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DNAによる初期資源量推定

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/04 08:39 投稿番号: [43316 / 62227]
(IWC科学委員会、生態系モデル小委員会によるリュエッグ論文評価、
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SCRepFiles2009/Annex%20K1%20-%20Final-sq.pdf
つづき)

この長期進化的生息数は、ほとんど現在のナンキョクミンククジラ生息数
推定の幅を包み込むようになっている。

結論は、オキアミ余剰仮説で想定されている競合からの開放というのが、
かならずしも現在の生息数を説明するものではないということである。

SC/61/EM1の遺伝子推定が、この時間枠でのいくらかの増加を
完全に否定するわけではないとしても、大隅(1979)が示した
競合開放仮説による増加がおおまかに8倍という推量や、Mori and
Butterworth (2006)の捕鯨時代前生息数319,000頭という
推量を、ありそうもないことだと棄却するには十分である。

この結果が示唆したのは、系群アセスメント、モデル化および
遺伝子データが、さまざまな仮説を検定するのに有力なやりかた
だということであり、モデルからのアウトプットの生物学的は
もっともらしさを改善する方法だということである。

バターワースは、森&バターワース(2006)の開発収奪以前における
生息数の推定が、目視検知確率g(0)の補正に基づかないデータに
よるものであることを強調した。

これがSC/61/EM1の結果との明瞭な食い違いを説明すると述べた。
バターワースは遺伝子研究と個体群、生態系モデルを統合する
展望はあるが、遺伝子データだけではオキアミ余剰仮説を棄却する
ことはできないと考えている。

付け加えるならば、森&バターワース(2006)はミンククジラの増加数を
わずか3倍とするのみであり、最近の捕獲時年齢構成分析は大隅
(1979)が示唆した増加より低い値を支持する傾向があると述べた。

遺伝子的方法を生息数推定に使うことにはいくらかの注意が必要である。
突然変異率はいまだに不確実性を含み、絶対数推定はまた有効
個体数と成熟固体数の比率にかんして敏感な反応をする。
((#有効個体群サイズ推定と実測の成熟個体数それぞれに誤差が
多いと、絶対数推定値がアバれるという意味。))

個体群構造もここで論点になりうる。SC/61/EM1 は複数系群のもつ意味、
その分析への影響について感度分析をした。この影響は低かった。

目視調査による生息数推定との比較も複雑な問題である。これは
海氷のある海域に生息しているクジラが調査されていないという理由
による。
((#これも、日本の調査捕鯨では解決できず、豪独NZの航空調査に
頼らなければ明快な解決はできない問題ですね。))

オキアミ生息数の研究もオキアミ余剰仮説にとっては意味のある情報である。
((#これも、日本以外の研究者がさかんにやっていて、温暖化=>
浮氷、流氷の減少=>海氷表面の藻に依存する冬季0歳オキアミの
減少という、重要な研究が進んでますね。))

5.5 Work plan
5.5   ワークプラン

この(生態系モデル)小委員会で個々のモデル化アプローチを議論する
場合、どのレベルまで詳細に扱えるのかという一般的な議論が行われた。

多くのこの種のモデルは高度に複雑であり、これらを細部にわたって
検討するための時間はとりにくい。科学委員会における生態系モデルの
役割はIWC62<2010>でより詳細に議論される予定となった。

しかし小委員会では、特別許可捕鯨(調査捕鯨)の科学委員会による
評価にとって重要なモデルを考慮する必要がある。ゲイルズは、小委員会
が来年の会合では「functional responses」をめぐる論点について議論
するのが有用だろうと述べた。
________________________
SC/61/EM=>
1. RUEGG, K., ANDERSON, E.C., BAKER, S.C., VANT, M., JACKSON, J. and PALUMBI, S.R.
Have Antarctic minke whales increased in abundance because of 20th century whaling? 19pp.

森&バターワース(2006)=>
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/workshops/MSYR/Mori-Butterworth-CCAMLR-13-pp217-277.pdf
======
以上。

このDNA分析での鯨類の長期安定資源量推定というの、米国西海岸の
コククジラはじめ、もうずいぶんよく確立された方法なんだけどね、
日本周辺のセミクジラとか、太地のバンドウイルカやマゴンドウとか、
水産庁は全然やる気ないみたいだね。
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