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近代産業の野生生物利用不能論

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/07/25 08:19 投稿番号: [36713 / 62227]
水産庁が日本語訳を公表すると言ってるSC/J09/JR14. Okamura, H., Nagashima, H.
and Yonezaki, S.という去年の末にIWC科学委員会へ提出した論文で、ミンククジラの
食餌生態の関数的応答ということをサポートするために参照文献として紹介
している標準的な生態学教科書(Krebs,2001)の一節、

|強力な社会的、政治的コントロール無しには、持続的生産が
|達成されることは稀である。
|世界の漁業のほとんどは持続性の限界を超えて過剰漁獲
|されている。水産管理を歴史的に眺めてみると、未来に
|かんしては悲観的な結論が導き出されている(Ludwig et al.
|1993)。
|問題は最適生産が均衡概念だということで、しかも漁獲
|対象個体群が長期間にわたって安定的である時にのみ
|うまく機能する均衡概念だということである。
|しかし収穫可能な資源が揺れ動く場合には、ラチェット
|効果が作動し始める(Figure 17.15 )。

この図17.15を説明してなかったのだけれど、簡単な8の字型の
論理的因果関係を文章で説明するよりも、(Ludwig et al.1993)を
そのまま訳しちゃったほうがわかりやすいんじゃないかと思うので
そうします。Ludwig et al.1993原文には図解は無いです。

=====
ルートヴィヒ、ハイルボーン、ウォルタース1993年サイエンス誌掲載論文
【Uncertainty, Resource Exploitation, and Conservation: Lessons from History】
by   Donald Ludwig, Ray Hilborn, Carl Walters.Science 260(2):17, April 2, 1993
「不確実性、資源開発および保全:歴史からの教訓」
サイエンス誌260(2)号17分冊、1993年4月2日
http://www.esm.ucsb.edu/academics/courses/595CC/Readings/Ludwig_et_al_1993.pdf
http://www.fisherieswatch.org/docs/284.pdf


科学的情報と合意にもとづく持続的利用、あるいは持続可能な開発
という多くのプランが存在している。
このような考え方は資源開発の歴史を無視しており、資源および環境
に関する科学的合意形成の可能性を誤解している。

細部に関してはさまざまな違いがあるものの、資源開発の歴史は驚くほど
の一貫性を示している。資源は不可避的に過剰収奪され、しばしば崩壊
あるいは絶滅に至っている。

このような一貫性が以下の共通の特性によるものだということを
われわれは示唆する;

(i)富あるいは富への期待が政治的、社会的力となり、これが資源の無制限な
開発収奪を促進するために利用される。

(ii)科学的理解と合意形成が妨げられるのは準拠基準の欠如と再現性の不在
ということにも原因があり、それゆえ新たな問題については常に新たなシステム
を学ぶことが必要となる。

(iii)土台となる生物学的、物理学的システムが複雑であるため、管理の
ためのアプローチが還元論でうまくゆくことはない。
開発収奪の最適レベルは試行錯誤で決めるしかない。

(iv)自然の変動は大きく、これが乱獲、過剰開発の効果を見えにくくする。
乱獲が初期の段階では検知が不可能で、重大な結果が出るまで察知されず、
しばしば回復不可能なところまでゆかなければそのことが認識されない。

このような事情で、過去に遡った原因追求は難しいし、将来の出来事は
予測できない。責任をもって捕獲開発しようという良き意図を持っていても、
結果が破滅的になるということは起こりうる。
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