さあ!諸君!捕鯨問題だ!

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焦ってはいけない

投稿者: ts657738 投稿日時: 2002/02/12 22:10 投稿番号: [1571 / 62227]
   座礁鯨の対処については、水産庁の通達として出ているので官庁・地方公共団体にとっては公式の業務命令になります。知らなかったとか、守りませんでは許されない。
   ストランディング鯨を食わせない理由としては、まずストランディングのメカニズムが解明されていないこと。当然、今回も今に至るまで原因については公表されていません。原因と想定される要因としては既に加藤先生の説をご紹介した通り。今回問題となっている鯨肉が健全であったのか、危険であったのかについては依然不明。深海で餌を採るはずのマッコウがどうしてわざわざ海岸近くまで寄ってきたのか。健全な個体群としては通常の行動ではないのが座礁なのです。小魚を追って来て定置網にかかるミンクとは違います。
   仮定の話として、もし通達が無く勝手にストランディング鯨肉が流通可能であった場合を想定すると。鯨が座礁する、海に戻しても帰らないか、帰す事が不可能な状況が生じて死亡した。調査捕鯨と同様に、一部を医療用に、一部を地元住民に、残りの大部分を入札でセリにかけて一般の流通ルートに乗せる。この時に食卓に乗せる以前のタイミングで鯨肉が健全であると証明されてくれれば、問題は生じないでしょう。しかし、一部でも食べられた後に、危険があると何らかのデータが出た時にはどうなるか。実際にそれを食べた人間に食中毒が発生したことでその事実が判明したとしたら。
   ストランディングの鯨でこれが発生した場合には、まず、流通させた地元自治体が責を問われる事になります。同時に国はなにやってるのかとなるでしょう。何故しっかりと地方自治体指導しないのかと。昔のおおらかな時代と現代では、行政に求められる機能が変わっているのでしょう。昔なら拾ったものを食って食中毒おこしても、食った奴が悪いで済んだかもしれない。現代では危険かもしれない可能性があるものを放置する事自体が責められてしまう。
   ケースは違えど市販の食品ではこんなことは実際に起きています。管理責任の所在は様々としても、カイワレなどは大騒ぎになりました。狂牛病の問題にしても西欧で深刻な事態が発生していた時に何故日本政府は何も対応しなかったのかが指摘されています。
   不確定な状況なままでは、不用意にストランディング鯨は食べさせない。これは冷静な判断だと言えるんです。勿論、迅速にストランディングの原因が分かって、肉の安全性が速やかに判明できれば良いに越した事はないが、今すぐ出来るものではなかったのが現実。
   もったいないではないかという意見もわからないではありませんが、鯨を巡る情勢を考えるとご存知の通り敵は多い。ただでさえ鯨が汚染されていると盛んに馬鹿げたことを言い立てる団体と怪しい学者、他にも隙きあればヒステリックに騒ぎたてたくてウズウズしている連中は国内外に多いのです。万一、鯨を食って不祥事が発生した場合には、現在、牛を取り巻く産業が置かれているよりも遥かに厳しい状況が生じるでしょう。調査捕鯨鯨肉は安全です、DNA登録されて素性がハッキリしていますといっても、消費者離れが止まらないかもしれない。特に余力が少ない沿岸捕鯨が受ける打撃は大きいでしょう。下手をすれば二度と立ち直れなくなるかもしれない。
   かつて、背美流れという不幸に日本の捕鯨の聖地たる太地は直面し、一瞬の判断ミスから古式捕鯨は失われました。押し留める事ができなかった和田金右衛門の痛恨たるや如何ばかりであったか。
   今焦って、捕鯨の受け皿を失うかもしれない冒険を数頭の座礁鯨の為に冒す必要が本当にあるのでしょうか。万葉集にさえ歌われていた勇魚捕りの伝統を、一時の感情で失う事には賛成できません。クジラを食いたいならば沿岸捕鯨のツチクジラでもゴンドウクジラでもいいではないですか、かつての伝統は今も必死に守っている人達がいて、いつでもクジラを買えるのですから。
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