Re: デラマーレ じゃあ増やそうぜ
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/02 17:10 投稿番号: [42695 / 62227]
>・系群の完璧な分離なんて意味ないよ。
>そんなのは人種みたいなもんで、どっかでは混ざり合うもんだろ
混ざり合う度合いによって、同一系群か別系群かという判断を
します。
自然界の長い環境変化に適応する形で、生物種がつくってきた
系統群というのは守る必要があります。人間が将来末永く
生態系サービスを受けるためにもね。
で、以前は黄海、日本海側にいると思われていたミンククジラJストックと
オホーツク海太平洋側にいるOストックは、明らかに系群が違います。
妊娠、出産期も違うと考えられています。
で、Jストックは歴史的に乱獲や混獲に強くさらされていて、現在は
おそらく捕獲禁止のレベルだろうと推測されています(特に混獲を
人為的頭数削減として捕獲枠に算入する場合)。
だけど、日本国内の市場で鯨肉をサンプリングするとJストックの
比率が異常に高いのですね。46−7%とかだったと思います。これは問題です。
同じことは南極海周辺の鯨類についても言えます。系群の区別を
明確にしないでやたらに捕ってはいけないのです。こういうことは
今年、名古屋で行われる生物多様性条約国際会議で問題になる
でしょう。
>>この場合、耳垢栓年輪による年齢読取りよりやや精度が劣る
らしいので、サンプル数の大さでカバーする必要があります。
>・じゃあ耳垢栓も必要だな
耳垢栓による年齢読取誤差もゼロじゃないですから、この誤差と
染色体末端の長さによる年齢推定の誤差の比較検討をするために
年間数頭捕獲する、というのはたぶんオーケーでしょうね。
国際捕鯨取締条約8条の想定の範囲です。ほんとうは座礁、漂着鯨、
混獲鯨でも十分なんだけどね。
>・えっ?日本以外に耳垢栓をランダムに確保して真面目に調査している国が他にあるんかよ
座礁、漂着鯨はどこでも調査してますよ。
耳垢栓で年齢推定をするというテクニックを今から40年ほど前に
開発したロッキアーという英国女性はまだ現役だし。
この人が日本へ来て、古い耳垢栓のサンプルを見たいと言ったら、
もう捨てたと言われたらしいけど。
調査船からクジラやシャチ、イルカの細胞を採って染色体の端の
長さを測るというのはどこでもやってます。
勇新丸など、捕鯨船(キャッチャーボート)規模の船を使う
調査だと大学専門コースの演習レベルから上ですね。
船の運航費用、クルーの給与、食費まで含めて1日1万ドルが
国際相場です。
これは メッセージ 42691 (sanba_3_sanba さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/42695.html