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水産系ロビーイングの問題

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/09/23 20:12 投稿番号: [38189 / 62227]
ロビーイングの一般論としては、まず第一に米国だけが先進国では
異常にロビーイング活動が盛んな国だという事を押さえておく必要が
あるでしょうね。これを放置しておくと、政治や法運用に不透明な
歪みが出てくるので、情報公開をしようという機運になってきたの
でしょう。

特に公権力、公的資金をバックにしたもの、公共性の高いものに
関しては詳細に公開するというのが出発点のようだね。純然たる
民間企業はリストアップされていないところを見ると明らかです。

日本もある意味ではロビーイングが盛んなのですが、いわゆる政官業
のもっと込み入った構造になっていて、米国のような制度的透明化
の方向というのはまだほとんど進んでいないようですね。

欧州の場合、公開の場で各利害関係者の主張をたたかわせ、妥協点を
オープンな形で見いだしてゆくというのがフランス革命以来の民主主義
政治文化の基本ですね。そうでないとEUみたいなもんが成立しないし。

気になるのは、大日本水産会ジェイ・ヘイスティングス氏の活動で、
典型的なロビーイング活動というよりもむしろ諜報活動に近いものと
位置づけられているようです。

ご本人も米国法務省に対して「2008年7月:水産庁との交信、IWC
ロシア代表団の行動に関する私への審問」という報告をしています。
これは多分IWCサンチアゴ大会で、ロシア政府代表団の一員が
ヘイスティングス氏に接触してきたということなのでしょう。

いずれにしても日本の水産庁がその内容をinquiry(質問, 尋問, 審問)
しているのだから、現政権はその内容を知る立場にあるでしょうね。

こういう立場の人物がダニエル・ポーリーのような純然たる水産
学者の調査をするというのは、ハラスメントにあたる可能性が
強いのでやめさせたほうがよいと思います。

ポーリーが水産庁は主張していないと主張されている「鯨食害論」
や過剰漁獲に傾きがちな日本製「持続的利用論」に強力な反対論を
書いているのは事実なのだけれど、そういうものは理論的に公開
論文で反論すればよいことですね。

もっと個人的なレベルで言うと、水産庁水研が2002年頃から
主張している「鯨類増加ー>サバ消滅の可能性」理論(*)
というのはポーリー、クリステンセンというブリティッシュコロン
ビア大学の研究者たちが開発した生態系モデルを稚拙に誤用した
結果なわけで、ダニエル・ポーリーとしては日本側のやり方を心外と
感じている、あるいは是正しなければいけないと考えているという
のは想像に難くないです。公開している複雑なソフトウェア開発者の
責任感にかかわる問題ですからね。
___
(*)「暫定的なデータで試験的にモデルを動かしてみたところ、
日本近海で鯨類の資源量が2倍になるとサバの資源が30年で
消滅するというショッキングな結果も得られている」(OPRF海洋
政策研究財団ニューズレター第60号2003.02.05 発行「生態系
アプローチによる海洋生物資源の管理」水産庁遠洋課・森下丈二)
___

ポーリー、クリステンセン、ガーバー他の水産理論というのは、
漁獲に対する補助金は廃止し、EU型の所得保障/休漁保障で対処
するという、民主党の基本路線とも整合的なわけで、関係改善の
ためにも、現在の政治色、イデオロギー色の強すぎる水産庁系対外
活動を大幅に改変する必要があるのだろうと思います。
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