Re: なぜ“捕鯨サークル”を3ヨコ
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/04/12 08:25 投稿番号: [33261 / 62227]
IWC科学委員会の報告書では解りにくいので、このレポートが
発表されたのと同じ頃出版された南ア、プレトリア大学、ピーター・
ベスト教授の大著から、ミナミミンククジラの生殖サイクルの部分
を引用しておきます。
======Antarctic Minke Whale/Balaenoptera bonaerensis=====
性および再生産性の異なったクラスの(南)ミンククジラが時間と空間に
関して分離する傾向があり、再生産サイクルの断片を繋ぎあわせるのに
困難をもたらす。
たとえばダーバンの捕鯨では雄の数が雌を2対1という比率で上回った。
ここでは成熟した雌のわずかに1%だけが妊娠していた。(9)
これに対して南極海の高緯度海域では授乳中の雌がほとんど捕獲されず、
明白な妊娠率が82-92%(27)であった。
このため、サイクルを再構成するためにはさまざまな証拠が用いられ
なければならない。雄の睾丸サイズと精子活動性は著しい季節的変異
を見せる。ダーバン沖での睾丸は南極海でよりも40%大きく、(9)
83%が精子を含んでいるのに対し、南極海では8%である。(29)
このことが示しているのは、受胎が冬の温暖な水中で行われることの
ほうがよりもっともらしいということである。
実際8月から9月にかけて、ダーバン沖で乳児を伴った雌は1−3頭の
成獣に付き添われており、これは通常雄である。これに対して12月
から2月には母子のペアはたいてい単独である。(9)
胎児サイズの分布から、受胎のピークは8月から11月の間にあること
が明らかである。(29)
入手しうる証拠が示すのは、妊娠期間が約10ヶ月であり、雌の大多数が
出産の約4ヶ月後に排卵をするということである(従って成熟した雄の
関心の対象は雌ー乳児のペアということになる)。
結果として出産のインターバルは14ヶ月となり、雌の受胎時期は次第に
遅くなる。どの一時点をとっても、胎児の体長は非常に広い幅を見せる。
雌は時として繁殖シーズンからはずれ、授乳が終わった後に休息状態へ
入る。「リアルな」妊娠率は約78%と推定されており、これは
5年に4頭の出産をするということと同等である。(9)
===Peter B. Best(2007),Whales and Dolphins of the
Southern African Subregion.ケンブリッジ大学出版.52頁===
脚註
(9 )Best, P .B. 1982. Seasonal abundance, feeding, reproduction,
age and growth in minke whales off Durban (with incidental
observations from the Antarctic). Report of the International Whaling
Commission 32: 759-786.
(27)Kato, H. 1982. Some biological parameters for the Antarctic
minke whale. Report of the International Whaling Commission 32: 935-945.
(29) Kato, H. 1986. Studies of biological characteristics for
southern minke whales, with special emphasis on the effects of
changes over time and with resource condition. Ph D thesis, Hokkaido
University, 145 pp [In Japanese].
結局1982年に国際捕鯨委員会年報で発表されたベスト、加藤論文と、
加藤さんの1986年北大博士論文で、もう解決済みの問題なのですね。
妊娠率と10歳以上の死亡率がもしわかったとしても、乳幼児死亡率が絶対に
わからない南緯60°以南調査捕鯨というのは、決定的に欠陥調査だな。
死亡率調査のために殺す必要ないし。
妊娠率は皮脂や糞のホルモン調査でわかるし、生まれて数週間で
最も高いと言われている乳児死亡率も、温帯、熱帯海域で調べるのが
本筋なのにね。
発表されたのと同じ頃出版された南ア、プレトリア大学、ピーター・
ベスト教授の大著から、ミナミミンククジラの生殖サイクルの部分
を引用しておきます。
======Antarctic Minke Whale/Balaenoptera bonaerensis=====
性および再生産性の異なったクラスの(南)ミンククジラが時間と空間に
関して分離する傾向があり、再生産サイクルの断片を繋ぎあわせるのに
困難をもたらす。
たとえばダーバンの捕鯨では雄の数が雌を2対1という比率で上回った。
ここでは成熟した雌のわずかに1%だけが妊娠していた。(9)
これに対して南極海の高緯度海域では授乳中の雌がほとんど捕獲されず、
明白な妊娠率が82-92%(27)であった。
このため、サイクルを再構成するためにはさまざまな証拠が用いられ
なければならない。雄の睾丸サイズと精子活動性は著しい季節的変異
を見せる。ダーバン沖での睾丸は南極海でよりも40%大きく、(9)
83%が精子を含んでいるのに対し、南極海では8%である。(29)
このことが示しているのは、受胎が冬の温暖な水中で行われることの
ほうがよりもっともらしいということである。
実際8月から9月にかけて、ダーバン沖で乳児を伴った雌は1−3頭の
成獣に付き添われており、これは通常雄である。これに対して12月
から2月には母子のペアはたいてい単独である。(9)
胎児サイズの分布から、受胎のピークは8月から11月の間にあること
が明らかである。(29)
入手しうる証拠が示すのは、妊娠期間が約10ヶ月であり、雌の大多数が
出産の約4ヶ月後に排卵をするということである(従って成熟した雄の
関心の対象は雌ー乳児のペアということになる)。
結果として出産のインターバルは14ヶ月となり、雌の受胎時期は次第に
遅くなる。どの一時点をとっても、胎児の体長は非常に広い幅を見せる。
雌は時として繁殖シーズンからはずれ、授乳が終わった後に休息状態へ
入る。「リアルな」妊娠率は約78%と推定されており、これは
5年に4頭の出産をするということと同等である。(9)
===Peter B. Best(2007),Whales and Dolphins of the
Southern African Subregion.ケンブリッジ大学出版.52頁===
脚註
(9 )Best, P .B. 1982. Seasonal abundance, feeding, reproduction,
age and growth in minke whales off Durban (with incidental
observations from the Antarctic). Report of the International Whaling
Commission 32: 759-786.
(27)Kato, H. 1982. Some biological parameters for the Antarctic
minke whale. Report of the International Whaling Commission 32: 935-945.
(29) Kato, H. 1986. Studies of biological characteristics for
southern minke whales, with special emphasis on the effects of
changes over time and with resource condition. Ph D thesis, Hokkaido
University, 145 pp [In Japanese].
結局1982年に国際捕鯨委員会年報で発表されたベスト、加藤論文と、
加藤さんの1986年北大博士論文で、もう解決済みの問題なのですね。
妊娠率と10歳以上の死亡率がもしわかったとしても、乳幼児死亡率が絶対に
わからない南緯60°以南調査捕鯨というのは、決定的に欠陥調査だな。
死亡率調査のために殺す必要ないし。
妊娠率は皮脂や糞のホルモン調査でわかるし、生まれて数週間で
最も高いと言われている乳児死亡率も、温帯、熱帯海域で調べるのが
本筋なのにね。
これは メッセージ 33260 (aplzsia さん)への返信です.
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