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Re: 1990年から調査捕鯨中止がスジだった

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/02 18:07 投稿番号: [42700 / 62227]
>けれども、新たな系統群の可能性などが次々指摘された結果、
>資源量に対する不確実性を発生させ、議論の方向を定着化させてしまい、
>それらの可能性が「無いこと」をいちいち証明しない限り次に進めない仕組にもなってしまっている(完全に無い・・・という証明は間違いなく不可能なのは解っているだろうに<苦笑>)。

日本周辺のミンククジラで日本海側系群と、太平洋系群が違う系群
だろうというのは、昔から常識的に推測されていたことですよ。
ただ、昔は系群管理なんてことに気を使わずにひたすら捕ってた
だけです。系群を母集団とするようになっのは1990年前後から。

太平洋側系群のさらに沖合にW系群があるらしい、というのは
1990年前後の和田&沼地遺伝子分析の結果です。
1995年頃から日本側がW系群の存在を否認するようになって
きています。理由は「毎年捕れるわけじゃないから」(IWC年報の
当該箇所参照)。

>何故RMPより緩和基準が許されるのか良く解らないSLA基準の
>ホッキョククジラや、

ホッキョククジラは系群より詳細なレベル、「家系」レベルまで解明されて
います。捕り方は沿岸沿いに晴秋の移動をしている群れを陸上から監視
していて、群れが見つかるとカヌーで出てゆき、一度に一頭だけ捕って
帰ってくるというやり方です。二度目に捕るときにはかならず別家系
から捕るということになります。これを100年続けて、生息数が自然状態
(環境収容力K)の70%だか(正確な数値はどこかに書いてあるけど、
今は記憶で書いてる)以下にはならない、というのが原住民生存捕鯨の
算出法です。RMPと違うのは、ヒットして死んだかもしれないけど、
引き揚げられなかった鯨の数の扱い、及び100年間の間に何年間か危険領域に
入る生息数シミミュレーションが出ても、最後にK70%以上を
クリアすれば許容するという程度の甘さです。RMPとそんなに
違うわけじゃあない。

>RMP基準の大西洋ミンク等が其処まで微に入り細に入りの証拠を
>求められてはいないことからみても解る通り、

ノルウェー、アイスランドは北大西洋地域独自の鯨類管理機構に
論文を出しているから国連海洋法条約64条の関係諸国管理条項を
満たしていると主張してますね。それでIWCに完璧な証拠を提出しないと。

IWCには強制権限はないから、受け入れるしかないわけです。
これをマックスプランク国際公法百科事典の執筆者は、法の抜け穴を
くぐるような形でのモラトリアムの回避と呼んでますね。
問題にしていないわけじゃあないです。これを理由に米国は
対ノルウェー、アイスランド経済制裁ができます。

ノルウェー近海のミンククジラが単一系群だろうということぐらいは
IWCも知っているし、にもかかわらずノルウェーが複数混合系群に
適用される小海区区分捕鯨をやっているというのは誰でも知ってます。

問題はRMPの安全枠、チューニング値(Kの70%とかいうやつ)を数年に
一度下へおろして捕獲許可数を維持していると言う点、このことを
ジャスティン・クックに指摘された時、チューニング値をもうそれ以上
下へおろす余地がなかったので、チュイーニング値到来年を100年先から
200年先へ伸ばした、というのが今問題になってることです。

別に反捕鯨派は日本だけを悪者にしているわけじゃないです。
日本の捕鯨派が民族主義武闘派で派手に目立のに対して、ノルウェー
は理論的、制度的にはるかに洗練されたやりかたをしているというだけです。

>これはクロミンクの「捕鯨をさせない」ための悪魔的手法とでも呼んだ方が良さそうなんだよね。

というわけで、これは何か国内向けのイデオロギー宣伝という役割を
果たすものの言い方ですね。
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