ナガスクジラの資源評価
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/30 07:38 投稿番号: [43687 / 62227]
>だいたい、北大西洋であんだけナガスとっていいよ、って案なのに、はるかに豊富な南極海・南大洋のナガスを極端に制限する根拠なんかないもない。
北大西洋と南半球、日本周辺のナガスクジラのアセスメント精度が全然違うのに、
こんな乱暴なことを言ってはいけませんね。
ほかにも英語を普通に読む人たちと、われわれ日本人の間で理解の
相違がいろいろあるので、国際自然保護連合(IUCN)のナガスクジラ
絶滅危惧 A1d評価の理由を和訳して貼っときます。
大西洋クロマグロの時にもあった、日欧米の紛れだけれど、ほんとに絶滅
するかどうかなんてことは「絶滅危惧」の議論には出てこないです。
http://www.iucnredlist.org/apps/redlist/details/2478/0
ナガスクジラ Balaenoptera physalus
レッドリストカテゴリー及び基準:絶滅危惧 A1d ver 3.1
判定理由:
この鯨種の生息数低減の原因(商業捕鯨)は反転しうると理解されるが、
現在操業は行われていない。
この理由により、この種はA1基準で評価され、A2, A3 あるいは A4
による評価ではない。
この評価での解析は世界の生息数が過去3世代(1929―2007)で
70%以上減少したと推定した。現在実質的な捕獲が行われていないため、
おそらく増加しているであろうと思われるにもかかわらずである。
過去3世代の世界的な減少には、南半球での大規模な減少が大きく
寄与している。北大西洋の下位個体群は増加しているようだが、
北太平洋でのトレンドは未知である。
(もってまわった言い方だけれど、http://www.iucnredlist.org/documents/attach/2478.pdfの表1を見たら、
特に南半球の紺色の部分、捕鯨再開なんか100年早いというのが一目瞭然です)
-- -
<北大西洋>
北大西洋では、ナガスクジラの分布域は以下の海域にわたる。北東端のスヴァル
バート(ノルウェー;バレンツ海に入ることは稀)からデイヴィス海峡および
バフィン湾(カナダ)にかけて、デンマーク(グリーンランド)を北西端として
南東部はカナリア諸島(スペイン)、南西部はアンティーユにまで広がる
(Rice 1998, Perry et al. 1999)。
しかしカリブ海、メキシコ湾では稀である(Ward et al. 2001)。
夏期の主要生息域はケープハタラス(北緯39°、米国)から北方におよぶ(Anon. 2005a)。
かつてナガスクジラは一年中ジブラルタル海峡近くで捕獲されていた。
夏と冬で南北の回遊があると考えられるが、これは必ずしも個体群すべてに
該当するわけではない。音響データが示すように、北大西洋のナガスクジラは
一年を通じて一定限度で全生息海域に分布している(Clark 1995)。
<地中海>
地中海中部および西部には常住する下位個体群がおり、これは遺伝子的に
北大西洋のナガスクジラと区別される(Bérubé et al. 1998)。
この種は稀に、地中海東部でも見られる(Notarbartolo di Sciara et al. 2003)。
<北太平洋>
東部北太平洋では、ナガスクジラは中部および南部カリフォルニア沿岸で
一年を通じてみられる(Anon. 2003)。夏にはカリフォルニアからアラスカ湾
にいたるまで、北米西海岸一帯に出現する。かつてカリフォルニア沖で冬に
マーキングされたナガスクジラが、沿岸全域で捕鯨により再捕獲されていた
という事実は回遊のあることを示している。
外洋では、少なくとも5月から9月にかけてナガスクジラは北太平洋の
北緯40°以北一帯に分布する。夏の盛りには北へシフトする傾向があり、
この時にはオホーツク海へも入る(Miyashita et al. 1995)。
ベーリング海およびチュクチ海でも観察されるが、ボーフォート海では
稀である(Angliss and Outlaw 2004)。
少数ではあるが、ナガスクジラはハワイ海域に夏も冬も分布している(Anon 2005b)。
北太平洋の熱帯海域では稀であるか、まったく分布しない。
なんらかの回遊があるように見えるが、音響データが示すところによると、
北太平洋全体では明瞭な季節的分布が見られず(Watkins et al. 2000)、
これはナガスクジラを回遊種とする伝統的な見方に反する。
<カリフォルニア湾>
カリフォルニア湾に生息するナガスクジラは定住種であり、遺伝子的に
孤立した下位個体群である(Bérubé et al. 2002)。
テレメトリー(遠隔測定)情報によると、この海域での年間を通じた分布は、
季節的な緯度の移動を見せる(Urbán et al
