ナガスクジラの資源評価6
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/30 10:03 投稿番号: [43693 / 62227]
<南半球>
他のヒゲクジラ類同様、IWCは伝統的に南半球のナガスクジラを6つの管理海域
に区分して管理してきた。これは海域IからVIまで番号をふられ、50°から70°の
幅を持つパイの切り分けのように南極をとりまいている。
この海域区分は本来、ザトウクジラについて予測されていた管理ストック
として選ばれた。これがのちにすべてのヒゲクジラ類に適用されるように
なったが、これには生物学的根拠がほとんどないか、まったくない(Donovan 1991)。
1905-76年の間に725,000頭のナガスクジラが南半球で捕獲された記録がある。
1970年代に一連のアセスメントがあり、チャップマン(1976)による合成が
ブレイウィック(1977)により再評定され、アレン(1977)がアップデイト
した(IIーVI海区について)。VI海区の再アセスメントについては結論が
出ていない(IWC, 1980)。
これらのアセスメントは以下の証拠の結合を基礎としている。
捕鯨船団の単位漁獲努力量当たり捕獲数(CPUE)、日本の探鯨船による
目視率、年齢および体長データからの生殖群加入率、死亡率推定である。
これらの信頼性についてはいくつかの理由で疑問が有る。
たとえばIWC科学委員会は、CPUEデータをストックアセスメントに使うのは
捕鯨操業の性格が完全に記述されている時に限ると後に決定している(IWC 1989)。
現代の方法と識見により、歴史的データを再分析することの正当性は
認められている。
より新しい時代になると、直接的推定は少なくなる。IWC(1995)は南緯30°
以南のナガスクジラ夏期の総生息数推定値として1966−79年のデータを用いて
18,000頭(CV 0.47)という数値を出し、1979−88年のデータを用いて
15,000頭(CV0.61)を出している。
これらは南緯60°以南についての国際鯨類調査の10年(IDCR)による
国際調査で得られた生息数推定値を、日本の探鯨船データを用いて南緯30°
以南にまで外延したものである。同じデータを少し洗練した階層化で
処理して得た推定値は1966−79年について8,387頭、1979-88年に
ついては15,178頭である(IWC1996、変動幅は与えられていない)。
精度が低いにもかかわらず、以前のアセスメントに重大な過剰推定が
あったことが示された。ベスト(2003)はかつての南アフリカの
冬期捕鯨漁場における1954-75のナガスクジラ捕獲および目視率の
89-97%低下という数値をもとに、似たような結論に達している。
もっとも新しい推定値は 1979-88 年に関する15,178頭で、これが
このアセスメントの目的に使われている。対象年は調査期間の中間を
とって、1983年としている。
これ以後のIDCR調査の結果(Branch and Butterworth 2001)を用いると、
1997年についての推定値は38,185頭となるが(Mori and Butterworth 2006)、
この値を使っても生息数動態経路の計算にはほとんど影響が出ない。
予測された動態経路がこの数値にきわめて近いところを通るからである。
(Fig1に示した経路は成熟個体数であり、直接他の生息数推定と比較
することはできない)。
http://www.iucnredlist.org/documents/attach/2478.pdf
他のヒゲクジラ類同様、IWCは伝統的に南半球のナガスクジラを6つの管理海域
に区分して管理してきた。これは海域IからVIまで番号をふられ、50°から70°の
幅を持つパイの切り分けのように南極をとりまいている。
この海域区分は本来、ザトウクジラについて予測されていた管理ストック
として選ばれた。これがのちにすべてのヒゲクジラ類に適用されるように
なったが、これには生物学的根拠がほとんどないか、まったくない(Donovan 1991)。
1905-76年の間に725,000頭のナガスクジラが南半球で捕獲された記録がある。
1970年代に一連のアセスメントがあり、チャップマン(1976)による合成が
ブレイウィック(1977)により再評定され、アレン(1977)がアップデイト
した(IIーVI海区について)。VI海区の再アセスメントについては結論が
出ていない(IWC, 1980)。
これらのアセスメントは以下の証拠の結合を基礎としている。
捕鯨船団の単位漁獲努力量当たり捕獲数(CPUE)、日本の探鯨船による
目視率、年齢および体長データからの生殖群加入率、死亡率推定である。
これらの信頼性についてはいくつかの理由で疑問が有る。
たとえばIWC科学委員会は、CPUEデータをストックアセスメントに使うのは
捕鯨操業の性格が完全に記述されている時に限ると後に決定している(IWC 1989)。
現代の方法と識見により、歴史的データを再分析することの正当性は
認められている。
より新しい時代になると、直接的推定は少なくなる。IWC(1995)は南緯30°
以南のナガスクジラ夏期の総生息数推定値として1966−79年のデータを用いて
18,000頭(CV 0.47)という数値を出し、1979−88年のデータを用いて
15,000頭(CV0.61)を出している。
これらは南緯60°以南についての国際鯨類調査の10年(IDCR)による
国際調査で得られた生息数推定値を、日本の探鯨船データを用いて南緯30°
以南にまで外延したものである。同じデータを少し洗練した階層化で
処理して得た推定値は1966−79年について8,387頭、1979-88年に
ついては15,178頭である(IWC1996、変動幅は与えられていない)。
精度が低いにもかかわらず、以前のアセスメントに重大な過剰推定が
あったことが示された。ベスト(2003)はかつての南アフリカの
冬期捕鯨漁場における1954-75のナガスクジラ捕獲および目視率の
89-97%低下という数値をもとに、似たような結論に達している。
もっとも新しい推定値は 1979-88 年に関する15,178頭で、これが
このアセスメントの目的に使われている。対象年は調査期間の中間を
とって、1983年としている。
これ以後のIDCR調査の結果(Branch and Butterworth 2001)を用いると、
1997年についての推定値は38,185頭となるが(Mori and Butterworth 2006)、
この値を使っても生息数動態経路の計算にはほとんど影響が出ない。
予測された動態経路がこの数値にきわめて近いところを通るからである。
(Fig1に示した経路は成熟個体数であり、直接他の生息数推定と比較
することはできない)。
http://www.iucnredlist.org/documents/attach/2478.pdf
これは メッセージ 43691 (aplzsia さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/43693.html