系群ごとの鯨類ストック管理
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/02/22 23:32 投稿番号: [42373 / 62227]
>>抽象的に言うと、船舶、騒音、環境事故、気象変動のネガティブ
>>な影響からの鯨類ストック(系群)を保護するのにも
>>役立つし、
>ごめんなさいね、完全に意味不明です。
>それは自由研究の類いであって直接的な効果じゃないでしょう。
人為的原因による鯨の死亡は、その死んだ鯨が属する系群に対する
可能商業捕鯨枠からマイナスされますから、「オンリー商業主義者」に
とっても、人為原因死亡率の低減は端的な利害関心になるはずですよ。
特に、系群ごとの人為事故特定とその統計化、対応策等。
ほんとうはもっと一般的に、人間活動の自由と自然環境の原初性、
調和性の「利害相反」に妥協点を見出すという一般的な問題の
一例なのですがね。
どちらか一方に傾きすぎると少なくとも人間にとっては不都合な状況に
なりますね。人間は原始時代のようなプリミティブなレベルに戻った方が
自然環境に良い、という極論もありますが、そうするとこれまでに蓄積した
プルトニウムとか、人為で高濃縮された危険物を管理する人が
いなくなります。困りますね。マジなはなし、高濃度放射性物質の
永年管理に関して、将来世代の人間の理性、知能が現在の
水準かそれ以上であり続けると前提しうるかどうか、というのが
欧米の危機管理確率論モデルの要因として組み込まれています。
われわれがアホマスコミにさらされ続けて低脳化する、という
現象を見せてしまうと、それだけで原発中止の理由になっちゃいます。
>>現在の水産庁、黥研のやりかたは、系群構造を明らかに
しようという研究設計になっていません。
>これも意味不明ですね。
>ノルウェー商業捕鯨はRMPを使っているはずですがストックごとの資源管理などやってません。
RMP(改訂管理方式)による可能捕鯨数は、IWC(科学委員会)が
ある特定系群について算出するものです。
系群が不明確な部分に関しては強い安全性措置を採るため、商業的には
非常に困難なことになります(たとえば頻繁な漁場の移動)。
「ノルウェー商業捕鯨はRMPを使っているはず」というのは誤解ですね。
ノルウェー政府が「私的」にRMPソフトウェアを動かして数値を出して
いるだけです。(*)
実際やってみると、だんだん捕獲可能数が少なくなってくるので、
何年かに一度、安全性基準を緩めて嵩上げしていますw
これは当然システム開発者のジャスティン・クックに「製作者の
意図せざる利用法」と指摘されています。(**)
系群の定義は未だに細部まで一致した統一見解というのは
IWC科学委員会で得られていませんが、ノルウェー近海の
商業捕鯨漁場はおおむね1系統群に属するということで、
この点に関してはそれほど争点にされてません。
日本が対象にしている南極の一部海域と、全周での系群
分布の重なり方というのは、ノルウェー沿岸だけを南北移動
している鯨を捕るというのと比べると、とんでもなく複雑なことに
なりそうだ、というのは直感的にもわかるのじゃないかと思いますが。
いずれにしても、ノルウェーのRMP利用法が、IWCで
正統と認められているわけではないので、そこで系群ごとの
管理という大原則がまともに履行されているか否か
ということは、他国(たとえば日本)での実行の参考にはなりません。
日本周辺の場合、以前日本海側のミンククジラと考えられていた
Jストックという少数系群が太平洋側のOストックという系群と
太平洋側沿岸で混じっているらしいという疑いが非常に強く
なっているので、これも日本沿岸捕にとって厄介な問題です。
Jストックというのは、かつて乱獲された系群で、自然状態の
生息数(これを環境収容力Kと呼びます)をはるかに下回って
いて、IWC規則で捕獲禁止になっているKの54%を下回っている
という可能性もありますから。
(*)RMPソフトウェアというのは
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/workshops/RIWC-44-pp153-167-AnnexI.pdf
ここにあります。 11|163頁が壊れてますが、ここの過去ログに
貼ってあります。
(**)V. Papastavrou and Cooke, J. 2006. Sustainable Use of Oceanic Wildlife: What lessons can be
learned from commercial whaling? Pp. 113-128 in: Lavigne, D.M. (ed.). Gaining Ground: In
Pursuit of Ecological Sustainability. International Fund for Animal Welfare and University of
Limerick. 425 pp.
