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大西洋クロマグロ問題

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/05/09 21:53 投稿番号: [43824 / 62227]
http://www.ft.com/cms/s/0/10ad0a66-564a-11df-b835-00144feab49a.htm l
【The big catch to Japan's bluefin tuna victory that has to be faced】
【日本のクロマグロ勝利という大漁が直面しなければならないもの】
By Mure Dickie   Published: May 3 2010 03:00

先月、大西洋クロマグロの輸出入禁止をブロックしたという勝利に、
日本の官僚たちはプライドと喜びをおおい隠すべくもなくはっきりと示した。
このような歓喜は理解できる。日本が多国間外交で勝利することは
稀だからである。

日本政府はドーハのCites会合で孤立して終わるのではないかと危惧
していた。Citesとは危惧される生物種を管理、統治する条約である。

実際には経験豊かな密室での取引と、大使館でクロマグロ寿司を
各国代表に鷹揚にふるまったというレセプションを含むロビーイングで、
提案されていた貿易禁止は簡単に否決された。

しかし日本政府はほんとうにこの勝利に喜ぶことができるのだろうか。

大西洋クロマグロが商業的に絶滅することを避けようと意図した貿易の
禁止を否決することにより、日本はわれわれの海での乱獲を永続化しよう
としていると批判者は言う。

中国のサポートでこの勝利がもたらされたということが、批難の火に油を
注いだ。日本政府が中国高級食材であるフカヒレ用の危惧種サメ類の
貿易禁止を阻止するのに協力し、それに即応したのが中国の支持だった。

赤松氏とその同僚は、日本の国際イメージが支払うコストに注意を払う
必要があるだろう。特に海洋資源の開発収奪に関して日本国民が、すでに
プレッシャーのかかった状態にあればこそである。

オーストラリアは日本を国際司法裁判所に提訴すると警告している。
南極海での捕鯨にかんしてである。ハリウッドでは先月ザ・コーヴが
受賞した。日本のイルカ殺戮についてのドキュメンタリー映画である。

多くの日本人はこれらに偽善の匂いを感ずる。生計の糧をつねに海から
引き出してきた島国の国民に、西洋の価値観を押し付けようという偽善である。
たとえばオーストラリアは捕鯨を批難しながらカンガルーを間引きしていると。

大西洋クロマグロはすくなくともクジラやイルカほどの愛着や情緒を
引き起こすような生物ではない。素晴らしく流麗な姿ゆえ、「海のポルシェ」
と呼ばれることはあるにしてもだ。

専門家は(大西洋)クロマグロのストックが歴史的水準の15%まで低下
していると推定した。この減少の責を、日本の寿司やサシミ生食への愛好は
甘んじて引き受けなければならない。

地中海で捕獲されるクロマグロの80%は日本が消費している。捕獲した
マグロを海の牧場で肥育して超低温で冷凍し、一年中消費するという
ハイテク産業を主導したのも三菱商事等の日本の総合商社である。

日本の官僚や商社員たちは違法漁獲がおおげさに誇張して推定されており、
ストックの危機は過剰に主張されていると信じている。しかし現在の開発
収奪が持続可能ではないということは彼らも認めている。

日本政府はCitesによる禁止はクロマグロを救済するのに適切な方法ではない
と主張する。これは一度設定されると解除するのが困難な規制であり、
こういう前例は他の魚類の貿易にも脅威になりかねないというのがその
理由である。

日本は大西洋クロマグロ国際保存委員会(ICCAT)を強化することを望んでいる。

(つづく)
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