フェロー島3.03―>1.77、米〜0.5 ppm
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/05/20 02:00 投稿番号: [44073 / 62227]
1)デンマーク自治区フェロー島では1999年の公式勧告以後、
出産年齢女性の平均毛髪水銀濃度が以前の3.03ppmから1.77ppm
に下がった。(#1)
2)米国北西部諸州では出産年齢女性の毛髪水銀濃度は平均
0.51〜0.48 ppm程度だが、各州政府の勧告、ガイドラインを
知っている人は多くない。(#2)
1998年にゴンドウ鯨の猟と料理で有名な北大西洋、フェロー島で
国際会議を開き、特に妊産婦のイルカ摂取は頭髪水銀数ppm程度でも
胎児の脳神経発達に顕著な悪影響を与えると発表して世界的に
有名になったEnvironmental Research誌が、2005年に再び特集を
組んでます。(#3、#1、2)
その結論の一つが上の1)、2)です。ほかにもDDTとかPCB
とか扱ってますが。
(#1)によると、現在世界の公的保健機関の長期目標は、
毛髪水銀濃度を1〜2μg/g(=重量比で1〜2ppm)に押さえる
ことだそうですね。
今回の日本の調査からもうひとつ付け加えるとすると、
3)公的勧告を知っているにもかかわらず、食文化の伝統を
錦の御旗に、意地になって女性平均6.63 ppmという高水準の
水銀量を維持しようとする地方公共団体もある。(#4)
ということですかね。
2005年のEnvironmental Research 誌特集以後の、メチル水銀
による軽微ではあるけれど慢性的な神経、知覚障害に関しては
(#1)の執筆者の一人、フィリップ・グランジャンが(#5)
で簡潔にまとめてます。就職差別や婚姻差別につながりやすい
問題なので、IQテストとの対照とかは、やっぱり外国でもやりにくい
ようですね。
「セレンが水銀を無害化する」という部分均衡論的な「科学的」
科白で「錦の御旗」を正当化しよいというB層向け広告が
はやっているようですが、最近の研究動向だと、セレン/水銀の
結合という物理化学特性それ自体よりも、水銀化合物が代謝系から
脳内の神経系へ閾域を越えて透過するか否かとか、肝臓内の
酵素の働きとか、生理学的特性のほうに焦点を移しているようですね。
日本の調査捕鯨成果検討会で、そういう質問がその方面に詳しい
欧米の科学委員から出ていたけれど、回答はなかったようです。
今年のIWC科学委員会で報告が出るかな?
======
(#1)P. Weihe et al. Application of hair-mercury analysis to determine
the impact of a seafood advisory <Environmental Research 97 (2005)
201-208
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WDS-4BT1RBJ-1&_user=10&_coverDate=02%2F28%2F2005&_rdoc=12&_fmt=high&_orig=browse&_srch=doc-info(%23toc%236774%232005%23999029997%23527529%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=6774&_sort=d&_docanchor=&view=c&_ct=14&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=d9cea87afb3eb0a
0f026c7370d75777b
(#2)L. Knobeloch et al. Fish consumption, advisory awareness,
and hair mercury levels among women of childbearing age/ Environmental Research 97 (2005) 220-227
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WDS-4DGMPTJ-1&_user=10&_coverDate=02%2F01%2F2005&_rdoc=14&_fmt=high&_orig=browse&_srch=doc-info(%23toc%236774%232005%23999029997%23527529%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=6774&_sort=d&_docanchor=&view=c&_ct=14&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=ac6da3e6e9a277a4bed331e6ef160ad1
(#3)Introductory commentary / Environmental Research 97 (2005) 125-126
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WDS-4DFBSR1-1&_user=10&_coverDate=02%2F01%2F2005&_rdoc=3&_fmt=high&_orig=browse&_srch=doc-info
出産年齢女性の平均毛髪水銀濃度が以前の3.03ppmから1.77ppm
に下がった。(#1)
2)米国北西部諸州では出産年齢女性の毛髪水銀濃度は平均
0.51〜0.48 ppm程度だが、各州政府の勧告、ガイドラインを
知っている人は多くない。(#2)
1998年にゴンドウ鯨の猟と料理で有名な北大西洋、フェロー島で
国際会議を開き、特に妊産婦のイルカ摂取は頭髪水銀数ppm程度でも
胎児の脳神経発達に顕著な悪影響を与えると発表して世界的に
有名になったEnvironmental Research誌が、2005年に再び特集を
組んでます。(#3、#1、2)
その結論の一つが上の1)、2)です。ほかにもDDTとかPCB
とか扱ってますが。
(#1)によると、現在世界の公的保健機関の長期目標は、
毛髪水銀濃度を1〜2μg/g(=重量比で1〜2ppm)に押さえる
ことだそうですね。
今回の日本の調査からもうひとつ付け加えるとすると、
3)公的勧告を知っているにもかかわらず、食文化の伝統を
錦の御旗に、意地になって女性平均6.63 ppmという高水準の
水銀量を維持しようとする地方公共団体もある。(#4)
ということですかね。
2005年のEnvironmental Research 誌特集以後の、メチル水銀
による軽微ではあるけれど慢性的な神経、知覚障害に関しては
(#1)の執筆者の一人、フィリップ・グランジャンが(#5)
で簡潔にまとめてます。就職差別や婚姻差別につながりやすい
問題なので、IQテストとの対照とかは、やっぱり外国でもやりにくい
ようですね。
「セレンが水銀を無害化する」という部分均衡論的な「科学的」
科白で「錦の御旗」を正当化しよいというB層向け広告が
はやっているようですが、最近の研究動向だと、セレン/水銀の
結合という物理化学特性それ自体よりも、水銀化合物が代謝系から
脳内の神経系へ閾域を越えて透過するか否かとか、肝臓内の
酵素の働きとか、生理学的特性のほうに焦点を移しているようですね。
日本の調査捕鯨成果検討会で、そういう質問がその方面に詳しい
欧米の科学委員から出ていたけれど、回答はなかったようです。
今年のIWC科学委員会で報告が出るかな?
======
(#1)P. Weihe et al. Application of hair-mercury analysis to determine
the impact of a seafood advisory <Environmental Research 97 (2005)
201-208
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WDS-4BT1RBJ-1&_user=10&_coverDate=02%2F28%2F2005&_rdoc=12&_fmt=high&_orig=browse&_srch=doc-info(%23toc%236774%232005%23999029997%23527529%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=6774&_sort=d&_docanchor=&view=c&_ct=14&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=d9cea87afb3eb0a
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(#2)L. Knobeloch et al. Fish consumption, advisory awareness,
and hair mercury levels among women of childbearing age/ Environmental Research 97 (2005) 220-227
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WDS-4DGMPTJ-1&_user=10&_coverDate=02%2F01%2F2005&_rdoc=14&_fmt=high&_orig=browse&_srch=doc-info(%23toc%236774%232005%23999029997%23527529%23FLA%23display%23Volume)&_cdi=6774&_sort=d&_docanchor=&view=c&_ct=14&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=ac6da3e6e9a277a4bed331e6ef160ad1
(#3)Introductory commentary / Environmental Research 97 (2005) 125-126
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WDS-4DFBSR1-1&_user=10&_coverDate=02%2F01%2F2005&_rdoc=3&_fmt=high&_orig=browse&_srch=doc-info
これは メッセージ 44039 (r13812 さん)への返信です.
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