2.オゾン層破壊
投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/06/10 17:35 投稿番号: [3 / 2396]
人体に無害で有用な物質として、多岐にわたる用途で使用されてきたフロンでしたが、難分解性のこの物質が成層圏に達し、紫外線から生物圏を保護する重要な役割を果たすオゾン層を破壊することまで、科学者は予見することができませんでした。化学物質の自然界での挙動について知るには、私たちニンゲンの科学はあまりにも未熟に過ぎたのです。
南極上空に出現しているオゾンホールから降り注ぐ有害な紫外線は、ホールが出現する以前に比べて1兆倍になったともいわれます。南極の多様な生物群集を育む海洋表層の植物プランクトンやオキアミなどの甲殻類の幼生は、紫外線に対して非常に弱いことが知られています。南極海の植物プランクトンが主にこの紫外線が原因で減少しているという報告もあり、影響はクジラを含む南極の生態系全体に及ぶと予想されます。
鯨類自身の皮膚も、陸上の哺乳類に比べ紫外線には特に弱いことが知られています。といって、潮吹きのとき日傘を差すわけにもいきませんし・・。呼吸や捕食のために海面直下に滞留する時間の長い種は、皮膚ガンにまでならずとも、皮膚の炎症による感染症や免疫系の異常を訴える個体も出てこないとは限りません。
フロンを始めとするオゾン層破壊物質については、国際条約により厳しく制限されるようになりましたが、既に大気中に放出された分については、分解されるまでに何十年もの歳月がかかります。地球温暖化や野生動物の保護など多くの環境問題についても、手遅れになる前に対策をとることの重要性を示す事例といえます。
これは メッセージ 2 (capt_paul_watson さん)への返信です.
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