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Re: 本当の答え

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/03/31 08:18 投稿番号: [32937 / 62227]
>>査読もされていない投稿記事をどうしてわざわざ「論文」というの?
>どうしてでしょうねえ。卒論とか、査読されてなくても言わないですか?

>質問に答えていませんね。どうして記事を「論文」というんですか?
>卒論は論文に必要な構成がないと、受理されません。例えば追試可能な実験項だとかね。

基本的に査読制の専門学術誌に掲載される論文は、その専門学術分野に
新たな知見をもたらすということが条件になっているようですね。
読者の時間的リソースを節約するために、既知の事実の繰り返しは
避けるというのは当然でしょう。

サイエンス誌、09年2月13日号のLeah R. Gerber他,’Should Whales
Be Culled to Increase Fishery Yield?’   は後に述べるように、この条件を
明らかに満たしています。査読の代わりに大量の専門分野、隣接分野の
専門家たちが目を通すわけですから、なにかおかしいところがあれば
必ずその指摘が数週間後に掲載されます。

かつて鯨研や水産庁の人々がサイエンス誌やネイチャー誌に反論を
投稿して掲載されたことがたびたびあります。今回ももし異論があれば
そうすればよいのです。どちらに正当性があるかは読者が判断します。

Leah R. Gerber他,’Should Whales...の場合、水産政策という実証+
規範科学の部分と、海洋生態系の動態という実証科学を組み合わせた
構成になっているので、「追試可能な実験項」だけで構成されて
いるわけではないけれど、そういうものだけが論文というわけでも
ないでしょう。

手元に雑誌掲載の現物がなければ、とりあえず無料でダウンロード
できるwww.sciencemag.org/cgi/content/full/323/5916/880/DC1をご覧になれば、
「追試可能な実験項」の確かさは納得いただけると思います。

Ecopath with Ecosimという、鯨研/水産庁も使っている海洋生態系
分析ソフトウェアーをつくった本人たちが、本気でカリブと西アフリカの
2海域について大量の生データや他の論文から抽出した諸情報をインプット
して結果を出しているのですから、興味を持って検討する読者は非常に
多いはずです。

問題になっているドミニカやアンティグア・バブーダ等、カリブ海海域に
関して私が面白いと思ったのは、S35 として引用されている  
E. Mohammed et al.,   “Estimated catch, price and value for national fleet sectors
from pelagic fisheries in the Lesser Antilles” (FAO Tech. Doc. 2, 2008).
ですね。

このあたりでトビウオを商用魚として利用しているのはトリニダード
だけだそうですが、他の島々で観光客用レストランをはじめ高級魚として
利用しているシイラ(国連海洋法条約の規定する高度回遊種、国際管理
が義務)を延縄で釣るために、トビウオを餌として最近大量に獲るように
なったのだそうですね。

ところがシイラはトビウオの他に、シイラ自身の幼魚を餌として食べます。
従って、トビウオが餌用に乱獲されると、単に餌が減ったからという以上に、
共食い比率の上昇でシイラが激しい減り方をするという現象を、この海域の
研究者、E. Mohammed 氏がモデル化しているのですね。

こういう各地の地元情報が良く集まるのが、ソフトウェア開発者である
ブリティッシュ・コロンビア大学の強みです。

というわけで、ドミニカのニュースにあったように、日本の水産無償
資金協力でポーツマス港が立派に改築され、大型漁船の接岸や餌用
トビウオの冷蔵、冷凍が可能になると、数年間はシイラの大漁で人々は
喜び、政治家も地位安泰ということでいいんでしょうけれど、あとで
とんでもないことになる可能性が強いだろう、というのがサイエンス誌
2月13日号から誰でも読み取れることです。
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