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Re: エリノア・オストロム

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/10/17 07:12 投稿番号: [38815 / 62227]
>>他の選択肢があるにもかかわらず、批判の多い調査捕鯨を選んでいる
>>わけではなく、他に選択肢が無いからだと主張する場合、それが
>>どういう構図の中で言われているのかで、議論が二通りに分岐
>>しますね。
>分岐しません。
>なぜなら、事実、調査捕鯨以外にICRW下の法の下で対象鯨種の捕鯨を継続する手段は存在しませんので。

「調査捕鯨以外にICRW下の法の下で対象鯨種の捕鯨を継続する手段は存在しません」
という反実仮想の前提をいったん受け入れた上で、「調査捕鯨」が
単なる口実なのか、実質的意味が有ると主張するのか(1)、
実質的意味があると主張した場合、その妥当性はどう検証されるのか(2)
というふうに2段階に議論を分けたのだけれど、意味が通じなかった
ようですね。

>存在しないものは選択肢にはならないですから。

実は存在します。
30年間とか50年間の商業捕鯨休漁という形での、秩序ある捕鯨産業
の継続です。

たとえば昨日話題になっていた鯉のへルペスウィルスに関する施策が
ありました。

報道によると、霞ヶ浦で養殖されていた鯉がコイヘルペスで大量死
して以来、5年間霞ヶ浦での養殖は禁止されていたそうですね。
根拠法は「持続的養殖生産確保法施行規則」と「持続的養殖生産
確保法施行規則」です。前者の8条3は、
|3   第一項の規定による命令については、行政不服審査法
|(昭和三十七年法律第百六十号)による不服申立てをする
|ことができない。
という、非常に強制力の強い法です。

いずれにしても「持続的養殖生産確保」と銘打ちながら、その持続的
養殖を確保するために、霞ヶ浦はじめ、全国各地で鯉の養殖を
禁じたのですね。

水産庁の論理というのは、こういう法の論理を許容しているのです。
(実際はコイヘルペスウイルスというのは、ありふれたウイルスで、
ゼロ歳魚がハシカのように感染して、免疫力を備えた個体が健全な
個体として生き残っていたというのが、伝統的な姿だったようですがね。
多分、拙速に衛生管理の行き届きすぎた稚魚槽で育てた免疫の無い
コホートがやられたのでしょう。意味の無い施策だったわけですが)

一回に何十万という卵を産む鯉で5年間の養殖禁止というのと、
ゆっくりのんびりのクジラで50年間禁漁というのは、たいして
違いが無いと思いますがね。

違いが有るとしたら、人間のほうが毎年確実な収穫を上げなければ
いけないという、生態系とは無関係な欲求を持っているということと、
生半可な知識しか持ってないのに、口だけは「科学主義万能」の
変な人たちが全権を持ってものごとを管理しようとしているという
だけじゃないですか?

このあとのほうは、オストロムが共同プール資産を管理する一つの
やりかたとして、すべて国家が管理統制した場合の失敗例として
挙げているゲームの理論状況が良く当てはまってます。

国家が不完全情報にもとづいて、誤ったサンクション(たとえば
5年間養殖禁止)を行うと、共有資産を現地住民が適当に案配
して管理するよりひどい結果になるという例ですね。

国際捕鯨委員会の場合、参加者が全員合意でモラトリアムを
決め、ノルウェーがこれに異議申し立てをして拘束力を解除
したのに対し、日本ははじめは異議申し立てをしながら、
北米沿岸のタラ漁とクジラを秤にかけて、クジラのほうを
あきらめちゃったのですね。異議申し立てを自分から取下げた
のだから、モラトリアムに合意したのです。オストロムの
言う第三の道、当事者間合意の決定ですから、これは通常
守るべきものです。
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