>>な影響からの鯨類ストック(系群)を保護するのにも
>>役立つし、
>ごめんなさいね、完全に意味不明です。
>それは自由研究の類いであって直接的な効果じゃないでしょう。
人為的原因による鯨の死亡は、その死んだ鯨が属する系群に対する
可能商業捕鯨枠からマイナスされますから、「オンリー商業主義者」に
とっても、人為原因死亡率の低減は端的な利害関心になるはずですよ。
特に、系群ごとの人為事故特定とその統計化、対応策等。
ほんとうはもっと一般的に、人間活動の自由と自然環境の原初性、
調和性の「利害相反」に妥協点を見出すという一般的な問題の
一例なのですがね。
どちらか一方に傾きすぎると少なくとも人間にとっては不都合な状況に
なりますね。人間は原始時代のようなプリミティブなレベルに戻った方が
自然環境に良い、という極論もありますが、そうするとこれまでに蓄積した
プルトニウムとか、人為で高濃縮された危険物を管理する人が
いなくなります。困りますね。マジなはなし、高濃度放射性物質の
永年管理に関して、将来世代の人間の理性、知能が現在の
水準かそれ以上であり続けると前提しうるかどうか、というのが
欧米の危機管理確率論モデルの要因として組み込まれています。
われわれがアホマスコミにさらされ続けて低脳化する、という
現象を見せてしまうと、それだけで原発中止の理由になっちゃいます。
>>現在の水産庁、黥研のやりかたは、系群構造を明らかに
しようという研究設計になっていません。
>これも意味不明ですね。
>ノルウェー商業捕鯨はRMPを使っているはずですがストックごとの資源管理などやってません。
RMP(改訂管理方式)による可能捕鯨数は、IWC(科学委員会)が
ある特定系群について算出するものです。
系群が不明確な部分に関しては強い安全性措置を採るため、商業的には
非常に困難なことになります(たとえば頻繁な漁場の移動)。
「ノルウェー商業捕鯨はRMPを使っているはず」というのは誤解ですね。
ノルウェー政府が「私的」にRMPソフトウェアを動かして数値を出して
いるだけです。(*)
実際やってみると、だんだん捕獲可能数が少なくなってくるので、
何年かに一度、安全性基準を緩めて嵩上げしていますw
これは当然システム開発者のジャスティン・クックに「製作者の
意図せざる利用法」と指摘されています。(**)
系群の定義は未だに細部まで一致した統一見解というのは
IWC科学委員会で得られていませんが、ノルウェー近海の
商業捕鯨漁場はおおむね1系統群に属するということで、
この点に関してはそれほど争点にされてません。
日本が対象にしている南極の一部海域と、全周での系群
分布の重なり方というのは、ノルウェー沿岸だけを南北移動
している鯨を捕るというのと比べると、とんでもなく複雑なことに
なりそうだ、というのは直感的にもわかるのじゃないかと思いますが。
いずれにしても、ノルウェーのRMP利用法が、IWCで
正統と認められているわけではないので、そこで系群ごとの
管理という大原則がまともに履行されているか否か
ということは、他国(たとえば日本)での実行の参考にはなりません。
日本周辺の場合、以前日本海側のミンククジラと考えられていた
Jストックという少数系群が太平洋側のOストックという系群と
太平洋側沿岸で混じっているらしいという疑いが非常に強く
なっているので、これも日本沿岸捕にとって厄介な問題です。
Jストックというのは、かつて乱獲された系群で、自然状態の
生息数(これを環境収容力Kと呼びます)をはるかに下回って
いて、IWC規則で捕獲禁止になっているKの54%を下回っている
という可能性もありますから。
(*)RMPソフトウェアというのは
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/workshops/RIWC-44-pp153-167-AnnexI.pdf
ここにあります。 11|163頁が壊れてますが、ここの過去ログに
貼ってあります。
(**)V. Papastavrou and Cooke, J. 2006. Sustainable Use of Oceanic Wildlife: What lessons can be
learned from commercial whaling? Pp. 113-128 in: Lavigne, D.M. (ed.). Gaining Ground: In
Pursuit of Ecological Sustainability. International Fund for Animal Welfare and University of
Limerick. 425 pp.
これは メッセージ 42359 (peruperujin さん)への返信です.
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