Re: ドイツ経済紙ハンデルスブラット/CITES
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/29 00:49 投稿番号: [43231 / 62227]
オッサン素晴らしい!
このご投稿はご本人の意図を超えてはるかに重要な意味を持っていると
思いますよ。
まず「ネズミザメ・ニシネズミザメ」ですが、ご引用されているpdfファイル
は比較的新しいものですね。
結論として、【管理方法】:資源状態に顕著な変化は観察されていないため、
保護・管理に対する特別な勧告は必要ないと考えられる。
となっています。
これを見た日本のマスコミは、全然問題ないんだ、日本政府が最終日に
なって、すでに委員会で採択されていた穏健保護案を、ひっくり返しても
どうってことないんだ、と考えるでしょうね。
少し慎重な人は、英語版ウィキペディアを見て(<ニシ>ネズミザメ、英名
Porbeagle)はIUCNレッドリストのランクが Vulnerableで、そうひどい状態
じゃないということを確認して安心するかもしれません。
だけどねえ、このランキングは 2006年に行われた評価で、今回のドイツ提案の
輸出許可を設定するという保護策の基になった資源評価は、去年の
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)と、国際海洋開発(収奪)
審議会(International Council for the Exploration of the Sea <ICES>)
合同の、統計学的に画期的なネズミザメ生息数評価に基づいているのです。
こういうことがどうしてわかるのかというと簡単です。
CITESのホームページhttp://www.cites.org /で、各保護策の提案、
Amendment proposals というところをクリックすると、生物種ごとの
議案の一覧が出てきます。
ネズミザメはその17番目で、Lamna nasus
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-17.pdf
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-17-Ax1-5.pdf
に、詳しい提案理由が書いてあります。
別にどこの国を狙い撃ちしたとかいう話ではなく、正確に最新の資源評価と、
条約第II 表への記載条件を満たしているか否かということが冷静に
説明されています。
英語読むのが面倒な人には、2番目のE-15- Prop-17-Ax1-5.pdfという
図表ファイルがオススメです。
オッサンご紹介の遠洋水産研究所の現状認識とまったく違うことが
わかります。
先日紹介したアルジャジーラの記者は、明らかにこれ読んでますね。
言葉の選び方に影響が見られます。
それに対してどうでしょうかねえ、日本のマスコミの人はおそらく
約一名を除いて、このドイツ提案の理由説明を読んでないと思います。
農水大臣や外務大臣にレクチャーすべき立場の人も、これを読んでいないか
あるいは読んでいてもその意味を隠していると思います。
そうでなければあれほど姑息に見える逆転採決が、正当化されるわけが
ないですからね。
(#ここまで、ドイツ提案と書いてきましたけど、形式的にはスウェーデン
政府とIWC捕鯨賛成国パラオ政府の共同提出です。パラオの問題はさておく
として、実質的にドイツ提案なのだけれど、野生生物資源に関してはいつも
欧州連合EUが一体となって対処するというのが原則なので、昨年後半に
議長国だったスウェーデンが代表して提出国となったのです。)
さーてねえ、ここまで書いてきてはたと気になるのは、一番注目をあびた
大西洋クロマグロの件、これもはたしてモナコ提出案と、それを修正する
EUのコメントを、どれだけのマスコミや政府の人たちが読んでいたのでしょう
かねという心配です。
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-19.pdf
日本側の反論も含むこの全34ページの大西洋クロマグロpdfファイル、まだ
どこでも日本語訳を見たことがないのだけれど、農水大臣、外務大臣は
言うに及ばず、マスコミやわれわれ一般国民は、決して長くはない
けれど、かなり専門的な内容のこの文書を、英語で読んで水産庁、外務省の
行動の適否を判断しなければいけないということなのだろうか?
このご投稿はご本人の意図を超えてはるかに重要な意味を持っていると
思いますよ。
まず「ネズミザメ・ニシネズミザメ」ですが、ご引用されているpdfファイル
は比較的新しいものですね。
結論として、【管理方法】:資源状態に顕著な変化は観察されていないため、
保護・管理に対する特別な勧告は必要ないと考えられる。
となっています。
これを見た日本のマスコミは、全然問題ないんだ、日本政府が最終日に
なって、すでに委員会で採択されていた穏健保護案を、ひっくり返しても
どうってことないんだ、と考えるでしょうね。
少し慎重な人は、英語版ウィキペディアを見て(<ニシ>ネズミザメ、英名
Porbeagle)はIUCNレッドリストのランクが Vulnerableで、そうひどい状態
じゃないということを確認して安心するかもしれません。
だけどねえ、このランキングは 2006年に行われた評価で、今回のドイツ提案の
輸出許可を設定するという保護策の基になった資源評価は、去年の
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)と、国際海洋開発(収奪)
審議会(International Council for the Exploration of the Sea <ICES>)
合同の、統計学的に画期的なネズミザメ生息数評価に基づいているのです。
こういうことがどうしてわかるのかというと簡単です。
CITESのホームページhttp://www.cites.org /で、各保護策の提案、
Amendment proposals というところをクリックすると、生物種ごとの
議案の一覧が出てきます。
ネズミザメはその17番目で、Lamna nasus
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-17.pdf
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-17-Ax1-5.pdf
に、詳しい提案理由が書いてあります。
別にどこの国を狙い撃ちしたとかいう話ではなく、正確に最新の資源評価と、
条約第II 表への記載条件を満たしているか否かということが冷静に
説明されています。
英語読むのが面倒な人には、2番目のE-15- Prop-17-Ax1-5.pdfという
図表ファイルがオススメです。
オッサンご紹介の遠洋水産研究所の現状認識とまったく違うことが
わかります。
先日紹介したアルジャジーラの記者は、明らかにこれ読んでますね。
言葉の選び方に影響が見られます。
それに対してどうでしょうかねえ、日本のマスコミの人はおそらく
約一名を除いて、このドイツ提案の理由説明を読んでないと思います。
農水大臣や外務大臣にレクチャーすべき立場の人も、これを読んでいないか
あるいは読んでいてもその意味を隠していると思います。
そうでなければあれほど姑息に見える逆転採決が、正当化されるわけが
ないですからね。
(#ここまで、ドイツ提案と書いてきましたけど、形式的にはスウェーデン
政府とIWC捕鯨賛成国パラオ政府の共同提出です。パラオの問題はさておく
として、実質的にドイツ提案なのだけれど、野生生物資源に関してはいつも
欧州連合EUが一体となって対処するというのが原則なので、昨年後半に
議長国だったスウェーデンが代表して提出国となったのです。)
さーてねえ、ここまで書いてきてはたと気になるのは、一番注目をあびた
大西洋クロマグロの件、これもはたしてモナコ提出案と、それを修正する
EUのコメントを、どれだけのマスコミや政府の人たちが読んでいたのでしょう
かねという心配です。
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-19.pdf
日本側の反論も含むこの全34ページの大西洋クロマグロpdfファイル、まだ
どこでも日本語訳を見たことがないのだけれど、農水大臣、外務大臣は
言うに及ばず、マスコミやわれわれ一般国民は、決して長くはない
けれど、かなり専門的な内容のこの文書を、英語で読んで水産庁、外務省の
行動の適否を判断しなければいけないということなのだろうか?
これは メッセージ 43210 (monnkuii5gou さん)への返信です.
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