北大西洋と南半球、日本周辺のナガスクジラのアセスメント精度が全然違うのに、
こんな乱暴なことを言ってはいけませんね。
ほかにも英語を普通に読む人たちと、われわれ日本人の間で理解の
相違がいろいろあるので、国際自然保護連合(IUCN)のナガスクジラ
絶滅危惧 A1d評価の理由を和訳して貼っときます。
大西洋クロマグロの時にもあった、日欧米の紛れだけれど、ほんとに絶滅
するかどうかなんてことは「絶滅危惧」の議論には出てこないです。
http://www.iucnredlist.org/apps/redlist/details/2478/0
ナガスクジラ Balaenoptera physalus
レッドリストカテゴリー及び基準:絶滅危惧 A1d ver 3.1
判定理由:
この鯨種の生息数低減の原因(商業捕鯨)は反転しうると理解されるが、
現在操業は行われていない。
この理由により、この種はA1基準で評価され、A2, A3 あるいは A4
による評価ではない。
この評価での解析は世界の生息数が過去3世代(1929―2007)で
70%以上減少したと推定した。現在実質的な捕獲が行われていないため、
おそらく増加しているであろうと思われるにもかかわらずである。
過去3世代の世界的な減少には、南半球での大規模な減少が大きく
寄与している。北大西洋の下位個体群は増加しているようだが、
北太平洋でのトレンドは未知である。
(もってまわった言い方だけれど、http://www.iucnredlist.org/documents/attach/2478.pdfの表1を見たら、
特に南半球の紺色の部分、捕鯨再開なんか100年早いというのが一目瞭然です)
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<北大西洋>
北大西洋では、ナガスクジラの分布域は以下の海域にわたる。北東端のスヴァル
バート(ノルウェー;バレンツ海に入ることは稀)からデイヴィス海峡および
バフィン湾(カナダ)にかけて、デンマーク(グリーンランド)を北西端として
南東部はカナリア諸島(スペイン)、南西部はアンティーユにまで広がる
(Rice 1998, Perry et al. 1999)。
しかしカリブ海、メキシコ湾では稀である(Ward et al. 2001)。
夏期の主要生息域はケープハタラス(北緯39°、米国)から北方におよぶ(Anon. 2005a)。
かつてナガスクジラは一年中ジブラルタル海峡近くで捕獲されていた。
夏と冬で南北の回遊があると考えられるが、これは必ずしも個体群すべてに
該当するわけではない。音響データが示すように、北大西洋のナガスクジラは
一年を通じて一定限度で全生息海域に分布している(Clark 1995)。
<地中海>
地中海中部および西部には常住する下位個体群がおり、これは遺伝子的に
北大西洋のナガスクジラと区別される(Bérubé et al. 1998)。
この種は稀に、地中海東部でも見られる(Notarbartolo di Sciara et al. 2003)。
<北太平洋>
東部北太平洋では、ナガスクジラは中部および南部カリフォルニア沿岸で
一年を通じてみられる(Anon. 2003)。夏にはカリフォルニアからアラスカ湾
にいたるまで、北米西海岸一帯に出現する。かつてカリフォルニア沖で冬に
マーキングされたナガスクジラが、沿岸全域で捕鯨により再捕獲されていた
という事実は回遊のあることを示している。
外洋では、少なくとも5月から9月にかけてナガスクジラは北太平洋の
北緯40°以北一帯に分布する。夏の盛りには北へシフトする傾向があり、
この時にはオホーツク海へも入る(Miyashita et al. 1995)。
ベーリング海およびチュクチ海でも観察されるが、ボーフォート海では
稀である(Angliss and Outlaw 2004)。
少数ではあるが、ナガスクジラはハワイ海域に夏も冬も分布している(Anon 2005b)。
北太平洋の熱帯海域では稀であるか、まったく分布しない。
なんらかの回遊があるように見えるが、音響データが示すところによると、
北太平洋全体では明瞭な季節的分布が見られず(Watkins et al. 2000)、
これはナガスクジラを回遊種とする伝統的な見方に反する。
<カリフォルニア湾>
カリフォルニア湾に生息するナガスクジラは定住種であり、遺伝子的に
孤立した下位個体群である(Bérubé et al. 2002)。
テレメトリー(遠隔測定)情報によると、この海域での年間を通じた分布は、
季節的な緯度の移動を見せる(Urbán et al
これは メッセージ 43672 (monnkuii5gou さん)への返信です.
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