2ちゃん化するCITES
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/25 08:32 投稿番号: [43152 / 62227]
虎、ホッキョクグマ、大西洋クロマグロ、赤珊瑚、白珊瑚、桃色珊瑚、
シュモクザメ、ヨゴレザメ、アブラツノザメ、軒並み否決されましたね。
最終日の今日どんでん返しの逆転、というのはちょっとありそううもない。
今回の特徴は日本の大規模かつ周到なロビーイング活動が
大活躍をしたということのようです。
水産ODAで以前から固めてある東カリブ島嶼島、西北アフリカ、南太平洋
島嶼国、モンゴル、ラオス、だけではこれほどの大勝利にはならなかった
はずです。
9.11以後、反欧米感情の高揚に乗って政権を維持しているイスラム諸国と、
損得勘定にシビアになってる中国、ロシアという政治情勢が
日本の水産ネオリベ、ネオコン思想に幸いしたようですね(水産庁という
のは、米国ネオコンが流行りだすずっと以前から、発想法がネオコン
そのものだったね)。
欧米の自然保護団体やIUCNの良心的な科学者たちが安堵したのは
政府在庫象牙の放出販売を求めるザンビア、タンザニアの提案が
否決された時と、世界中でイランの10 km²ほどの地域にしか住んでいない
カイザーの斑点サラマンダー(Neurergus kaiseri)の完全貿易禁止が
決まった時だけでしょう。
サラマンダーのほうは、本来水を必要とする生活史を持っている
のだけれど、乾季には水のなくなる地域に住んでいるという微妙な
生物種なのだから、厳密に保護されなければいけないというのは、
誰が見ても当然ですね。
この種の生物が近頃の気象変動の加速、増幅に非常に脆弱だという
ことに加え、インターネットで世界中のペット愛好者に売られる
ようになって絶体絶命の状況になった、というのが環境保護団体の
説明です。
CITES事務局官僚の中には、ほんとうの大手ペット動物貿易業者は、
捜査で足のつくインターネット販売はやらないから、そうたいした
影響はないと主張したらしいですけどね。
在庫象牙販売のほうは、かつてCITES事務局長だった、ユージン・
ラポワンのような元祖ネオコンの人たちが、「金が入るんだったらそれで
野生動物保護ができるんだから、低所得国にはどんどん儲けて
もらったらいいじゃないか」という主張をするのですね。
そういう観念論のネオコン思想とは違って、現実をよく見てる近隣
アフリカ諸国が反対したので否決されたようです。
自然死した象の象牙と、密輸品の没収でできる政府在庫を放出する
というのは、かつて1999年と2007年に行われたそうです。
一部の自然保護団体からは、そういう機会に乗じて密猟、密貿易が
増加するから許可してはいけない、という主張があったようですが、
これは統計的に直接そのようには説明できない、ということに
なったようです。
にもかかわらず在庫の流通により、市場が継続的に成立していると、
世界の経済情勢の波に応じて象牙の需要が増大する局面がかならず
出てくる。 これはやはり超長期的に安定した枠組みを必要とする
長命生物の生態系保護に反することになる、したがってやめよう、
という結論になったのですね。
日本の働きかけでIWC捕鯨賛成国になったマリが、この問題では
ケニアとともに在庫放出に対して明確に反対論をリードしたのは、
もしかすると注目に値する出来事でしょう。
まあいずれにしても今回のCITES全体を概観すると、米欧が短期金儲け
主義=ネオコン思想の重大な欠陥に気がついて、長い視野の自然環境
保護により大きな比重を置き始めているのに対し、
その他の地域が時代遅れのネオコン、ネオリベ思想で、2ちゃん的な
低脳ディベートをやっているというのがイタいです。
シュモクザメ、ヨゴレザメ、アブラツノザメ、軒並み否決されましたね。
最終日の今日どんでん返しの逆転、というのはちょっとありそううもない。
今回の特徴は日本の大規模かつ周到なロビーイング活動が
大活躍をしたということのようです。
水産ODAで以前から固めてある東カリブ島嶼島、西北アフリカ、南太平洋
島嶼国、モンゴル、ラオス、だけではこれほどの大勝利にはならなかった
はずです。
9.11以後、反欧米感情の高揚に乗って政権を維持しているイスラム諸国と、
損得勘定にシビアになってる中国、ロシアという政治情勢が
日本の水産ネオリベ、ネオコン思想に幸いしたようですね(水産庁という
のは、米国ネオコンが流行りだすずっと以前から、発想法がネオコン
そのものだったね)。
欧米の自然保護団体やIUCNの良心的な科学者たちが安堵したのは
政府在庫象牙の放出販売を求めるザンビア、タンザニアの提案が
否決された時と、世界中でイランの10 km²ほどの地域にしか住んでいない
カイザーの斑点サラマンダー(Neurergus kaiseri)の完全貿易禁止が
決まった時だけでしょう。
サラマンダーのほうは、本来水を必要とする生活史を持っている
のだけれど、乾季には水のなくなる地域に住んでいるという微妙な
生物種なのだから、厳密に保護されなければいけないというのは、
誰が見ても当然ですね。
この種の生物が近頃の気象変動の加速、増幅に非常に脆弱だという
ことに加え、インターネットで世界中のペット愛好者に売られる
ようになって絶体絶命の状況になった、というのが環境保護団体の
説明です。
CITES事務局官僚の中には、ほんとうの大手ペット動物貿易業者は、
捜査で足のつくインターネット販売はやらないから、そうたいした
影響はないと主張したらしいですけどね。
在庫象牙販売のほうは、かつてCITES事務局長だった、ユージン・
ラポワンのような元祖ネオコンの人たちが、「金が入るんだったらそれで
野生動物保護ができるんだから、低所得国にはどんどん儲けて
もらったらいいじゃないか」という主張をするのですね。
そういう観念論のネオコン思想とは違って、現実をよく見てる近隣
アフリカ諸国が反対したので否決されたようです。
自然死した象の象牙と、密輸品の没収でできる政府在庫を放出する
というのは、かつて1999年と2007年に行われたそうです。
一部の自然保護団体からは、そういう機会に乗じて密猟、密貿易が
増加するから許可してはいけない、という主張があったようですが、
これは統計的に直接そのようには説明できない、ということに
なったようです。
にもかかわらず在庫の流通により、市場が継続的に成立していると、
世界の経済情勢の波に応じて象牙の需要が増大する局面がかならず
出てくる。 これはやはり超長期的に安定した枠組みを必要とする
長命生物の生態系保護に反することになる、したがってやめよう、
という結論になったのですね。
日本の働きかけでIWC捕鯨賛成国になったマリが、この問題では
ケニアとともに在庫放出に対して明確に反対論をリードしたのは、
もしかすると注目に値する出来事でしょう。
まあいずれにしても今回のCITES全体を概観すると、米欧が短期金儲け
主義=ネオコン思想の重大な欠陥に気がついて、長い視野の自然環境
保護により大きな比重を置き始めているのに対し、
その他の地域が時代遅れのネオコン、ネオリベ思想で、2ちゃん的な
低脳ディベートをやっているというのがイタいです。
これは メッセージ 43135 (r13812 さん)への返信です.
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