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ナガスクジラの資源評価2

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/30 07:42 投稿番号: [43688 / 62227]
<東シナ海>

東シナ海のナガスクジラは一般的に北太平洋のものとは分離した下位個体群
と考えられている(Fujino 1960)。朝鮮半島沖、日本南部、中部では現在
ナガスクジラは稀であるようだが、20世紀には大量に捕鯨されていた(IWC 2006)。
これらの鯨が東シナ海個体群のものか、別のグループに属するのかは、
明らかではない。

<南半球>

ナガスクジラはシロナガスクジラ、ミンククジラ、ザトウクジラとともに、
南極海の高緯度地方まで侵入するが、大部分のナガスクジラの夏期分布は
中緯度海域である。インド洋南部と南大西洋では南緯40−60度、しかし
南太平洋では南緯50―65°に分布する((Miyashita et al. 1995, IWC 2006a)。

ナガスクジラの冬の分布は良く知られていないが、過去の捕鯨データに
よると、かつては冬の南アフリカで普通に見られ、これがこの種の
南大洋での枯渇に従って稀になったということは、回遊個体群の
冬の生息地がここであったということを合理的に説明している(Best 2003)。
捕鯨は主要には南アフリカで行われていたが、20世紀初期には
アンゴラ、コンゴ、モザンビクでも捕鯨されていた(Best 1994)。

最近の目視は 中緯度海域(南緯55°ー61°の間)でIWC/SOWER(南大洋鯨類
および生態系調査プログラム)によって行われている。
ナガスクジラの高密度海域は西経0°から5°の間、ボヴェー諸島南で
確認された(Ensor et al, 2007)。

かつてサウスジョージア沖でナガスクジラが大量に捕獲されたが、
現在ここではこの種は多くはない(Moore et al. 1999)。
サウスジョージアで捕獲された鯨は回遊個体群であろうと推測されているが
(Mackintosh 1965)、越冬海域は知られていない。

ブラジル海域では今日ナガスクジラは稀だが、サウスジョージア周辺での
この鯨の枯渇以前については、事実上情報が無い(Zerbini et al. 1997)。
1960年代のブラジル南部における短い捕鯨時代に、わずかな数が捕獲
されている。

チリ沖での冬期ナガスクジラ捕鯨も1950年代以降、南大洋ストックの
減少につれて低下した。これも越冬海域であることを示している。
ペルーでは1965年から数年間だけナガスクジラが捕獲された(こののち、
捕鯨産業はマッコウクジラに集中する)。1970年代初期に捕獲は
消滅した。
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