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自然保護・・

投稿者: ts657738 投稿日時: 2003/01/22 22:56 投稿番号: [1877 / 62227]
  自然資源の持続的利用を行なう。
  畜産においては「牧養力」という用語があって、ある草地をいためないでどれだけ家畜を飼えるかを表すという。
  適正な利用な利用のもとに草地の生産力を維持しつつ、どれだけの家畜が飼えるかということらしい。
  こうした考え方は、この場所では既にお馴染み。
  MSYの考え方と同じではないか。
  これをもとに既にIWC科学委員会ではRMPを設定して、ミンククジラを向こう100年間利用しても大丈夫と科学的に決定している。
  「自然資源の持続的利用を行なう」という課題に対する回答であって、本来資源が不明確であるから確定するまではモラトリアムとしているIWCの決定に対する、極めて明確な回答でもある。
  ところが、である。

「大きくて智恵のある動物を残忍なやり方で殺すと非難されると、資源論も色あせてしまう。この線をすすめた生態倫理、つまり人間対生物の倫理的規範をかざされると、資源論も立つ瀬がない。これとやむにやまれず生物が好きだというナチュラリスト的視点が結びつくと、自然保護としては百万の味方を得ることになる。」

「捕鯨はこのように大きくて知恵のある動物を残酷に殺すのはかわいそうだという生態倫理の観点からの反対のほか、米国ではIWCの決定に従わないで、自然保護に関する国際的なとりきめをないがしろにする国を制裁するというペリー修正法とともに、200カイリ以内の漁獲を禁止するといった力の政策もとられている。」

  本日はチョイトばかり電車で過ごす時間が長く、暇つぶしに買ってみた岩波新書「自然保護という思想」(沼田   真著)に堂々とあるではないですか。千葉大の名誉教授にして、日本自然保護教会会長、千葉県立中央博物館館長という誠に立派な肩書きの方ではある。

  牧養力という概念はお認めになるが、クジラのMSYなどは認めない。だって、大きくて智恵のある生物だから。いやはや、日本の自然保護思想は遅れていると漫然と言われるとイメージが湧かなかったけれど、これは確かにひどい。
  IWCの本質的な存在意義などくそ食らえ。
  理由の無いモラトリアムで苦労している連中のことなど同じ日本人でも興味ないから知らない、関係ない。アメリカ様の力の政策こそが正義の証。
  日本やノルウエーは豊富に生息するミンククジラを捕ってはいけないが、アメリカはおおきくて智恵のある、たった8,000頭しか生息しない希少なホッキョククジラを捕って食ってもいいのだろうか。
  クジラの智恵がどれだけのもので、それが学術的にどう扱われているのか。
  実際にクジラがどれほどの魚を食うのか。
  モラトリアムの影でどれだけの人間が、さしたる理由もなく、いわれ無き苦痛を味わうことになったのか。モラトリアムによる経済的な困窮に関しては支援すべしとIWCでも決議されているのに。
  自然保護を語るなら、偏見や先入観などは排除して、冷静に客観的な事実に基いて語るべきだ。クジラだけは特別。クジラだけは神聖。そんなことはありえない。
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