざとなれば、調査捕鯨枠を大幅に拡大して試験操業を通じて実証実験をすればいい。

(モラトリアムは科学ではなく社会的背景も考慮が必要)
  日本では営々と築かれてきた捕鯨文化が根付いた都市が存在しています。
  「くじらの文化人類学」は紛れもなく、文化人類学の見地から捕鯨の街を検証しています。IWCがワザワザ日本には捕鯨文化が根付いていて、ミンク捕鯨を取り上げられて困っていると決議するのは、紛れもなく商業捕鯨再開に向けた作業を速やかに行うべきだという意味です。捕鯨を取り上げられて困っている、地域文化に根付いていて代替不可能だから現在困っているのですから。

(備考)
  ちなみに、ニタリクジラも一部の系統を除いて現在IMSに分類されています。IWCでは資源的には捕獲に耐えると分類しています。北西太平洋ではそのニタリクジラよりも、さらにイワシクジラの数が多い。捕鯨に耐える鯨類というのは存在しています。
  ホッキョククジラが全世界で1万頭程度しか生息しないのに対して、ニタリクジラは北西太平洋だけでも2万3千頭。同じく北西太平洋のイワシクジラは2万8千頭。
  これでいてホッキョククジラは生存捕鯨名目で捕獲していながら、ニタリクジラの商業捕鯨はケシカランというおかしな話。

  おかしな歪みと矛盾の塊であるモラトリアム。最初から最後まで全く存在意義が無かった制度でした。
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