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Re: デラマーレ論文

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/08 23:02 投稿番号: [42849 / 62227]
>何度も言うように、なんに対してか言わないと意味はわかんねえよ。

何か特定の数値や統計学的準拠基準に対して「標準偏差/平均値」=CVが
大きすぎるかどうかということを言ってるわけじゃないし、そういう
意味はないです。

ここでは南極ミンククジラのある系群の40年間とか60年間とかの
長期的動態モデルをシミュレーションする上で、モデル全体の中で、
CVの大小がどういう挙動としてあらわれるか、ということが
問題になっているのです。

モデル構築上で他にもいろいろ制約条件があって、それが改善され
ないかぎり、「死亡率=>新成人参入率」の部分でほとんど入手不可能
なような低いCV値が要求されるということです。

この制約のうち、いちばんクリテカルに働くのは今も昔も、系群に属する
クジラの頭数推定値のCVでしょう。

1980年当時の南極周回目視調査で得られる頭数推定のCVは最良でも0.15
とデラマーレは書いてますね。

2006年12月のJARPA検討会だと、日本が調査捕鯨のついでにやってる目視
調査で生息数推定値を出してますが、海域別でも系群別でもCV=0.146から
0.291と、全然改善されてません。
The estimates of abundance in Areas IV and V presented were 44,564 (CV=0.291) in 2003/04 and 72,087 (CV=0.146), respectively and those for the putative I and P stocks proposed in SC/D06/J12 (see discussion under Item 3) were 118,956 (CV=0.164) in 2003/04 and 91,819 (CV=0.147) in 2004/05, respectively, based on the calibration method of Haw (1991).
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC59docs/SC-59-Rep1.pdf

そうである以上、死亡率の側のCVは非常に良い数値(低い数値)でなければ
ならないということです。

そういう精度の高い数値が、実際には得られるはずがない、ということが
もう1990年の段階でわかっていたので、すでにクックが開発し始めていた
確率論モデルでは、そもそも「自然死亡率」のデータとしての入力は
必要ないというモデル設計にしたのです。

どうも日本側は、そのへんの理論的展開に気がついていなかったか、
気がついていたとしても無視したようですね。あいかわらず代数学的な
細部のテクニックにこだわってます。

システムの中でのCVを伴った数値の挙動というのは、グラフで図示すると
直感的にわかりやすいのですが、デラマーレの論文に二つある図は
残念ながら省略しました。

ただし図1のほうはやろうと思えばだれでもすぐ書けます。
「42815 1990年デラマーレ論文(8)表1」
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4 c0a1aa&sid=1834578&mid=42815

この数値をグラフに書けばよいだけです。
横軸に年齢を0から60ぐらいまでとります(実際使うのは40までですが)。
縦軸は死亡率Mで、原点のところを   −0.4とし、だんだん上へ−0.2、
0,   +0.2、0.4、0.6、0.8と目盛りをつけます。
やや横長の普通の長方形のグラフです。
母数100万頭から8250頭を捕るときと、10万頭から825頭を捕るときでは、
同じ比率なのに挙動がまったく違うことがわかります。

グラフができたらクレジット   Fig. 1. Mean age-dependent natural mortality estimates from 1,000
trials with a sample size of 825 per year, with 95% confidence
intervals for sample sizes of 825,   8250, and perfect age data. A time
series of 20 abundance indices with a coefficient of variation of 0.15
was used in obtaining the estimates (D.C. and L.C. upper are the
upper and lower 95% confidence bounds respectively).
を下に貼りつけて、トイレの壁にでも貼っておいてください。
2,3日か、2,3週間で「不老不死」のクジラの怖さというのが
身に染みるはずです。

>デラマーレがCV=0.10でないといかん、でも計算想定するに
>0.21だから悪いといった。それだけだろ。

単なる「計算想定」ではなく、もう確率論的シミュレーションモデル
の段階に入ってます。後にRMPと言われるもののエッセンスの部分ですね。
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