ナガスクジラの資源評価4
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/30 08:19 投稿番号: [43690 / 62227]
<北大西洋
つづき>
アイスランドではストックの減少を理由の一因として捕鯨が停止される
までの1890−1915年の間に12,000頭のナガスクジラが殺されたと推定
されている。しかし現代の生息数データにによると、個体群の復活が
見られ、この傾向は継続している。1948−89年に年平均約220頭が
殺されたにもかかわらずである(Branch and Butterworth 2006)。
フェロー島では10,000頭のナガスクジラが捕獲されたが、このうち
約25%は実際にはアイスランドの東側で捕られた(IWC 2007a)。
フェロー島と西ノルウェーの捕鯨は1960年代にクジラが少なくなったので
終焉したが(IWC 1977)、捕獲されていたのは明らかに回遊する
クジラが主体であり,ローカルな個体群に属するクジラではなかった。
北大西洋のナガスクジラ複数個体群に対する捕獲の影響は不明確である(Mitchell 1972)。
<地中海>
1920年代にジブラルタル海峡付近で行われた7,000頭のナガスクジラ捕獲は、
明らかにローカルな生息数を低減させ、現在でもここではナガスクジラは稀である。
しかしこれはスペイン北部のナガスクジラ生息数に影響したようには見えない。
北スペインでは捕獲は1985年まで続いた。
地中海内部では1991年に西部海域を多くカバーする調査で、3,583頭(CV 0.27)
が推定された (Forcada et al. 1996)。ジブラルタル海峡付近の歴史的な捕獲が、
この個体群からというよりは北大西洋個体群から行われたということの
ほうがありそうなことだが、確かではない(Sanpera and Aguilar 1992).。
パルスベル他(2004)は、地中海のナガスクジラが少ないがゼロではない
遺伝子的な交流を北大西洋の他の海域のナガスクジラと行っていることを
見いだした。地中海下位個体群は成熟個体数が10,000以下であり、これは
現在進行中の脅威要因次第で減少に向かう可能性がある。しかし生息数傾向
のデータはこのことを決定するには不十分である(Reeves and Notarbartolo di Sciara 2006)。
<北太平洋>
北太平洋のナガスクジラ複数系群については、IWC科学委員会では1973年以来
詳細なアセスメントが行われていない。1973年のアセスメントとは大隅&和田
(1974年)によるものの了承であり、アレンに(1977)よってアップデイト
された。
西部北太平洋のストックは「初期資源量」の44,000頭から、1975年の
17,000頭に減少したと推定された。
この数値は「捕獲可能な“exploitable”」個体群として示され、捕獲許可最低サイズ
以上の頭数である。しかしこのアセスメントは単位漁獲努力量あたり捕獲数(CPUE)
および単位努力量あたり目視数(SPUE)にもとずくものであり、現代の
この種のデータ解析の要求に合致しない。個体数が未知の規模で減少した
ということには疑いは無いが。
北太平洋の現在のナガスクジラ生息数はよくわかっていない。理由は調査が
カバーした範囲がパッチ状であり、入手可能なデータがすべて解析されている
わけでは無いからである。
ベーリング海、アリューシャン諸島沿岸、アラスカ湾については5,700頭という
現在の推定数が示されている(Moore et al.2002, Zerbini et al. 2006)。
ゼルビーニほか(2006)はアラスカ湾北部ナガスクジラの1987年から2003年に
かけての生息数トレンドを年率4.8%、表面上の変動係数CVを0.15と示したが、
データから変動を再計算した結果、精度はより低いということがわかった
(95%信頼区間、-1.6 〜 11.1%)。
1996年と2001年に行われた調査によると、米国西海岸沖で夏/秋には
3,300頭(CV0.31)が生息している(Barlow 2003a)。
ハワイ水域の少数個体群(推定頭数174、CV 0.72; Barlow 2003b)を除き、
北太平洋の他の部分に関しては最近のナガスクジラ生息数推定がない。
