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北西太平洋へのEcopath/Ecosimモデルの適用

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/05/01 20:02 投稿番号: [34038 / 62227]
「世界の生態系アプローチ研究者から注目を集めている」はずの、日本の
エコパス/エコシム生態系モデル、IWC提出論文にアクセスできるように
なったので要約部分だけ日本語訳しておきます。

これは鯨研/水産庁から公式の日本語版が出なければいけない性質のもの
なのでいずれそういうものが出ると想定して、わりと自由に説明的に訳してます。

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(原文)ttp://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/workshops/SC-J09-JRdoc/SC-J09-JR21.pdf
SC/J09/JR21 西部北太平洋の生態系モデル開発
Development of an ecosystem model of the western North Pacific
Mori, M., Watanabe, H., Hakamada, T., Tamura, T., Konishi, K., Murase, H. and Matsuoka, K.
0.要約
JARPN   II調査海域を往復移動する鯨類(ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ、
マッコウクジラ)が日本の水産資源(カタクチイワシ類、サンマ、サバ類)に与える
可能性のある影響を評価するために、Ecopath with Ecosimソフトウェアを用い、西部
北太平洋の生態系モデルを構築した。この生態系モデルは初期的 initialなものである。

イニシャル試験走行として、将来の50年間にわたり鯨類を捕獲しない場合と、
4%捕獲した場合の漁獲高への影響が試された。

捕獲シナリオを走行させるにあたり、(数値ではなく)関数であらわされるような
反応の形と栄養段階の流れ(フロー量)を考慮に入れた。

入力するパラメータの不確実性に対して、結果がどのような感度を示すかという
ことも調べた。

また、種間の相互関係を含み、あるいは排除する最大持続生産(漁獲)量MSYも
計算した。

結果が示すことは平均的に言って以下のとおりである。

1)ミンククジラが唯一その生物量の4%を捕獲される種である場合(他の生物種捕獲は
現在捕獲率で一定とする)、各生物種に想定された関数的反応の形によって違いがあるが、
日本の漁業資源の漁獲高が増えるか否かは定かではない。

2)イワシクジラ、ニタリクジラがそれぞれ唯一その生物量の4%を捕獲される種で
ある場合、各種に想定された関数的反応にかかわりなく、カタクチイワシ類、
カツオおよびサバ類が増加しうる。

3)ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラのすべてがその生物量の4%を
捕獲される場合、ほとんどの漁業資源(カタクチイワシ類、カツオ、サバ類等)に
ポジティブな量の増加が予測され、数種の鯨類が同時に捕獲されることに効果が
あることを示している。

4)マッコウクジラのみがその生物量の4%を捕獲される種である場合、各生物種に
想定された関数的反応により違いがあるが、カタクチイワシ、サンマ、サバ類、
カツオは減少しうるが、そのかわりにアカイカは増加しうる。

水産管理とのかかわりでこのような結果や生態系モデルを利用することについて
出されている警告についても議論した。

このようなモデルを使うことの利点は、捕鯨が水産資源に与えうる影響を数量的に
評価することができるようになるということであり、また小型表層イカ、中深海イカ
に関しては他の方法では不可能な生物量の推定を行いうるということにある。

さらにミンククジラとニタリクジラにおいては、餌種構成データを増したことにより、
日本の水産資源(サンマ、カタクチイワシ、サバ類等)漁獲高が増加するパーセン
テージのEwEモデルによる推定計算精度を改善できた。

このことが示唆するのはJARPN2調査を継続することにより、捕鯨が日本の水産資源に
与える影響の精度を改善することに寄与することになりそうだということである。
これは西部北太平洋における頑健な水産管理にとって重要である。
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この研究発表に関してはすでにIWC作業部会で今年1月おわりに検討されて
いるはずですが、数日前までパスワード規制やサイトそのものの閉鎖で、
IWC科学委員以外の水産学者、生態学者たちにはアクセスできない状態が
続いていました。

しかし数日前から(IWC内情報公開派の勝利か?)誰にでもアクセスできる
ようになったので、世界中の人々から批判的検討を加えられることになります。
今年のIWC科学委員会、総会でこれまでとは違った深い論議が期待できますね。
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