アイスランドではストックの減少を理由の一因として捕鯨が停止される
までの1890−1915年の間に12,000頭のナガスクジラが殺されたと推定
されている。しかし現代の生息数データにによると、個体群の復活が
見られ、この傾向は継続している。1948−89年に年平均約220頭が
殺されたにもかかわらずである(Branch and Butterworth 2006)。
フェロー島では10,000頭のナガスクジラが捕獲されたが、このうち
約25%は実際にはアイスランドの東側で捕られた(IWC 2007a)。
フェロー島と西ノルウェーの捕鯨は1960年代にクジラが少なくなったので
終焉したが(IWC 1977)、捕獲されていたのは明らかに回遊する
クジラが主体であり,ローカルな個体群に属するクジラではなかった。
北大西洋のナガスクジラ複数個体群に対する捕獲の影響は不明確である(Mitchell 1972)。
<地中海>
1920年代にジブラルタル海峡付近で行われた7,000頭のナガスクジラ捕獲は、
明らかにローカルな生息数を低減させ、現在でもここではナガスクジラは稀である。
しかしこれはスペイン北部のナガスクジラ生息数に影響したようには見えない。
北スペインでは捕獲は1985年まで続いた。
地中海内部では1991年に西部海域を多くカバーする調査で、3,583頭(CV 0.27)
が推定された (Forcada et al. 1996)。ジブラルタル海峡付近の歴史的な捕獲が、
この個体群からというよりは北大西洋個体群から行われたということの
ほうがありそうなことだが、確かではない(Sanpera and Aguilar 1992).。
パルスベル他(2004)は、地中海のナガスクジラが少ないがゼロではない
遺伝子的な交流を北大西洋の他の海域のナガスクジラと行っていることを
見いだした。地中海下位個体群は成熟個体数が10,000以下であり、これは
現在進行中の脅威要因次第で減少に向かう可能性がある。しかし生息数傾向
のデータはこのことを決定するには不十分である(Reeves and Notarbartolo di Sciara 2006)。
<北太平洋>
北太平洋のナガスクジラ複数系群については、IWC科学委員会では1973年以来
詳細なアセスメントが行われていない。1973年のアセスメントとは大隅&和田
(1974年)によるものの了承であり、アレンに(1977)よってアップデイト
された。
西部北太平洋のストックは「初期資源量」の44,000頭から、1975年の
17,000頭に減少したと推定された。
この数値は「捕獲可能な“exploitable”」個体群として示され、捕獲許可最低サイズ
以上の頭数である。しかしこのアセスメントは単位漁獲努力量あたり捕獲数(CPUE)
および単位努力量あたり目視数(SPUE)にもとずくものであり、現代の
この種のデータ解析の要求に合致しない。個体数が未知の規模で減少した
ということには疑いは無いが。
北太平洋の現在のナガスクジラ生息数はよくわかっていない。理由は調査が
カバーした範囲がパッチ状であり、入手可能なデータがすべて解析されている
わけでは無いからである。
ベーリング海、アリューシャン諸島沿岸、アラスカ湾については5,700頭という
現在の推定数が示されている(Moore et al.2002, Zerbini et al. 2006)。
ゼルビーニほか(2006)はアラスカ湾北部ナガスクジラの1987年から2003年に
かけての生息数トレンドを年率4.8%、表面上の変動係数CVを0.15と示したが、
データから変動を再計算した結果、精度はより低いということがわかった
(95%信頼区間、-1.6 〜 11.1%)。
1996年と2001年に行われた調査によると、米国西海岸沖で夏/秋には
3,300頭(CV0.31)が生息している(Barlow 2003a)。
ハワイ水域の少数個体群(推定頭数174、CV 0.72; Barlow 2003b)を除き、
北太平洋の他の部分に関しては最近のナガスクジラ生息数推定がない。
これは メッセージ 43689 (aplzsia さん)への返信です.
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